墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

もっと良質なスパムを!

2006-07-31 20:32:10 | 駄目

 俺のメル友から、新着のスパムメールが届いた。

 リンク: 日記: オオアリクイ.

 先週は、オオアリクイに主人を殺された未亡人の話で、すこぶる傑作であった。どうやったらオオアリクイに殺されるんだと思わず問いただしたくなるような息をもつかせぬ展開で、こりゃ今年のスパム大賞だなと確信すらしたが、今日のスパムはどうもいただけない。

 オオアリクイの話は本当に良かったのだ。
 意外にオオアリクイって猛獣なのかも、そのするどいツメで人間の目ん玉をほじくりかえし長い舌で脳髄をチュルチュル吸うのかもと想像したら、便所の扉の横にオオアリクイがうずくまってそうでマジ怖かった。

 だが、今日のスパムはまったく駄目!
 まったく真実みがない!
 ぜんぜんつまんない!
 こんなにつまんないと大御所呼ぶぞ!
 溝上さんに「つまんない」と言い放ってもらうぞ!

 まぁ、どれだけ駄目だかは、本文をまたもや今夜も無断転載したのでその駄目っプリを堪能して欲しい。

『From:     art_line_ring@yahoo.co.jp
 Subject: 赤ちゃんに選ばれないんです。
 Date:      2006年7月30日 21:48:34:JST
 To:         protozoa@mad.co.jp

初めまして。砂原涼子といいます。
見ず知らずの人間から突然のメールで一体何だろうかと思っていますよね?
28歳、結婚して3年になる主婦です。

今回実はお願いがあってメールしました。
私を妊娠させてほしいんです。
結婚して3年、なかなか子供に恵まれません。
わたし自身、赤ちゃんに選んでもらえる身体になろうと
毎日健康にも気をつかっていたのですが。

先日、病院で検査を受けた結果、
夫のほうに問題があることが判りました。

でも、子供はあきらめることができなくて。。
主人と相談した結果、秘密厳守で私を妊娠させてくださる
相手を、こうしてインターネットで探すことにしたんです。

お願いします。私を妊娠させてしてください。
急なお願いですので、即答は難しいかも知れませんが、
切実な願いなんです。もちろん、謝礼のほうも考えていますので。
良いお返事を待っていますね。』

 ありえねー。
 ありえなすぎて情けねーよ。
 こんなありえねー話にしっぽふる馬鹿いねーよ。
 どこの世界に、うちら夫婦は不妊症だから妊娠させてください、謝礼ははずみますなんて、メールばらまく馬鹿夫婦がいようか、いるはずがない。単に妊娠したいだけなら他に手はいくらでもあるだろう!

 リアリチィだよ諸君!
 ウソを隠すなら真実の森の中だ。

 幾万の真実っぽさの中に、たった一片の嘘。
 これこそが嘘の美学じゃなかろうか?

 もし、この嘘をつらぬきたいなら、夫婦そろってという設定じゃ無理だな。女の情念を利用するしか手はないな。
 少し手を加えてみよう。

『初めまして、砂原涼子といいます。
 見ず知らずの人間から突然のメールでいったい何だろうなんて思っていますよね?

 私は結婚3年目の専業主婦ですが、私の人生は「努力」の連続でした。
 なにもわからない幼稚園の頃から親の言いなりに猛勉強して、友達とも遊ばずピアノに英会話とお稽古ごとの毎日。
 そして苦労して、やっと国立の大学に入学したのです。
 もちろん大学院まで進んで、就職先は某大手企業です。

 主人とは職場で出会いました。
 当時の主人は係長クラスでしたが、すでに年収は800万を超えていました。優しかったしルックスもまぁまぁで家柄も良く、貯金はなんと2千万を超えています。豪華な結婚式にゴージャスなハネムーン、新居は郊外の広い一戸建て。
 主人と結婚して1年の間は、私は「勝った!」と思っていました。
 私は「勝ち組」だとそう信じ込んでいました。

 ところで、今回はお願いがあってメールしました。
 私を妊娠させて下さい。

 結婚して3年たっても、なかなか子供に恵まれません。
 わたし自身が、赤ちゃんに選んでもらえる身体になろうと、毎日健康にも気をつかっていたのですが、夫婦そろって病院で検査を受けた結果、主人のほうに問題があることが判明しました。

 この診断結果は主人には内緒にしてあります。
 主人は子供をあきらめることができないようです。
 彼の自慢の家柄の血をたやしたくないようです。

 ですが、つい先日、とうとう怖れていた事が現実となりました。

 主人は、やっぱり職場の若い女と浮気していた。

 この時点で、私の勝ちは無効となりました。
 努力も苦労もつかの間の幸せも全て水の泡です。

 それで、秘密厳守で私を妊娠させてくださる相手をインターネットで探すことにしました。彼の自慢の血が一滴も流れていない子供を産みたいのです。

 お願いします。私を確実に妊娠させてください。急なお願いなので、即答は難しいかも知れませんが、切実なお願いなのです。もちろん、謝礼のほうも考えております。
 良いお返事を待っています。』

