墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

おうめ

2008-04-01 18:23:05 | 日常

 会社をクビになった夢をみた。

 夢の中で寝ぼけまなこで、あさ会社に出勤したなら、いきなり社長から、

「明日からもう来なくていい!」

 と解雇宣告されてしまった。

 あぁ!

 クビにされた夢の中の俺は今日で仕事が最後の日。

 なんだけれども、俺がクビにされた事をいっしょに働いている同僚は未だ誰も知らない。
 俺が今日かぎりでクビだと知っているのは社長以外には、専務と主任だけ。

 共に働いてきた同僚にお別れの挨拶をしたいのはもちろんヤマヤマのウチヤマであるのだが。
 なんだけども、会社をクビにされた事を同僚にカミングアウトするのもカムアウトで、とても恥ずかしい。
 正直、クビにされましたなんて自分から同僚に言えるかってかんじ。

 かといって、内山君はクビです!

 と、正式に社長から発表されてもかなり微妙。

 で。

 結局は、クビになった事を誰にも言えずに、別れの挨拶も告げられないままにトボトボと岐路につく。

 と、ここで夢からさめた。

 あー、夢か良かった。

 なんて思ったら、リアルの俺も昨夜に社長からクビにされている。

 今日は、エイプリルフールだが、まったくシャレにもならない夢をみてしまった。夢と現実が違うのは、クビの宣告が、当日の朝ではなく仕事終了時であるという事と、解雇ではなくて正確には社員採用されなかったという事だ。

(俺のような駄目社員をクビにするにしても、クビにする当日の仕事が終了してから宣告するのは上手いやり方であると思う。全国の経営者の皆さんは見習うように。いる以上は、どんな駄目社員でも現場ではそれなりの戦力だ。給料を払う以上はクビにしたいような社員であろうとも現場じゃ戦力になる。給料を払う以上はどんな駄目社員でも、そのモチベーションをわざわざ下げるのは経営上の損失である。むしろ本当に駄目でクビにする気なら、その社員に事前の宣告は必要ないだろう。お前はいついつにクビにしますと言ってはいけないのだ。むしろ、お前はそんなんじゃ今のままじゃいつかクビにしますよという言動で駄目社員をゆさぶっておくのだ。すると、駄目社員のモチベーションはクビにされたくないから否応もなく上がるだろうけども、ま、どうせ駄目だから上がってもたいした事はないだろうが、それでも事前にクビ宣告してやる気すら無くした駄目社員に給料を払うのは本当の無駄である。だから、クビは匂わせといて、クビ当日の仕事終了時になってから解雇宣告すりゃ良いのだ。駄目社員なんぞいきなり帰宅時に明日から来なくていいよとバッサリ切りゃ良い。すでに警告はしていたのに君は全く変わらなかったという事を駄目社員に納得させられたならその首切りは成功である)

 夢から覚めて目が冴える。

 いらないと切られるのは少しこたえる。無職は俺の天職だが、金が無いと酒もタバコもたしなめない。すぐにでも次の仕事を探さなければいけないのだけれども、就職活動がもうめんどうくさい。

 とりあえず持ち直す為に悪夢のようなリアルを両足で歩く。本日は立川の自宅から多摩川沿いを歩いて青梅まで行き電車で帰宅した。すごいでしょ!

 まぁ、また仕事をクビになったなんて、どうも情けなくて寄生してる両親にも言えない。
 とにかく情けないよね。

080401


桜と栗かに

2008-03-26 14:28:00 | 日常

 えー、本日はお日柄も良く、幸いお天気にもめぐまれ、まこと絶好のお散歩日和であります。

0803261_3

 そんなで桜だ。

 もちろん順子とは関係ないあの桜である。
 今日はせっかくの休みだし散歩がてらに早めの花見に出かける事にした。

 なんであれ、早め早めに事を行うのは良い事だが、この世にはあんまり早めにしちゃうと意味ない事もある。
 そのひとつであり、横綱級の早めにしたらいけないものこそが「お花見」であろう。
 花も咲かないうちに早めの花見をしても、あんまり早すぎると見るべき花すら無い。こうなるともはや花見だか木見だか分からなくなって気味が悪い。
 お花見だけは早めに行うものではないと俺は断言しよう!

 少なくても花が咲くまでは我慢しなさい。

0803262

 そんなで散歩がてらに早めの花見に行ってきたワケ。

 なんだが、うーん、やっぱりまだ花見には少し早いかった。

 桜のエクスタシィっての、絶頂期はまだまだ先のようである。 
 ん、そういや日本語には「満開」って便利な日本語もあったな。

 そうなのだ、まだ今年の桜は満開していないのだ。だいたい満開の半分くらいで、5千かいじゃなくて、えーと5分先、いや「五分咲き」ってかんじなのである。

 どうやら、満開になるのは今週末ぐらいらしい。
 だが、俺の週末は休みではないからして、花見をするには今日しかないワケであって、そんなんで早めにフライング花見をする俺をどうか許して欲しい。

 まぁ、なんにしろ今週末は晴れたらきっと絶好の花見日和になると思います。お休みの方はぜひお花見などいかがでしょう?

