この国で無視されてきたのは、女の人権だけではない。同時に男の感受性も踏みにじられてきた。男が女々しくてなぜいけない、女が男より出来てなにが悪い。
近い将来、日本語がはやる。
行き過ぎた現象には揺り起こしが起こるのは当然だ。そして、古典の再見直しが行われる。その時には、この俺の徒然草の訳は当然のように無視される。当然なんです。いらないんだよ。
それはともかく、古典ははやるよ。
江戸は駄目。平安ははやる。
江戸は親父なのだ、近すぎるのだ。平安はアマのイワドで、文学的には女性が太陽なのだ。
マジだよ。マジでコレだけは予言で、日本語がそのうちにはやる。確実に。女子高生が「をかし」とか言い出すのだ。
で、古典がはやっても兼好は無視されんのさ。ワケわかんないからね。兼好は男だし。男なんか男にしかわからない。この国では女性がふつうのスタンダードなのだ。そして、はじめて本音を書き残せた男が兼好である。「枕草子」の清少納言から「徒然草」は何年後だろう。
行き過ぎた現象には揺り起こしが起こるのは当然だ。そして、古典の再見直しが行われる。その時には、この俺の徒然草の訳は当然のように無視される。当然なんです。いらないんだよ。
それはともかく、古典ははやるよ。
江戸は駄目。平安ははやる。
江戸は親父なのだ、近すぎるのだ。平安はアマのイワドで、文学的には女性が太陽なのだ。
マジだよ。マジでコレだけは予言で、日本語がそのうちにはやる。確実に。女子高生が「をかし」とか言い出すのだ。
で、古典がはやっても兼好は無視されんのさ。ワケわかんないからね。兼好は男だし。男なんか男にしかわからない。この国では女性がふつうのスタンダードなのだ。そして、はじめて本音を書き残せた男が兼好である。「枕草子」の清少納言から「徒然草」は何年後だろう。
仕事を終えて、立川に戻る。場所は、立川駅の改札を出て南口から一番近いエレベーター。その横の階段をちんたらりんと下って降りると「メイドさん」が立っていた。
メイドさんは中肉中背。少し猫背でうつむきぎみ。生きの無いメイドだ。いや、メイドさんに生きの良さとか鮮度とか元気さを求めてはいけない。メイドさんは、あくまで自信なさげにオドオドと御主人様の命令をお待ちしていなくてはならないのだ。プロのメイドさんほど、本当に不安そうにたたずんでいる。自信満々のメイドさんなど、ファミレスの店員とそう変わりがない。
メイドさんの条件はわずかみっつ。
1、髪を染めていない。
2、中肉中背で際立ってはいないが整った容姿。
3、若いこと。
もちろん1以下の条件は、すべて御主人様によって定められることで具体的な数値はない。御主人様の身長が180センチなら中肉中背は170センチから160センチだが、御主人様の身長が160なら中肉中背は150~140だ。更に御主人様が20歳ならメイドさんは19歳以下でなければならない。いろいろ難しいんである。
さて、そんでもって、立川駅で不安そうにたたずんでいたメイドさんが何をしていたかと言うと、別に御主人様の帰りを忠犬ハチ公のごとく待っていたわけではない。
ティッシュを配っていた。
現実にはメイドさんがティッシュを配っているのでは無く、メイドさんの格好をした若い女がティッシュを配っていたのだ。
普段なら、頑として頑固に、かたくなな上に確実なまで。絶対にティッシュなど受け取らないのだが、今日ばかりはメイドさんの正体を少しでも知りたくて、つい手をのばしてをティッシュもらってしまった。メイドさんは聞こえるか聞こえないかのかすかな声で「お願いしまーす」と言っていた。俺の前にいたおばさんも何事かと思ったらしくメイドさんからティッシュを受け取っていた。ティッシュには「大人のコンビニ」のチラシが付随している。なるほど、大人のコスプレの実演宣伝か。
ちり紙に付随していた広告にひととおり目を通した後に、歩きながら後ろを振り返ると、階段の影でチャイナ服風の女の子が上着を着込んでいた。交換要員だったのだろう。
いけるな。
ちゃんとキャラがたってる。コレを三ヶ月も続ければ、確実にこのメイドさんは立川のオタク心をわしづかむ。
続ければね。
三ヶ月で、オタクが彼女を取り囲む。彼女が配った初期ロッドのティッシュには高値がつく。もちろん毎日続けたならの話しだ。そして、立川「大人のコンビニ」にてメイドさんのサイン会ともなれば、オタクが禿タカだかワシのように群がるはず。続けりゃのはなしだよ。たぶん続かない。
メイドさんは中肉中背。少し猫背でうつむきぎみ。生きの無いメイドだ。いや、メイドさんに生きの良さとか鮮度とか元気さを求めてはいけない。メイドさんは、あくまで自信なさげにオドオドと御主人様の命令をお待ちしていなくてはならないのだ。プロのメイドさんほど、本当に不安そうにたたずんでいる。自信満々のメイドさんなど、ファミレスの店員とそう変わりがない。
メイドさんの条件はわずかみっつ。
1、髪を染めていない。
2、中肉中背で際立ってはいないが整った容姿。
3、若いこと。
もちろん1以下の条件は、すべて御主人様によって定められることで具体的な数値はない。御主人様の身長が180センチなら中肉中背は170センチから160センチだが、御主人様の身長が160なら中肉中背は150~140だ。更に御主人様が20歳ならメイドさんは19歳以下でなければならない。いろいろ難しいんである。
さて、そんでもって、立川駅で不安そうにたたずんでいたメイドさんが何をしていたかと言うと、別に御主人様の帰りを忠犬ハチ公のごとく待っていたわけではない。
ティッシュを配っていた。
現実にはメイドさんがティッシュを配っているのでは無く、メイドさんの格好をした若い女がティッシュを配っていたのだ。
普段なら、頑として頑固に、かたくなな上に確実なまで。絶対にティッシュなど受け取らないのだが、今日ばかりはメイドさんの正体を少しでも知りたくて、つい手をのばしてをティッシュもらってしまった。メイドさんは聞こえるか聞こえないかのかすかな声で「お願いしまーす」と言っていた。俺の前にいたおばさんも何事かと思ったらしくメイドさんからティッシュを受け取っていた。ティッシュには「大人のコンビニ」のチラシが付随している。なるほど、大人のコスプレの実演宣伝か。
ちり紙に付随していた広告にひととおり目を通した後に、歩きながら後ろを振り返ると、階段の影でチャイナ服風の女の子が上着を着込んでいた。交換要員だったのだろう。
いけるな。
ちゃんとキャラがたってる。コレを三ヶ月も続ければ、確実にこのメイドさんは立川のオタク心をわしづかむ。
続ければね。
三ヶ月で、オタクが彼女を取り囲む。彼女が配った初期ロッドのティッシュには高値がつく。もちろん毎日続けたならの話しだ。そして、立川「大人のコンビニ」にてメイドさんのサイン会ともなれば、オタクが禿タカだかワシのように群がるはず。続けりゃのはなしだよ。たぶん続かない。
今朝もくもり。雲が空を覆う、風はなく、なんとなく暖かい。昨夜はずいぶん雨が降ったようだ、そのせいか土曜日のわりには、朝帰りの人の姿が街に少ない。街には霧がかかり静かな朝。