elbro | 前言撤回日記
この作文は、上記の記事へのトラックバックです。
エレベータには操作用のボタンが、幾つも並んでいる。そんでもって、その下にエレベータの扉の開閉ボタンがついている。
「開」と「閉」ってやつ。あの、扉を開けたままにしときたい時に押す「開」ボタンと、せっかちさんが連打する「閉」ボタンだ。
俺のバイト先はデパートの地下にある。デパート内での各階への移動には従業員用エレベータを使用している。
ある日の従業員用エレベータ内での女性販売員、二人の会話。
エレベータの扉がまさに今とじようという瞬間。男が、待ってくれというオーラを発しながら、エレベータに小走りで近づいて来た。
女性販売員が、扉を開けようとボタンを押したが。
A「あ、とじちゃった。」
B「駄目じゃん。あの人、乗りたかったみたいだよ。」
A「だいたい、このあけしめってボタンがわかりにくすぎる。」
B「えー、わかりやすいじゃん。三角でわかり易くしめしてるよー。」
A「わかんないよ。どっちも、三角がふたつ並んでるだけでさ。すごい不親切。せめて色分けでもしてありゃわかんのに。赤が閉じるで、青が開く。」
B「その色分けの基準わかんないよ。私は間違えたことないから、わかり易いって事だと思うよ。」
A「じゃ、せめて、閉じるが三角ひとつ。開くが、今までどーりの三角ふたつ。」
B「なんでよ。それも良く理由がわからない。」
俺も実は、エレベータの開閉ボタンを、押し間違えたことはない。この開閉ボタンを押し間違えた女性は、ボタンを見てから、それがなんのボタンであるかを確認してから押しているのだろう。
逆に、押し間違えた事なんてないという女性は、ボタンに書かれた文字や記号なんか、いちいち見てないのだ。俺と同じ様に、右が閉じるで、左が開くと、体で暗記しているのだ。あんなもん、マジで見てたら迷うに決まってんのだ。
A「ひらがなで、あける。しめる。って書いときゃイーのよ。」
B「いや、なんか、かえって迷いそう。ストレートすぎだよー。」
そうだな、ボタンがひらがな表示のラジカセが、うちにもあるけど間がぬけてる上に、ついつい字を読んじゃうから、操作が遅くなるんだ。とっさの判断が必要なエレベータの開閉ボタンにゃ不向きだな。
ラジカセで思い出したが、ラジカセやビデオデッキには、不変のルールがある。それは、右ボタンが早送り、左ボタンが巻き戻しってやつだ。
真ん中にどんと大きな再生ボタン。右に可愛く早送りボタン。そして左に、おすまし巻き戻しボタン。これが、ビデオや、ラジカセの黄金配列であろう。そして、たいていの人はこの配列に慣れ親しんでいる。
実は、この右が早送り、左が巻き戻しの配列は、あちこちで使われている。例えば、デジタル時計の時刻あわせ。ボタンが二つ並んでいたら、右で数字を進めて、左で戻す。扇風機も右ボタンほど強風になる。右ボタンには、「大」「高」「早送り」などの概念があてがわれる。逆に左は「小」「低」「戻す」などがあてがわれる。車もそうである。右がアクセルで、左がブレーキだ。
A「じゃあさ、手動にしよう。」
B「何を?」
A「エレベーターの扉をさ手動にしちまうの。とってをつけてさ。手で開け閉めすんの。もう、迷わない。」
B「いや、駄目でしょ。車いすの人とか、超迷惑。」
A「じゃあ、音声認識!」
B「は?」
A「ひらけゴマって言うと、開く。」
B「それ、エレベーター内バトルおきそう。無言で、誰が開けゴマっていうかバトりそう。ただでさえ、エレベータの中って、気まずいのに。」
A「わかった。お前、今日から私のボタン押し係!」
B「え?」
A「わたし、奥行く。おまえ、ボタンの前。決定。」
B「そうだね、押す事なければ、迷わないもんねー。」
そんなであるが、開閉ボタンで迷う彼女にアドバイス。実は、エレベータの開閉ボタンにも早送り、巻き戻しの法則が生きているのだ。
右が、扉の早送り。(閉めるボタン)左が扉の巻き戻し。(開けるボタン)そう、考えりゃ良いんである。
