ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

育夢学園通信 Power No.36

2007年01月11日 23時45分33秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年6月7日(水)   発行・文責 長坂 徳久

【そこに“夢”はあるのかい?!】  

 「ひとつ屋根の下」というドラマがありました。その中で、江口洋介扮する主人公の口癖が「そこに、愛はあるのかい?」でした。覚えていますか? 

   私は、子どもたちとプライベートで話をするときでも、子どもたちが少し困るような質問をすることがあります。しかも、次から次に質問していきます。それは、その子を分かろうとするためです。そして、考えさせていくようにすることで、その子の深い部分が見えます。また、自分の考えを整理させることでその子の思考も深まります。先日も、こんな場面がありました。

(少林寺拳法・中一男の子との会話)

『どこの高校にいくん? 橋高か? もっといいとこいくんか?』

「まだわからないけど、できればいいところへ行きたい。」

『いい高校に行ったら、どんないいことがあるん?』

「うーん。いい大学にいける・・」

『ふーん。じゃあ、いい大学に入ったらどんないいことがあるん?』

「(しばらく考えて)就職かな・・」

『いいところへ就職としたらどんないいことがあるん?』

   ここで、この子は詰まってしまいました。でも、すごく一生懸命に考えていました。それで、質問を変えました。

『じゃあ、おとなになったらどんな仕事がしたいの?』

「建築家になりたい。」

『なるほど、それはいいことやな! そのために、そんな大学に行けばいいね。』

この子の先には「夢」があります。素晴らしいです。それだけで、その子は「がんばり続ける」というモチベーションをもてることができるでしょう。

 (少林寺拳法・小6男の子との会話)

『勉強スキか?』

「大嫌い。」

『そうか・・じゃあ、なんで勉強するん?』

「うーん、まあ、いい仕事をして、お金をいっぱいもらう。」

『お金がいっぱいあったら、どんないいことがあるん?』

「(しばらく考えて)仕事のとき以外でいろいろなことをして、自由に使うことができる。」

『なるほど。』  

この6年の男の子は「夢」があるかどうかということよりも、「考える」(感じる)力があります。最後の回答はなかなか言えないことだと思います。実践力のある考え方です。さすが、商人の息子!(あっ、誰がばれますね・・笑)

  子どもたちには、勉強をする、スポーツをするという先には「夢」をもってもらいたい。どんな些細なことでもいい、また、叶わぬ夢でもいい。行き着く先に「夢」をもたないとだめだというのが長坂の持論。つまり、「わけもわからなくやっている。」「なんとなくやっている」では時間の無駄遣いです。

  ですから、まずおとなは、子どもたちに「なんのためにこれをやるのか?」ということも説明してあげることが必要です。(趣意説明)  

  そして、子どもたちには「それをやって自分はどうなりたいのか?」という「夢」(未来の展望・希望)を持たせてあげることが必要ではないでしょうか。

 「おい、君。今やっていること、そこに“夢”はあるのかい? 

 自分の未来に“希望”をもっているかい?!」


最新の画像もっと見る