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墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

2006-08-22 17:44:35 | 
 夢を見た。

 開いた両足の間に妹が背を向け足をのばし座り込んでいる。
 太ももにその体温を感じながら、床に寝転がり左手で腕枕をして小さな液晶モニターを眺める。ぼんやり画面を見ながら右手だけでマウスをクリックし、たまにマウスを放してキーボードのキーを押す。

 妹はテレビゲームのコントローラを操っている。

 リビングの大型液晶テレビにゲームのオープニング映像が流れる。

 オープニングが終わると、時計の文字盤のように15個のポイントが丸く並ぶ画面があらわれた。指示するポイントとポイントを線でつなぎ、ひとつの図形を完成させるようにとゲームは要求する。
 妹はゲームの指示のままに、十時キーと決定ボタンでポイントとポイントを繋ぎ図形を描いていく。
 真上にあるポイントから左斜め下のポイントへ、そこから斜め右上のポイントに線を引く。次に、水平に移動し左のポイントまで線を引いて、そこから右斜め下のポイントまで線を引く。

 ところが、ここでゲームの指示は終わり、いきなり最後の一本の線を自分で引くようにと要求された。

「なにこれ、わかんなーい!」

 まだ、ゲームも始まっていないのに妹はもう投げ出そうとしている。

 右手で操作していたマウスを放すと、腕枕をしていた左腕で起き上がる。
 上半身を起こし後ろから抱くようにして妹の体ごしにコントローラーに触れる。妹の背中に体重をかけないようにと注意しながら妹の手ごとコントローラを包み込むと、妹はコントローラからすっと手を放した。そして、まるで応接間の椅子にでも座りこむかのように、妹はその放した両手を、妹の両脇に投げ出されている左右の太ももの上にのせて寄りかかってきた。
 のしかかる妹の頭ごしに画面を見ながら説明する。

「これは、五方星という図形なんだ。お星様なんだよ。星なら最後の一本は簡単に分かるだろ」

 最後の一本の線を引くと、ゲーム画面は暗転した。
 五方星が光り輝き、それとともにタイトルがあらわれる。

 そのゲームのタイトルを見たとたん。

 ゲームの中にいた。

 夕暮れの教室。
 夕日が差し込む教室は強い陰影で強調され、夕日に染まる。窓にかかる白いカーテンはオレンジ色に輝きながら風にはためき揺れている。セミの鳴き声がかすかに聞こえ、涼しい風にもう2学期なんだなと知る。

 そこにアニメ美少女があらわれた。

 いかんいかん、ここはゲーム世界だった。季節のうつろいを儚く思っている場合なんかじゃなかった。

「いざっ尋常に勝負! 積年の恨みゆっるさないんだからぁ~!!」

 あっ、なかなか好みの声だ。CV は誰だろう?
 キャラはなんちゅーか、セーラー服で右目に眼帯をしていて、髪は青色のショートカット。元気いっぱいな綾波レイって風情だ。キャラ・デザインにはあまり芸がない。しかし、その両腕には刃渡りだけで2メートル以上はありそうな長剣をかかえている。片刃の剣で反りはない、素材は不明。切れ味はものすごく悪そうだが重さだけでかなりのダメージを受けるだろう。

 適当な武器も見当たらないし、逃げるしかないか。

「待てっ卑怯者!」

 卑怯も気球も野球もない。なんとか系は逃げるにしかずだ。バッと後ろをふりむいてダッシュで教室の戸を開けくぐり抜け廊下を走り出しチラッとふりかえると、やっとアニメ美少女は扉から出かかっているところだった。
 ラッキー! あんな重たそうな鉄のかたまりを抱えては上手く走れないらしい。

 校舎の階段をころげ落ちるようにして下り、正面玄関から靴も履き替えずに脱出する。校庭を上履きのまま駆け抜けると、勢いがついてきた。今なら空を飛べそうだ 。

 いちにのさんっ!

 かけ声とともに揚力が足の裏にみなぎる。
 校庭の土を足で蹴ると、その勢いで体が宙に浮かんだ。
 校門の横の塀を足がかりに、街の家々の屋根に駆け上がる。
 屋根の上を跳ね、空を切り移動する。もはや、追跡者の心配もない。

 そこで目が覚めた。


半魚人の水

2006-06-25 11:00:52 | 
 今朝も夢をみた。

 仲間と来たはずだが、いつの間にか仲間とはぐれて真夏の街をさすらい歩いている。

 ノドが乾いた。
 ふと見ると、「半魚人の水」というものを露天で売っていた。
 半魚人と言うよりは、カッパみたいな半魚人が麦わら帽子をかぶって店番をしている。
 興味もあり、ノドも乾いていたので、「半魚人の水」を購入。
 さっそくその場でペット・ボトルのキャップを外して、水を口に入れる。

 うぅ、

 生暖かいうえに、

 なんだか生臭い!

