ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

少林寺拳法橋本西支部 道場通信 ドリーム No.576

2007年02月09日 00時52分43秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2007年1月22日(月)   発行・文責 長坂 徳久

 【あなたの名前は?】

(1/18の法話より)

『すごく離れていると、とてつもなく大きなビルのようなものがあります。』

少し近づくと、それは少し小さくなりました。次にもっと近づくと、さらに小さくなりました。もっと近づくと、近づけば近づくほど、相手はどんどん小さくなっていきました。そして、かなり近づいたとき、自分と同じぐらいの高さになりました。さらに近づくと、なんと自分より小さくなりました。もうそばにまで寄って近づくと、もうめちゃくちゃ小さくなりました。』   

 子どもたちも一般拳士も集中している。ここでは、淡々としかし、語調のリズムや高揚を意識する「語り」を行っている。「説明」ではないのだ。だから、拳士は、聞き入ってしまう。

 『すごく離れているときは、ビルのような大きさで、だんだんと近づいていくと小さくなっていったそれに次のように聞きました。』

 『あなたの名前は何ですか?』

すると、それは答えました。

 「私の名前は、○○です。」

○○には何が入るでしょう? 考えた人から起立。いくつか回答を記載する。

 『あなたの名前は何ですか?』

「私の名前は、おばけです。」(小学生)

 「あなたの名前は何ですか?」

「私の名前は、人間です。」(小学生)

 「あなたの名前は何ですか?」

「私の名前は、目標です。」(高3女子)

「あなたの名前は何ですか?」

「私の名前は、親です。」(一般男子拳士)

 

 『正解を言います。「あなたの名前は何ですか?」こう聞くと、それはこう答えました。』

「私の名前は、“恐怖”です。」

 「そんなん、近づいていったらよけいに怖いやんか?!」(義博くん)ほかの子たちもそう思っているようだ。何人かの勘の鋭い子や中学生以上は理解している。

 『たとえば、プールの飛び込み・・・・最初はものすごく怖い。だから出来ない。そして、やろうとしない。でも、少し勇気を出して、がんばってみたら、怖さが少し減ります。そして、次にはもう少し勇気を出してみると怖さはもっと減ります。そして、ついには、飛び込むことなんて全く怖くなくなります。』

『君たちも、チャレンジする前に、「こんなことは無理だ」「こんなことは出来ない」と思っていませ んか? 自分から近づいていけば、その「できないという恐怖」や「出来ないという気持ち」は小さくなっていくものなのです。だから、やらないうちにあきらめてはいけないのです。』

 『今、自分が一番チャレンジしたいことをノートに書いてごらんなさい。先生に見せた人から休憩。』

 小学生は、バック転、ハンドスプリング、逆上がり、二重とびなど体育系が大半だった。

(反省したこと) 

日曜日、中学団体演武強化稽古に、2人欠席があった。一人は連絡があった。もう一人はなかった。長坂は無断欠席だと思った。無断欠席はダメだと他の拳士に話した。そして、同級生の子に、あとでなぜ休んだのかきちんと連絡するようにと申し伝えた。その後、保護者から恐縮した連絡が入った。ご親戚で不幸があってばたばたしていて連絡できなかったとのこと。そのとき、長坂は反省した。 その子は普段は稽古も休まず、理由があって休むときには必ず連絡をしてくる子だ。なぜ「そんな子が無断で休むということは、なんか特別な事情があったのだろう。」と長坂は考えてあげることができなかったのだろうか。なぜ、最初に「無断欠席」と決め付けてしまったのだろうか。まだまだ弟子に対しての愛情や配慮が足りないと反省した一件だった。


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