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エレベータには操作用のボタンが、幾つも並んでいる。そんでもって、その下にエレベータの扉の開閉ボタンがついている。
「開」と「閉」ってやつ。あの、扉を開けたままにしときたい時に押す「開」ボタンと、せっかちさんが連打する「閉」ボタンだ。
俺のバイト先はデパートの地下にある。デパート内での各階への移動には従業員用エレベータを使用している。
ある日の従業員用エレベータ内での女性販売員、二人の会話。
エレベータの扉がまさに今とじようという瞬間。男が、待ってくれというオーラを発しながら、エレベータに小走りで近づいて来た。
女性販売員が、扉を開けようとボタンを押したが。
A「あ、とじちゃった。」
B「駄目じゃん。あの人、乗りたかったみたいだよ。」
A「だいたい、このあけしめってボタンがわかりにくすぎる。」
B「えー、わかりやすいじゃん。三角でわかり易くしめしてるよー。」
A「わかんないよ。どっちも、三角がふたつ並んでるだけでさ。すごい不親切。せめて色分けでもしてありゃわかんのに。赤が閉じるで、青が開く。」
B「その色分けの基準わかんないよ。私は間違えたことないから、わかり易いって事だと思うよ。」
A「じゃ、せめて、閉じるが三角ひとつ。開くが、今までどーりの三角ふたつ。」
B「なんでよ。それも良く理由がわからない。」
俺も実は、エレベータの開閉ボタンを、押し間違えたことはない。この開閉ボタンを押し間違えた女性は、ボタンを見てから、それがなんのボタンであるかを確認してから押しているのだろう。
逆に、押し間違えた事なんてないという女性は、ボタンに書かれた文字や記号なんか、いちいち見てないのだ。俺と同じ様に、右が閉じるで、左が開くと、体で暗記しているのだ。あんなもん、マジで見てたら迷うに決まってんのだ。
A「ひらがなで、あける。しめる。って書いときゃイーのよ。」
B「いや、なんか、かえって迷いそう。ストレートすぎだよー。」
そうだな、ボタンがひらがな表示のラジカセが、うちにもあるけど間がぬけてる上に、ついつい字を読んじゃうから、操作が遅くなるんだ。とっさの判断が必要なエレベータの開閉ボタンにゃ不向きだな。
ラジカセで思い出したが、ラジカセやビデオデッキには、不変のルールがある。それは、右ボタンが早送り、左ボタンが巻き戻しってやつだ。
真ん中にどんと大きな再生ボタン。右に可愛く早送りボタン。そして左に、おすまし巻き戻しボタン。これが、ビデオや、ラジカセの黄金配列であろう。そして、たいていの人はこの配列に慣れ親しんでいる。
実は、この右が早送り、左が巻き戻しの配列は、あちこちで使われている。例えば、デジタル時計の時刻あわせ。ボタンが二つ並んでいたら、右で数字を進めて、左で戻す。扇風機も右ボタンほど強風になる。右ボタンには、「大」「高」「早送り」などの概念があてがわれる。逆に左は「小」「低」「戻す」などがあてがわれる。車もそうである。右がアクセルで、左がブレーキだ。
A「じゃあさ、手動にしよう。」
B「何を?」
A「エレベーターの扉をさ手動にしちまうの。とってをつけてさ。手で開け閉めすんの。もう、迷わない。」
B「いや、駄目でしょ。車いすの人とか、超迷惑。」
A「じゃあ、音声認識!」
B「は?」
A「ひらけゴマって言うと、開く。」
B「それ、エレベーター内バトルおきそう。無言で、誰が開けゴマっていうかバトりそう。ただでさえ、エレベータの中って、気まずいのに。」
A「わかった。お前、今日から私のボタン押し係!」
B「え?」
A「わたし、奥行く。おまえ、ボタンの前。決定。」
B「そうだね、押す事なければ、迷わないもんねー。」
そんなであるが、開閉ボタンで迷う彼女にアドバイス。実は、エレベータの開閉ボタンにも早送り、巻き戻しの法則が生きているのだ。
右が、扉の早送り。(閉めるボタン)左が扉の巻き戻し。(開けるボタン)そう、考えりゃ良いんである。