※月曜日⇒子どもたちへ。木曜日⇒保護者へ。土曜日⇒一般へ。日曜日⇒指導者へ。
【全員の原則 2】
全員を巻きこめ!
(悪い例)
・指導者が一方的に話しをしているが、聞いていない子や自分のことだと思っていない子が大半。
・一部の発表が好きな子だけが手をあげて発言している。
全員が活躍できるようにする!
全員が意欲的に取り組むようにする!
この2つが指導には大切であり、それを指導者が仕掛ける必要があります。
稽古をしている場合は、全員を動かしています。観取り稽古というのはあっても、
基本的には一人一人が活動(練習)をしています。
しかし、学科や法話になったときは、その先生の話が面白くなければ、
退屈そうにする子がいるでしょう。長い講義なって面白くなければ大人
でも寝てしまいます。
また、手を挙げる一部の子だけを発表させるようにすると、発表をしたくない子ややる気がない子は、
手を挙げようとはしません。「この退屈な時間さえ過ぎればいい」「自分には関係ない」
「恥をかきたくない」と思っているからです。
発表するから緊張感が生まれ、その緊張感が脳を活性化させます。また、緊張場目の経験が人を強く、そして、成長させます。
《授業(講話で全員を巻きこむために)》
1.指導者が一方的に話さない。 2.発問をする。 3.作業・活動をさせる。
4.発表をさせる。 5.確認を入れていく。
これらを具体例に即して書いてみます。先日の橋本西修行参観日(保護者、家族の参観日。
橋本西は普段は保護者も見学禁止。)
この日授業で、「ホタル」を題材として「命」をテーマに扱った授業をしました。その場面を切り取ってみます。
(全員を巻きこむところを書きます。)
「何の写真ですか?」(全員を注目させる。)
「どんなホタルの種類を知っていますか?」(簡単な発問で全員に考えさせる。)
「源氏ボタル!」
「そう、それ知っていた人?」(このように聞くことで全員を巻きこむ。)
「ホタルは一度に何個ぐらいの卵を産むでしょうか?」
「50個!」
「そう思った人?」(ここで全員を参加させ巻き込む)
「それより、少ない?」(同)
「いや、多い?」(同)
「1/500、どんなことだと思いますか? 近くの人と話しあってごらんなさい。」
(全員が行う作業・活動をを入れる。)
「全員、起立。発表したら座りなさい。」(全員を発表させる機会をつくる。)
「命は誰のものか? 全員ホワイトボートに書きなさい。」(全員の作業・活動)
「自分の書いたものを順に読んでいきなさい。」(同)
「そう思った人?」と聞いたり、「(数字が出たら)それより上だと思う人? 下?」
と聞くだけで巻き込める。このように展開していくと、
飽きることはないし、反対に気を抜くところもありません。全員を巻きこみ、フル稼働します。