少林寺拳法 橋本西支部 道場通信
発行日 2003年3月20日(木) 発行者・文責 長坂 徳久
【中学生の少林寺拳法】
小学校を卒業する6年生を育夢学園に集めて「支部長法話 ~中学生としての少林寺拳法~」と「卒業パーティー」(食事会)を行った。以下は、法話の内容。(現中学生、高校生にも是非読んでもらいたい。)
指示1「今までの自分の少林寺でのベスト10を書きなさい。」
全国大会に出れたこと。全国大会で優勝したこと(錬成大会)、たくさんの人と知り合えたこと、長坂先生と出会えたこと・・などがベスト1だった。
指示2「円グラフを使って、今の自分の生活の内容を分けてみなさい。但し、
睡眠と学校は除きます。そして、『時間ではなく、自分が取り組んで
いる気持ちの占める割合』を書きなさい」
その中で、少林寺拳法の占める割合は、75%を最高に多くの子が高い数値を書いた。予想以上で嬉しかった。
説明1「今から大切な話をします。ふざけたりしないでちゃんと聞きなさい。
先生は計算してみました。少林寺拳法の稽古に君達が1週間に4回来た
とします。往復の時間も入れています。その時、1週間で少林寺拳法が
占める時間の割合は、わずか、約8%です。睡眠、学校を除いても、約
20%です。思ったよりも少ないでしょう? その中で、君たちの心に
占める少林寺拳法の割合が高いのは嬉しいことです。」
説明2「中学に入れば、今まで以上に勉強をしなくてはいけなくなります。そ
して、クラブ活動が入ります。君たちが思っている以上に中学生活は
厳しいものです。ましてや少林寺拳法とクラブを両立することはすご
く大変なことなんです。それを考えておかなくてはいけない。」
語り1「両立で、100:100はありません。気持ちはどちらに対しても1
00かもしれません。しかし、体は1つです。時間も1日24時間しか
ありません。二つのことをしていくとして、両立は50:50でしか
ないのです。但し両立とは、50:50でなくてはいけないことはあ
りません。30:70の両立もあります。10:90の両立もありま
す。それでもいいと先生は思います。
そして、どれもこれもで一流になることなどできないのです。例えば、 イチローや中田は野球やサッカーに全てをかけてやってきたから今世界
で通用しているのです。(イチローは勉強もトップクラスでしたが)
君たちが野球やサッカーで本気でプロになろうと思うのならば、少林寺 拳法などやっている時間はもったいないのです。
逆に少林寺拳法で世界を取ろうとすれば他のことをやっていては取れな いのです。全国で通用する、世界で通用するということはそういうことな のです。但し、別に全国で通用するところまでいかなくてもいい、世界で 通用しなくてもいいともいえるね。どちらも一生懸命、楽しくやりたいと かも当然ありだと思う。そして、それを決めるのは君たちです。どんな方 法、両立の仕方を選ぶのかも君たち自身なのです。
もう中学になるからいいます。どれもこれも100は無理なのです。」
指示2 「では、今の話も参考にして、さつきと同じように、今度は中学生にな ったときの生活の割合の予想を円グラフに書いてみなさい。睡眠、学 校の時間は除きます。今度は気持ちだけでなく、時間の割合も考えて 書きなさい。」
そして、少林寺拳法の占める割合を全員に発表させた。割合の高い子で70%、低い子で5%。30%程度の割合が一番多かった。(30%の拳士の割合は、勉強40%、クラブ30%、少林寺拳法30%という感じだった。)
語り2 「先生は、君たちがなにを重視して生活していくのかは強制しません。先 生は少林寺拳法の先生だから、当然、君たちが少林寺拳法をがんばって くれることが一番嬉しいです。しかし、それ以上に、先生は君たちに幸 せになってもらいたい。そのためには君たちが決めたことは応援して行 きます。そして中学になれば君たちは、自分で決めることが多くなりま す。その代わり責任も自分で持たなくてはいけません。今、グラフを書 いてみてどうですか?
