サムライガール

ねこのひと

ヨーコとTOTO

本当の

（とある漫画に刺激されて書いたシナリオです）

ギュオォォオン！

ピシュー
ピシュー
ピシュー

パパッー
パパァッ
カンコンッ

ウォオオオンッ

「うぅぉおいっっっっっっっっ！さっきからもう１３分５０秒も逃げてるばっかで、いいかげん背中のビーム使えよっ！」

「イヤだ。ビーム兵器なんて、感じのでない武器は使いたくない」

キキキキ

ドコーン

ゴゴゴー

ウォウオォウォウウゥン

「あんたは死ぬ気なのかっあんたはっ！？知ってるでしょ活動限界が２０分だって！！！」

「本当の武器はひとつもないのか？」

「ビーム砲以外に武器は無いのですっ。わかりますかっ？」

「わかった」

「大轟号はもともと光線武器専用の中・長距離砲撃用の戦闘機体で・・、他にまだ武器もありますが未完成で、いま使えるのは背中のビーム砲だけ。だから早くビームをっ・・」

「使わない」

「オイ！！あんたはっ！」

「でも、あるんだよ」

「え？」

「本当の・・・武器がさ。さて、ウォーミング・アップは完了だ」

グワシッ！

バリバリッベリッ　ベリッ

ズバッーン！！

「ちょちょっと！？ちょっとぉ！！！」

「さすがに堅い」

「自分で自分のたったひとつの武装をひきはがして、どうするつもりなのっ！！！！？？？？？？」

グガァガァッ！！

キーン！！！！

ドゴゥ！！

ズガガァーン！

『おめでとう』
『良くやった！』
『ものすごい戦いぶりだったぜ！』

「あー、みなさん、なんかどうもありがとさんです」

「ちょっと、ごめんなさい！」

ズカズカズカッ

「？」

「あんたは馬鹿なの死ぬ気なのっ！！たまたま勝てたからいいけど、はじめからビームしてりゃ２８秒で勝てる敵だっのっ！アレはそういう機体なのっ！」

「あー」

「あなたはパイロットとして不適切です！」

「あー。えーと。なんだぁ、なんかモニタじゃなくて、つまりはじめて本当の君に会えたっ」

「？」

「君がオペだと、すげぇ俺やる気出るんだ。これからもよろしく」

「！！！！！！！！？？？？？？？？」

「よろしくね？」

「こちらこそはじめまして。私もはじめて本当のあなたを見ました」

「てへへっ」

「こちらこそ、これからもよろしく！」

うーん？