 などと俺に言われなくても、たいがい花見に行くよな。
 となると、今週末は晴れたらみんなして花見で、あんまりパンは売れないかもとか余計な事を考える。

0803263


 花見の帰りに、買い物をしに「スーパーおおた」へ寄った。

 晩酌のつまみを買うつもりで来て、何かいいものないかなぁとフラフラ鮮魚コーナーに立ち寄った。
 すると、白いトレイ皿にのってラップがけされたカニが冷蔵棚に積まれてる。

 別に甲殻類アレルギーではないが、食い物としてのカニにはあんまり興味がない。同じ甲殻類ならカニよりエビの方が歯ごたえもあって旨いと思うし、なによりカニの身はどうもチマチマしていて俺の趣味じゃないのだ。カニは、エビの潔い脱ぎっぷりを少しは見習えば良いと思う。

 だが、その時は何も考えずに思わず手がのびていた。

 栗かに・398円。

 2匹の栗かにが1パックに包装されて398円で売られている。

 手に取り、しげしげとカニの固くて丈夫そうな外骨格をながめながら、カニってつくづく変な生き物だよなぁとしみじみ思う。

 その時、2匹のカニのうちの1匹がピクリと動いたように見えた。

 死んでいると思っていたのでドキリとする。

 目の錯覚だろうか?

 まだ生きているのかなと、カニの甲羅から目をはなし、パックをあげてカニの目を見つめる。でも、生きているのか死んでいるのかなんて、カニの目からはどうにも判断はつかない。

 しかし、見つめていたら、やがて弱々しくも俺を威嚇するようにハサミをゆっくりと上下に動かしはじめた。このカニはまだ生きている。

 トレイとラップに拘束され、こんなにされながら、まだこんな場所でこのカニは生きている。そのカニだけが生きている事で逆にまわりの死が強調されて、今いるスーパーの鮮魚売り場が死体置き場のように見えてくる。
 生き物への嫌悪、まるでナマ卵を割ったら、孵化しそこないのヒナが出てきたような、そんな気持ちと、それでもまだ生きている事への畏怖を同時に感じる。

 魚屋でむき出しに売られているカニが生きているからといってどうという事もないが、スーパーでラップがけされたカニがまだ生きていると少し驚く。

 このカニを買って、近所の川にでもはなしてやりたい誘惑にかられたが、そんな事をしても鳥の餌になるだけだろう。いや、売れ残って処理されるよりかはその方がマシなのだろうか?


水曜の朝

2008-03-05 09:30:35 | 日常
 今日は休み。6時半すぎに目を覚まし、8時頃から散歩に出かけた。

 昨夜は少し雨が降ったらしい。
 今朝はくもりで、幾重にも薄く折り重なった白灰色の雲をすかして太陽はぼんやり、かすかにその位置をしめしている。

 黄砂なのだろうか、昨日は砂まじりのひどい風が吹いた。

 昨夜の雨と砂で、どの車のボンネットにも砂の模様ができている。なんとなく薄暗い砂にまみれたような街を、ランドセルを背負った小学生達がキャーキャー言いながら登校していく。

 今朝は少し寒いが風は弱い。
 風に舞い飛ぶ砂はどれも落ち着き先を見つけたらしく、今は空気も澄んでいるようだ。高いところに立つと、多摩川対岸の遥か彼方にある山並みが良く見渡せる。


梅が咲きました

2008-02-28 14:07:16 | 日常

080228_2

 2連休である!

 じつは内緒にしていたが昨日も休みだったのだ。連日部屋でゴロゴロしているからと言って仕事をクビになったワケでは無い。

 いや、やはりどうも、なれない職場でなれない人たちとなれない仕事をするってのは、精神的にも肉体的にもだいぶかなり疲れるもんでありまして、もうクタクタに疲れましたよってな感じで昨日は部屋で沈没していました。なんと、何もせずに1日中ダラダラと寝ていたのです。

 せっかくの休日を寝てすごすなんてもったいない!