こうして書いてみると自分のやろうとしていること、やっていることが きちんとわかるでしょう? このようにちゃんと考えることは大切なの です。」
数字で示せば物事はより明確になります。中学生になる拳士たちは今そんなことも含めた選択の時期にきているのです。
発行日 2003年3月20日(木) 発行者・文責 長坂 徳久
【中学生の少林寺拳法】
小学校を卒業する6年生を育夢学園に集めて「支部長法話 ~中学生としての少林寺拳法~」と「卒業パーティー」(食事会)を行った。以下は、法話の内容。(現中学生、高校生にも是非読んでもらいたい。)
指示1「今までの自分の少林寺でのベスト10を書きなさい。」
全国大会に出れたこと。全国大会で優勝したこと(錬成大会)、たくさんの人と知り合えたこと、長坂先生と出会えたこと・・などがベスト1だった。
指示2「円グラフを使って、今の自分の生活の内容を分けてみなさい。但し、
睡眠と学校は除きます。そして、『時間ではなく、自分が取り組んで
いる気持ちの占める割合』を書きなさい」
その中で、少林寺拳法の占める割合は、75%を最高に多くの子が高い数値を書いた。予想以上で嬉しかった。
説明1「今から大切な話をします。ふざけたりしないでちゃんと聞きなさい。
先生は計算してみました。少林寺拳法の稽古に君達が1週間に4回来た
とします。往復の時間も入れています。その時、1週間で少林寺拳法が
占める時間の割合は、わずか、約8%です。睡眠、学校を除いても、約
20%です。思ったよりも少ないでしょう? その中で、君たちの心に
占める少林寺拳法の割合が高いのは嬉しいことです。」
説明2「中学に入れば、今まで以上に勉強をしなくてはいけなくなります。そ
して、クラブ活動が入ります。君たちが思っている以上に中学生活は
厳しいものです。ましてや少林寺拳法とクラブを両立することはすご
く大変なことなんです。それを考えておかなくてはいけない。」
語り1「両立で、100:100はありません。気持ちはどちらに対しても1
00かもしれません。しかし、体は1つです。時間も1日24時間しか
ありません。二つのことをしていくとして、両立は50:50でしか
ないのです。但し両立とは、50:50でなくてはいけないことはあ
りません。30:70の両立もあります。10:90の両立もありま
す。それでもいいと先生は思います。
そして、どれもこれもで一流になることなどできないのです。例えば、 イチローや中田は野球やサッカーに全てをかけてやってきたから今世界
で通用しているのです。(イチローは勉強もトップクラスでしたが)
君たちが野球やサッカーで本気でプロになろうと思うのならば、少林寺 拳法などやっている時間はもったいないのです。
逆に少林寺拳法で世界を取ろうとすれば他のことをやっていては取れな いのです。全国で通用する、世界で通用するということはそういうことな のです。但し、別に全国で通用するところまでいかなくてもいい、世界で 通用しなくてもいいともいえるね。どちらも一生懸命、楽しくやりたいと かも当然ありだと思う。そして、それを決めるのは君たちです。どんな方 法、両立の仕方を選ぶのかも君たち自身なのです。
もう中学になるからいいます。どれもこれも100は無理なのです。」
指示2 「では、今の話も参考にして、さつきと同じように、今度は中学生にな ったときの生活の割合の予想を円グラフに書いてみなさい。睡眠、学 校の時間は除きます。今度は気持ちだけでなく、時間の割合も考えて 書きなさい。」
そして、少林寺拳法の占める割合を全員に発表させた。割合の高い子で70%、低い子で5%。30%程度の割合が一番多かった。(30%の拳士の割合は、勉強40%、クラブ30%、少林寺拳法30%という感じだった。)
語り2 「先生は、君たちがなにを重視して生活していくのかは強制しません。先 生は少林寺拳法の先生だから、当然、君たちが少林寺拳法をがんばって くれることが一番嬉しいです。しかし、それ以上に、先生は君たちに幸 せになってもらいたい。そのためには君たちが決めたことは応援して行 きます。そして中学になれば君たちは、自分で決めることが多くなりま す。その代わり責任も自分で持たなくてはいけません。今、グラフを書 いてみてどうですか?
こうして書いてみると自分のやろうとしていること、やっていることが きちんとわかるでしょう? このようにちゃんと考えることは大切なの です。」
数字で示せば物事はより明確になります。中学生になる拳士たちは今そんなことも含めた選択の時期にきているのです。