 どうだろうか、すこしサスペンスしてきてはいないか、金曜なら許される内容ではないだろうか。

 っか次は、もっと良質のスパムを期待する。


ネット恋愛小説 玉砕

2006-07-30 21:00:54 | 駄目
 俺の名前は木村実。

 じつは好きな人がいる。すきすぎてすきすぎて下手すると死んじまいそうなぐらいに好きな人がいる。
 好きの単位ははかりしれない。とにかく「大好き」の2兆倍だ!

 あまりに好きすぎてどうしようもない。夜も眠れない。

 好きな人への邪念はまったくないのに毎晩チンコが固く立つので、好きな人の笑顔を思い浮かべまいとしつつも、好きな人のおもかげをなんとなく思い出しながらチンコをしごく。近づいた時のかすかな体温、かすかなにおい。もうしわけないと半分泣きながら抜いたってどうしようもないのは分かっているけど、好きな人への冒涜かもと思いながらチンコをしごく。

 覚悟を決めた。

 玉砕覚悟で告白を明日ホンキで告白することに決めた。

 その夜も彼女のおもかげにもだえながら、やっとのことで就寝すると夢で彼女にあった。

 夢の中の俺はフルチンである。思いのすべてをぶっちゃけるには全裸以外に手はないと考えての末だ。

「あなたが好きです!」

 男らしく、堂々と!

「私のどこが好きなの?」

 彼女の目線は俺の下半身に向いている。

 いかん、男らしく堂々とちんこが勃起している!
 いくら言葉をかさねても、これではあなたの肉体が好きですと言っているの等しい。こんなに心の底から好きなのにこれでは誤解されてしまう。というかこのビンビンのチンコはすでに五階も六階もない。

「あなたのすべてです!」

 そう答えると、ふーんそうなのって顔をしている。

 やはり玉砕したらしい。


ぶっちゃけ

2006-07-30 20:07:55 | 日本語
 片付けられない性格よりは、ぶっちゃけられない性格の方がまだマシだなと思うが、ぶっちゃけ言って「ぶっちゃけ」ってなんだ?

 「ぶっちゃけ」の「ぶっ」は、「ぶっ壊す」だとか「ぶっ飛ばす」などの「ぶっ」と同じくただの接頭語でグリコのオマケにすぎない。一粒100メートルの威力を持つ言葉の本体は「ちゃけ」にある。
 「ぶっ」てのは、とても力強い接頭語で、「ぶっちゃけ」という言葉を流行らせたのは関西人の岡村隆史であるが、どこか関東的なにおいのする言葉だなと思う。

 「打ち壊す」ってのが京都風な正統の日本語であるなら、「ぶち壊す」は田舎臭いが力のある表現だ。
 本来は「打ち」と言うべきがなまって「ぶち」になり、力強い「ぶち壊す」となる。
 気の短い関東の人によって「ぶち」さえも「ぶっ」と短縮され「ぶっ壊す」となると、さらにスピード感まで出てくる。

 ところで、山口県の人は形容詞のあたまになんでも「ぶち」をつける。
 たしか若いとき交遊のあった山口県人も「ぶち」を愛用していたと記憶している。「ぶちすごい」とか「ぶち美しい」とか「ぶち麗しい」とか言ってたような言ってなかったような曖昧な記憶がある。

 「ぶっちゃけ」の「ぶっ」が接頭語なのは解った。じゃあ「ちゃけ」ってなんなのと聞かれるならめんどくさいが説明せねばなるまい。
 「打ち明ける」というかなり正統な日本語が「ぶっちゃけ」の語源であろうと言うのがもっぱら巷の説だ。
 本当は「打ち明ける」をさらに強調した表現になりたかったので、それで「ぶちあける」になろうとしたが、なんとなく言いにくいので浸透しないうちに、「ぶちまける」や「ぶっ散らかす」のニュアンスなんかもなんとなく加わって「ぶっちゃけ」が完成したと思われる。
「この大バカヤロぉ! お前の馬鹿さかげんには父ちゃん情けなくて涙でてくらぁ」の『あばれはっちゃく』の自由奔放な悪ガキのイメージも「ぶっちゃけ」の成立にまた一役かっていると想像する。
 ようするに基本の意味は接頭語プラス動詞の「打ち明ける」のハイ・グレード版なわけなのだが、「ぶっちゃけ」の「ちゃけ」は雰囲気的な言葉でまったくどうしようもなく動詞なんかではない、いろんな意味や気持ちのつまった複合語だ。動詞でない証拠に命令形にできない。「ちゃけろ!」と命令されてもどうしていいのかまったくわからないはずだ。

