少林寺拳法 橋本西支部 道場通信
発行日 ２００４年１１月４日(木) 発行・文責 長坂 徳久
【１０月昇級合格者優秀作文掲載】
「友だちと少林寺」Ｍ・勇貴（四年生・４級合格）
ぼくは、野球が大好きです。学校の友だちが野球のチームに入っています。ぼくも、チームに入って、野球がしたいのですが、でも、ぼくには少林寺けんぽうがあります。少林寺けんぽうも大好きです。野球はだれとでもできるけど、少林寺けんぽうは、できません。少林寺けんぽうをしている友だちとしか、できません。だから少林寺けんぽうをします。れんしゅうがいっぱいあってしんどいけど、れんしゅうがおわると先生が野球をして、あそんでくれるのでうれしいです。少林寺の友だちもみんなであそべてうれしいです。 学校の友だちの前で、少林寺けんぽうをやって見せることがあります。だからもっともっと強くなりたいです。
【月例回答より】
●入門式、デモチーム演武披露について
「大変緊張しました。デモチームかっこよかったです。映画を見ているようでした。Ｙも黒帯になったら、あのような演武ができるのかなぁと思って、私もＹも夢を見ています。」
「デモチームの演武はとても良かったです。いつも「カッコ良いなあー」と思いながら見ていますが、今回は内容も変わっていて、新鮮に感じました。長坂先生の見せ場も多くなって、とても良かったです。少し残念だったのは、名物山田先生のふりまわし演武が見れなかった事ですね。次回も楽しみにしています。頑張ってくださいね。」（弘美さん）
「入門式での入門の約束守れるかな？ がんばってほしいです。デモチームの演武、良かったです。その影響で久しぶりに高校のときのビデオ、引っ張り出してきて見ました。」（秀子さん）
「正直、少林寺拳法は稽古以外見たことがなかったので演武にはとても感動しました。迫力のすごさにはただただ圧倒され、動きの早さに驚きました。」
「デモチーム演武は、親子で楽しみにしています。いつも観た後は、血が湧きたってしまいます。突きひとつでもこんなに美しいんだなあと魅せられました。」
「初めて演武を見せてもらい、とても感動しました。１歳になる下の子が最後までビクリともせずに見ていたのには、ビックリしました。そんなに小さな子どもでも引きつける少林寺拳法はすごいなと改めて感動しました。子どもたちも神聖な入門式をやり迫力のある演武を見て、やる気満々です。」
【小説 僕のメールが鳴るときに】 作 長坂徳久
朝、目覚めたとき、なんともいえない幸せな気分になれる。それは、目が覚めて最初に思うのが君のことだから。
どんなに夜更かしをした次の日でも、目覚まし時計をたたきつけた後でも、口うるさい母親にたたき起こされたときでも・・・・・目覚めたあとはすぐにその幸せな気分になれる。
僕と美月が出会ったのは、去年の春、２人が高校に入学した日だった。知り合ったのは同じクラスになったから。僕たちは今高校２年生。２年間クラスメートとして同じ教室で過ごしている。僕がこの高校を選んだのは、家から近かったからというただそれだけの理由。僕たちの高校は進学校とはいわれていても、すこぶる頭のいい連中が集まっているということでは決してない。かといってクラブ活動に力を入れている学校でもない。そんな校風を反映しているかのように、僕もまた特に勉強ができるわけでもなく、取り立ててスポーツが得意なわけでもない。美月は、勉強もスポーツもよくできる優等生だ。でも優等生によくありがちな「性格が悪い」というタイプではなく、そして、ひがみから「あの子って性格が悪いよね」と周囲から噂を立てられるタイプでもない。少なくとも美月のことを悪く言う奴には僕はまだ出会ってない。
僕たちはあることからメル友になった。そして、実は毎晩２人で１時間以上もメールのやりとりをしている。でもそんな僕たちの関係をクラスの誰も知らない。だって、僕たちは学校ではごく普通のただのクラスメートだから。 だけど、僕が美月のことを好きなことは間違いない。それは、僕が僕であるという事実と同じぐらいに疑いのない事実だ。そして、好きだと思うたびに胸の下のあたりが苦しくなることを僕は経験している。そのことで、胃というものがそのあたりにあるということ。そして、これがおとなたちがいう「愛している」ということなんだろうということ。この二つのことを僕は１７年間生きてきて最近初めて知った。でも、美月が僕のことをどう思っているのかはまったくわからない。それは、この世界にＵＦＯが本当に存在するのかどうかというぐらい、それぐらいわからない。（続く・・・・？）
