ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

少林寺拳法橋本西支部 道場通信ドリーム No.555

2006年07月05日 23時22分46秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年5月18日(木)   発行・文責 長坂 徳久

 【子どもの季節を感じていますか?③】  

 前号からの続き。

 今回は、「晩秋~冬」(やめてしまうか、復活するかの時期)について書いてみましょう。

 もし、少林寺拳法に対する気持ちの季節が「冬」まで落ち込んでしまったら、もう辞めてしまうか、休んでしまうでしょう。ですから、「秋」(特に晩秋)の対応、接し方が一番大切になってきます。 まずは、簡単なことです。実は、先に述べたことの繰り返しが必要なのです。

・今をそのまま認めてあげる。(許してあげるという言い方でもいいかもしれません。)

・ほめてあげる。

・励まし続ける。(大丈夫といい続けると言い換えてもいいかもしれません。)

 この時期の、具体的な会話例としては、次のことが予想されます。

子「最近、少林寺拳法行きたくない・・。」

親「そんなこと言ってどないするんの! 大会もあるのに相手の子に迷惑かかるや  ろ!」

子「今日はもうしんどい。いきたくない。」

親「何を言ってんの、熱もないんやから、早く行きなさい。」

子「少林寺拳法、面白くない。」

親「自分でやるって決めたでしょう!? だったら最後までがんばりなさい!」

こう言いたくなる気持ちもよくわかります。しかし、その前に次のような一言をはさんで見ませんか?

子「最近、少林寺拳法行きたくない・・。」

親「うん。少林寺拳法に行きたくないんだね。」

子「しんどい。」

親「そう、しんどいんだね。」

子「面白くない。」

親「そう、面白くないのね。」

このように、まず共感、同意、同調してあげます。つい、私もその共感、同意、同調の前に、「そんなこといってどうするんだ。」と言ってしまうことがあります。

 しかし、おとなでも、話をするときに、「そうだよね。」「それはわかるよ。」と言ってもらえれば、なんだか、話がしやすくなるし、素直に話せるものなのです。だから、まずは、共感、同意、同調をしてあげてください。そのあとは、お子さんの出方により対応も変わりますね。そこからは、みなさんの腕の見せ所でしょう。私ならどう言うか・・は、またの機会に述べることにします。まずは、共感してあげてください。それだけで不思議なことが起こります。 

 次は、ある教育機関が調査した、「親に言われてうれしい言葉」です。

①ありがとう。 ②がんばったね。 ③よくできたね。

 これは同じく「親に言われていやな言葉」です。

①早く○○しなさい。 ②勉強しなさい。 ③バカじゃないの。

 (指導者ミニ知識)

《子ども達を指導したときに》

●「楽しくない。」「やっと終わった。」と言わせるのはアマチュアまたはプロ失格の仕事。

○「あー、楽しかった。もういっぱいや(十分や)」はセミプロの仕事。

◎「えー、もう終わり、もっとやりたい。」と言わせるのがプロの仕事。そのためには、腹八分目で抑えることも必要なのです。