 「ぶっちゃけ」の意味は「打ち明ける」的な告白よりも、さらにオープンに心のオブラード全解放せよという意味だ。
 何もかもを包み隠さず全開オープンが「ぶっちゃけ」の心だとおもう。
 少しも隠してはならぬ。
 それが「ぶっちゃけ」の意味だろう。だから、簡単に「ぶっちゃけ」とかいう連中がなんとなく許せない、ぜんぜんまったくぶっちゃけてもいないくせに平気でぶっちゃけとか言う。それでぶっちゃけているつもりなのかとイライラする。
 さらに自分はまったくぶっちゃけるつもりもないくせに、飲み会などで他人に「ぶっちゃけ」を強要する人間を見ると怒りを覚える。
 フルチンである。
 フルチンこそ「ぶっちゃけ」である。
 フルチンで泣きながら告白こそ真の「ぶっちゃけ」だ。
 それ以外は「ぶっちゃけ」と認めぬ。


ちず窓

2006-07-30 09:47:56 | デジタル・インターネット

リンク: ちず窓β.

おおた


 この記事を読んでいる人の中には自分でブログをやっている人も多いだろう。

 ブログの内容を熱心に読むのはたいていブロガーだ。
 自分でブログやっているから他人が何を書いているのかと気になって読む。なんかの参考になればという気持ちもあるからだろう。

 例えば俺みたいな、有名人でも作家でもないシロウトの書く誤変換と脱字だらけな上に、よけいな「おくりがな」までオマケで付いてくる読みにくくて自己流で勘違いだらけの文章なんて、読んでなんの得があるだろう?
 いや、ない!
 ほぼ間違いなく読むだけ時間の無駄である。
 こんな『日記』読んでもあなたの限らえた時間を消耗するだけだ。こんな物を読むくらいなら去年の夕刊でも読んでいた方がよほど為になるし面白い。
 もう読まないように。

 まぁ、俺がやってるクソみたいなブログは別問題として、ブログの熱心な読者はブロガーであるという話に戻すと、だから、そもそも素人のブログなんて関係者かブロガー以外は読まないということだ。

 いくらアクセス・カウンターが回っていても、あなたが思うほどには普通の読者は熱心に記事を読んじゃいない。斜めに目を素通りさせて「ふ~ん」てなかんじだ。

 自分の関係者とブロガー以外の読者は、素人のブログなんて去年の夕刊以下に思っている。
 とくにひどいのが、ぐぐっと Google でググってブログに訪問してきた「一見さん」の読者だ。こういう連中は、「エロ」か「ためになる内容」でないと、なめとんのかコラと怒りだし、その怒りを平気でブログの作者にぶつける。呪いの言葉をコメント欄に書き記し2度と訪れない。
 あんたらさー、自分のググり方が下手だからってその怒りを俺にぶつけるなよと言いたくもなるが、言わないでおこう。
 ネットの情報は、なにも全てが「とてもためになったり」「とてつもないエロ」であるとは限らない。むしろ、ほとんどは去年の夕刊以下のくず情報である。ググる事の神髄とは、ゴミの山からいかに自分が必要とする有益な情報を短時間で拾い出せるかである。そういう技術もないくせに八つ当たりはやめてくれとは思うが、言わないでおこう。

 そんなワケでブログの熱心な読者は、たいていブロガーであると決めつけた。
 そんなだから、ブロガーの諸君に向けてお役立ち情報でも発信してみよう。

 ブログに地図を貼りたいと思った事はないかな?
 おいしいラーメン屋さんの所在地に、イベント会場の場所、あれこれエトセトラ読者へお知らせしたい場所もブロガーならきっとあるはずだ。あるだろ?
 文章のいきがかり上、ないとはもはや言わせない。
 そんな時は、文章より視覚にうったえかける地図がなにより手っ取り早い。なんだけど、意外に地図をブログに載せるのはめんどうくさいのだ。手描きやありものの地図をスキャンして解像度をあわせて投稿なんて、考えただけでめんどくさくて小便もらしそうになる。
 
 そんなお漏らし予防策として、今やずっと上の方にあるサイトを紹介しよう。登録さえすればお好みの場所の地図をマウス操作だけで、自分のブログに地図を掲載できる。便利だよね~。

 ちなみに、画像の地図に表示されている「おおた」は、俺が良く酒を買っている「スーパーおおた」だ。
 簡単に「スーパーおおた」と言っているが、正式名称は「●まごころを鮮度に● 食品の店 おおた」である。現在は、夏恒例の「おおたサマー」というセールを展開中。