ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

NPO法人育夢学園 Power No.42

2007年02月15日 22時43分42秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

  発行日 2006年10月17日(火)   発行・文責 長坂 徳久    

【焼肉か? すき焼きか?】

  徳育で次のような問題を出しました。

「焼肉がうまいか?」「すき焼きがうまいか?」 

  どちらかをノートに書いて、理由を書きなさい。

 いつものとおり全員に発表してもらいます。 子どもたちは悩みます。どちらもおいしい。どちらも好きだという子が多いからです。そのように悩ませることが大切なのです。 このような問題の主旨と教育観点は次のとおりです。

①どちらかを考えさせること。焼肉か? すき焼きか?という難しい選択でも自分の意見を決める。

②理由を考えさせる。「○○○だから、焼肉のほうがうまい。」という論理的な思考をさせる訓練。

③それをみんなの前で発表させる。発表する力を養う。 

「僕は、焼肉の方がうまいと思います。理由は、焼肉の方が、色々な肉の種類があっておいしいからです。」

これは、将来の「プレゼンテーション」能力などに結びつきます。

④人の発表を聞く。人の意見に耳を貸す、人の意見をきちんと聞くという習慣をつける。同時に他人に聞こえるようにはっきりと大きな声で発表するということを学ばせる。

次に、「ラーメンがうまいか? うどんがうまいか?」

これは、圧倒的に、ラーメンだったので問題としてはいまいちでした。  

そして、「たこ焼きがうまいか? たい焼きがうまいか?」 

これは、半々に分かれたので面白かったです。 実は、ここまでは、準備体操のようなものなのです。先述したように、選択する→論理的に考える→発表する→発表を聞くということを学ばせるためです。

  次に、『深く考えさせる』という問題を出します。「ジャイアンが悪いか? スネオが悪いか?」ここには、マンガではあるが、「人間性」を考えるという意味を持たせています。そして、ジャイアン、スネオともに、マンガの中では、のび太をいじめるというキャラになっています。そんな中で自然といじめについて考えさせるひとつのきっかけにもさせています。

  さて、ドリームコースの生徒たちは、本当に発表する力がすごいのです。それは、次の手法をとるからです。

・手を挙げずに自分で立って発表する。(指名なし発表)

・全員が発表する。最初は、もじもじしていたり、悩んでいる生徒たちも少しずつ慣れてきて、自分の意見をはっきりといえるようになってきます。

  ご家庭でも、このような、選択問題を出してみるといいかもしれませんね? たとえば、努力について考えさせたい場合、

「努力をしない普通の人、努力をする泥棒、どちらがいいと思う?」

楽しくかつ有意義な会話となることでしょう。


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