 でもまぁ、2連休ってのは有り難いもんで、昨日が休みだった上に今日も休みなのである。だから今日こそは有意義に休みを楽しもう!と意気込みつつ、でも結局のところ、今日もお部屋でゴロゴロなのです。
 疲れは昨日ねていたからもう大丈夫だけど、疲れはとれていてもゴロゴロする以外に、することもなければ、行くところも無い。
 そもそも金が無い。

 まぁ、寝てばかりいても「床ずれ」を起こしそうなので、昼前に近所のスーパーおおたへ散歩がてらにブラブラと買い物に出かけた。
 ゴロゴロだけでなくブラブラもするワケ。

 ところで、この数日、ものすごい風が吹き荒れる日が続いていたのだが、今日は風も弱く日差しは暖かで、歩いているうちに肩から身体がポカポカとしてくるような、ブーラブラでポッカポカみたいなかんじでうららかだ。

 しかし、昨日までの強風はすごかった。
 マンションの駐輪場に停めてある自転車のほとんどが風でなぎ倒されていたし、自転車だけでなく車体にかぶせてあるシートが帆になったのか原付バイクまでも風に倒されていた。
 洗濯物なんか干したらあらいざらいゴッソリたちまち風に吹き飛ばされていきそうな、そんなかんじのもの凄い強風だった。なのに、今日はうららかで心まで溶け出しそうな陽気だ。

 そんでもって話を戻すと、スーパーおおたで買い物をしたら、先着順もれなくくれるビスケットをレジで貰った。
 なんの理由でビスケットなんかくれるのかと思ったら、なんでも、今日はビスケットの日であるらしい。

 ところで、『ビスケットの日』ってなによ?

0802282_3

リンク: BLOG|イトウ製菓株式会社.

 『ビスケットの日の由来

 日本人のビスケットの育ての親とも言うべき人をご存知ですか?
 それは水戸藩士の蘭医、柴田方庵です。

 それまでビスケットは長崎周辺でほそぼそとつくられていましたが、日本人の口には合わず、あくまで外国人のためにつくられていただけでした。
 これを保存のきく食糧として水戸藩が注目、製法を調べます。

 方庵が書き示した「方庵日記」によると、安政2年(1885年)2月28日に
「萩信之介へ出状、パン、ビスコイト製法書在中」とあります。
 これは、当時長崎に留学していた方庵が、軍用パンの製法を長崎在留のオランダ人に学び、その製法を水戸藩に書き送ったことを意味しているのです。』
(イトウ製菓ビスケット袋の裏に書かれた、ビスケットの日の由来より)

****

どうして2月28日がビスケットの日なのでしょうか?

 ビスケットの日本最古記録が「方庵日記」に

 日本でのビスケットの歴史をみると、水戸藩士の蘭医、柴田方庵という人がでてきます。
 それまでは長崎周辺で外国人向けにだけ作られていたビスケットですが、 水戸藩がビスケットの“保存のきく食糧”という点に注目し、その製法を調べます。 そして、柴田方庵が長崎留学中にオランダ人から学んだビスケットの作り方を手紙にし、 安政2年(1855年)2月28日に、水戸藩に宛てて送った史実があります。
 このことを日記に書き記し、「方庵日録」として今でも残っています。 これが日本でビスケットが作られたことが明確にわかる最も古い記録です。

 ビスケットの語源+柴田方庵の史実=ビスケットの日?

 ビスケットの語源はラテン語で「2度焼かれたもの」の意味。
(社)全国ビスケット協会では、この語源と柴田方庵の史実を考えあわせて、 昭和55年に、毎年2月28日を「ビスケットの日」としました。』
(全国ビスケット協会のホームページより)http://www.biscuit.or.jp/top.html

****

 ようするに、日本ではじめて、ビスケットが文献に記された日だから、今日が『ビスケットの日』らしい。でもなんだか、ソレって苦しい由来だよなとほんの少しだけ思いました。
 あと、由来を説明する文章じたいは、イトウ製菓の袋に書いてある文章の方が上手い。でも、なんとなく、だからなんでけっきょく今日が『ビスケットの日』なのよと言う素朴な疑問には、肩すかし的にスルーされちゃっているような気もしないでもない文章ですが。

 なんにしろ、梅も咲いたし、もう春だなぁ。


水曜の朝

2008-01-30 08:33:34 | 日常
 早朝から延々と夢を見続けていた。

 目を覚ますと、北向きの薄暗い廊下に面した自室の窓が薄く白く輝いている。
 入り組んだ構造のマンションにある奥まった廊下に面した俺の部屋は1日中くらく、直接に太陽が差し込む事は1年をとおして1度も無い。電灯を点けなければ、正面の空の明るさのみが部屋の光源である。
 鉄筋コンクリートで出来た岩屋。
 高度は3階に位置するが、太陽とは縁遠い部屋。
 わずかな窓の明るさと目覚まし時計の指し示す時間から、今朝は晴れたようだなと俺は布団にくるまりながら想像する。