場末の映画館。宣伝のために犬の着ぐるみを着て、映画の案内チラシを配る。その着ぐるみの中に入っていたいと願う3人の男女のお話。これは幻のお話だ。今時、場末の映画館なんてない。しかも商店街で着ぐるみでチラシをまくなんて、ありえない。でも、昔々ならそんなこともあったかもしれない。60年代なら、あり得ただろう。70年代でもなんとかありえる。でも、今ではない。
自分の存在を無にして、犬の着ぐるみに入ってた . . . 本文を読む
全く何の予備知識もなく、たまたま見つけて気になった映画を見てみる。すると、そこには思いもしない世界が広がっていることがある。もちろん、とんでもない映画も多々あるけど、その場合もできるだけ自分で選んだ以上最後まで見るようにしている。無名の俳優たち、劇場でも十分な公開がなされていない作品がひっそりとアマゾンやnetflixやhuluでは配信されている。それを探すのが楽しい。この映画を見るまで倉田健次監 . . . 本文を読む
『四畳半神話体系』があまりに素晴らしかったので調子に乗って『ピンポン』を見始めたのだが、これもまた、凄い。止まらなくなり一気に見終えた。11話を3回に分けて1日で見たのだが、昔原作マンガを読んだときに興奮と、見事に再現された実写映画を見た時の驚きを遥かに凌ぐ圧倒的なアニメーション作品だった。
湯浅監督の映画とは別の魅力がこのアニメシリーズにはある。23分11話からなる長編は1本にすると、トータル . . . 本文を読む