 この世に生暖かいだけならともかく、生臭いミネラル・ウォーターなどありだろうか?
 いや、なしだろ。
 これ以上は、飲めん。
 さすがに、半魚人の目の前なので吐き出したいのを我慢して、となりの角の物陰に移動する。
 
 口の中の生臭い水を吐き出して、ペットボトルを投げ捨てると、路上のあちこちに「半魚人の水」のペット・ボトルが捨ててあった。


夢をみなかった朝

2006-06-25 10:45:56 | 
 眠りが浅くて毎晩のように夢をみる俺ではあるが、たまに、ごくまれに、一度も目を覚まさず朝まで夢もみないでグッスリと眠る事もある。

 気がついたら朝。
 いつ眠ったのかも覚えていない。

 毎晩、夢をみている俺には、これは新鮮な体験で、たしか小学生の頃はこういう起き方の方が普通であったようにも思われるが、良く覚えてない。

 生まれ変わったようなさわやかな目覚め、なんて良く耳にする。
 たしかに、夢もみないでパチッと目を覚ますと、まるで生まれ変わったような気分になる。いや、だが、生き返った気分と言ったほうが俺にはなじむ。

 寝ている間、意識は消失している。
 時間もとまり、気がついたら昨日の夜から今朝にタイム・スリップしている。
 寝ている間、何も感じず何も思わず、突如として意識は戻る。
 その間の意識はなかった。死んでいたのに等しい。

 意識が消失していた間の事を思うと、俺は死を意識してしまう。
 この感じが死なのかと、そんな目覚めを迎えた朝には考える。
 たまたま目を覚ましたから今は生きているけど、意識を消失したまま二度と目を覚まさなければ死んだのと同じだ。死ねば、永遠に意識を無くす。夢もみないで朝まで寝ているのと死は、朝に起きるか起きないかの差にすぎない。

 意識の消失が永遠に続くのが死。
 なんて事を、そんな朝はぼんやり考える。 


浅い眠り

2006-06-25 09:55:10 | 
 眠りが浅く、毎晩かならず夢をみる。

 その原因は、俺があんまり頭を使わない事にあるのではないかと考えている。
 俺は、肉体労働者で、毎日ヘトヘトのギリギリまで肉体を酷使している。
 体力の完全回復には8時間寝ても足りない。
 8時間寝て、やっとあんまり疲れていない部分のみが復活する。
 だが、疲労しきっている部分は、毎日8時間の睡眠ではなかなか癒されない。日曜の休みに一日寝ていて、なんとか月曜の朝には復活しているぐらいに重症だ。

 そんなヘトヘトの体に比べて、脳はどうかというと、まったくほとんど疲れていない。まぁ、あんまり考えずに生きてるし働いているから当然だね。
 8時間以上の睡眠を要求する体につきあって、脳は仕方なく寝ているだけ。あんまり疲れていないから、5・6時間も寝れば脳には十分なようで、その証拠にほとんど毎晩のように5・6時間ほど寝ると夜中に目を覚ましてしまう。
 5・6時間で、脳はもう活動してもいいかなぁぐらいに疲労回復する、だが、体の方はもっと寝かせてくれよぉと懇願する。脳と体は一心同体なので、脳はつきあいで仕方なく寝直すが、本気で眠ろうとはしない。ヒマつぶしにウダウダと脳内活動する。これが、俺の眠りが浅い原因ではないかと思うが、確証はない。

 毎晩のように、5・6時間ほど寝るといちど目を覚ましてしまう。その後に、寝直して見る夢は、眠りの浅いせいか自覚的である。
 夢をみつつも、これは夢だと知りながら夢をみている。時には夢の内容に突っ込みを入れたり、意識的に夢への介入をはかる事もある。
 ま、という内容の夢をみているだけなのかもしれないけど。 


2006-05-10 21:59:32 | 
 夢は毎晩みるが、すぐに忘れる。
 起き抜けは感動して忘れるものかとおもうが、日常生活を普通に暮らしているうちに夢は断片と化して、夜寝る頃には昨夜みた夢など忘れている。

 今朝みた夢。

 舞台はみどりだらけの山の中。その山のふもとにたつ精神病院。その院長が逮捕された。
 理由は、患者を無駄に殺したから、医療ミスだと警察は言う。

 猫が噂する。
「ネコガミ様がニンゲンに捕まったニャ!」

 ネコガミと猫に尊ばれる院長がモノろグーる。
「俺は猫神などではない。先代は俺じゃなくて、俺の娘と患者達を猫神に選んだのだ」

 スポットライトをあびた傍観が院長に尋ねる。
「では、300年生きたという先代のネコガミ様は、ヨリシロに娘さんを選ばれたのですね」

「ヨリシロ?
 違う。先代は300年どころか130年も生きてはいない。猫神は、魂とか精神なんてそんなものではない。まして神などではない。猫神とは人の生き方の一つなのだ。猫と会話でき長生きして自由、そういう生き方が猫神なのだ。たしかに俺はネコガミの生き方はをある程度は理解した。だからこそ100才を超えてまで生きたし、90を超えて子ももうけた。俺は結局ネコガミがなにかと知りたくて精神医学を学んだのかもしれん」

「患者はなぜ死んだのですか?」

「最後に確かめたかった。なぜ選ばれたのかと」

 院長は、適当な絵手紙を残して、風呂敷に荷物を包むとパトカーに乗って数十匹の猫と共に病院を去る。
 残された娘は学校で床を掃いている。