ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

絵付けのぼやき(金彩編)

2008-10-16 07:33:54 | ポーセリン・ペインティング
金彩は、どちらかといえば、好きな装飾です
・・でも今回の作品では、その金彩に泣かされました。。。

下地の濃紺、試し焼きの段階では3回塗り重ねて、考えていた濃さになったのですが
いざ、本番!でうまくいきません!!
結局4回も塗り重ねることに・・・
細い線が立体的に交差している所を、金盛り、金下マットなどを使い、より立体的に
表現しようと壮大な計画(笑)をしていたのですが、もう間に合いません。

通常の金液は焼成前、黒い色をしていますが濃い色の上に描くと、、見えないので
茶色の金液を使います・・・がそれでも見にくい。。
はみ出した金は絵の具で消そう、と気楽に考えていたのですが、メインの絵の焼成温度を
優先させると紺色の焼成可能温度の下限は過ぎてしまってます。。。
金消しで削って、また金を施す方法で修正しましたが、絵は完成しているのに
金のお陰で焼成回数ばかり増えてしまい、その都度、トラブルが起こらないか
窯の蓋を開ける度、ドキドキ、ハラハラ。

窯の中は私達、人間の力が及ばない世界です。
「作品が無事出来上がります様に」と、火の神様にお祈りする毎日です
・・白っぽい色の金液、欲しいですね・・・





大きなサイズの画像はギャラリー

アトリエ・ラ・ヴィータ