風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

たんぽぽと雀

2019年11月28日 | 俳句・俳画・墨彩画
9月上旬、熊本県で開催されている「草枕 国際俳句大会」の「俳画部門」に作品を応募した。
4年前、この俳句大会のことを新聞記事で知り、いつか応募してみたいと、俳画を習う目標にもなった。

俳画作品の句のテーマは三つあり、句のイメージを作品に表現する。
一人2作品まで応募できるので、私は夏目漱石の「春の雨 鍋と釜とを運びけり」と中村汀女の「たんぽぽや日はいつまでも大空に」を選んだ。
箸にも棒にも掛からないだろうけれど、チャレンジだけはしておきたかった。

10月下旬、大会事務局より封書が届いた。
たぶん、また次の機会の応募を……かな、と思いつつ開いた。
「優秀賞」という文字が目に飛び込んできた。
私が? 私の作品が?
翌日も翌々日も、しばらくは毎日、夢じゃないだろうかと、何度も通知を読み返した。

賞をいただけた作品は漱石か中村汀女のほうか、どっちだろう。
わからないまま、11月16日に行われる表彰式に出かけた。
会場となる熊本市民会館シアーズホーム夢ホールに入っていくと、ロビーに展示されていた。
受賞作品は、中村汀女のほうだった。
これを描くとき、たんぽぽの句にたんぽぽを描いたのではベタ過ぎるかなと何度も思案した。



大賞の方、熊本賞の方、特選の方々など、ほかの方の作品を見ていくと、味わいのある素晴らしい作品ばかりだ。
とても刺激を受ける。
そして、俳画ってやっぱりいいなと思った。
飽きっぽくて何でも中途半端で投げ出してしまう私が、俳画は8年続いている。
好きなもの、好きなことの輪郭がはっきり見えてきた。

熊本での記事:2019年11月24日
       2019年11月25日

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