ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

今年出会った蝶たち

2009-09-10 14:32:16 | 日々のこと
どんな理由で始めたのか良くわからないのですが、
昨年から蝶の幼虫を飼育しています
春、越冬していたサナギ達が美しい蝶に産まれ変わった時の感動が忘れられず、
庭に産みつけられた卵の世話から始める日々が続きました。。。
8月末で羽化したナミアゲハは100頭を超え、キアゲハが20、
その他、珍しい黒いアゲハ達が10、ヤマトシジミが5、などなど。
今も、飼育箱ではおイモちゃん達がすくすくと育っています
小さな子達は、今年羽化する事なく、サナギで冬を過ごす事になると思います

数々のドラマがありました。大きくなっても柔らかい葉しか食べず、休憩する場所
まで決めている神経質な子。
この子は、極端に生育が遅く、心配しましたが無事に育ちました
食べる物が無いと、堅い葉脈や茎までかじる元気な子も!
「虫」とはいえ性格(性質)がそれぞれあるのだと。。。

ある日、美しい羽のメスが羽化しました
羽が乾いた頃、ベランダに出したのですが・・・オスが飛んで来ていきなり交尾!!
産まれて3時間くらいなのですが、メスはもう成熟してるのですね。
(上がメス、下がオスです)


数日前、メスのアゲハがミカンの周囲を飛んでいました。
前足で葉をぽんぽん、と叩いて、食草かどうか確かめる仕草をしています
「そうそう、この味、この味」と幼虫時代の記憶を思い出しているかのようです
そのうち、お尻をくるりん~と丸めて卵を産みつけて、、、次々に産んで行きます!!
いったい、どんだけ産むの!!

確かめてみたら、30個以上。中にはお団子の様に3段重ねに産みつけられた卵も。。
産卵に立ち会ったのも何かの縁。すぐ取込んで世話する事にしました
大丈夫かな?孵化するかな?と心配でしたが、ほぼ、全部孵化したようです
3段重ねの卵ちゃんも無事に孵化できました
同じ日に全部、孵化したのに、もう成長に違いが出て来ています
でもこの子達はサナギで越冬するのだから、焦らなくてもいいよ
ゆっくり育ってね、と声をかけています
この子達のお母さんはきっと私が世話した蝶のような・・・
ここに卵を産んだら、子供達の世話して貰える、、、と思ったのかな?
都合の良い思い込みですね
すっかり乳母バカな私です


サナギで越冬するかどうかの決め手になるのは気温や日照時間です
特に日照時間が一番大きく影響します
昨年の記録ではいくら暖かくても終令幼虫で秋のお彼岸を迎えると全部越冬サナギになりました
自然界って不思議な事だらけですが、うまく出来ているのですね。
暖かくても、確実に冬に向かう訳だから、お花も少ないし、何より幼虫が生きられない事を
日の長さで感じているのです。
・・・家の中で、蛍光灯の光を長い時間当てていると、体内時計が狂ってしまい、
真冬でも羽化するのだとか。・・・・

自然界では一匹の母蝶が産む卵から成蝶になるのは1~2匹だといわれています
・・・私のやって居る事は自然の掟に違反してるのかな?と思う事もあります。
でも、きっとまた、来年も育ててしまうんだろうな。。。
最近は、蛾の幼虫もカワイクなってきて・・・家族に、蛾は止めて!!と訴えられています~

来年はどんな蝶に出会えるでしょうか
その前に今、居る子達が無事サナギになるまで頑張らなければ!!

アトリエ・ラ・ヴィータ

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぴゅいさん、こんにちは。 (櫻子)
2009-09-15 18:20:22
ごぶさたしております。
懸案事項からやっと解放され、そろそろブログの更新をと思う今日この頃。
ぴゅいさん家の羽化状況は壮絶ですね。
写真の卵&1齢幼虫の数も壮絶。
我が家は、飼育を始めてから羽化の新記録を出したのですが、
それでも30~40頭ほどです。すべてナミアゲハ…
今年の飼育もそろそろ終わりですね。一段落です。
来年の産卵に向けて葉っぱをいっぱい出してもらえるよう木や苗を励まさねば。
返信する
櫻子さま (ぴゅい)
2009-09-15 22:18:02
こちらこそ、ご無沙汰しております
櫻子さまブログ、更新されないな・・・と心配してたのですよ。
ブログには、さらり~と書いてますが、写真の幼虫たちの世話で近いうち、振り回されますね。。
食草が心配で、ゆっくり外出出来なくなります。。。
いつもは、卵&1齢幼虫は取込まないで、ある程度大きく育ってから、世話してるのですが、今回は魔がさしました黒いアゲハの大きさと美しさにはうっとり~しますが、アゲハといえば、やっぱりナミアゲハ!!
一番好きです
そうですね、何よりも食草の確保。がんばりましょう~
返信する

コメントを投稿