習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『最初の晩餐』

2019-11-07 21:53:28 | 映画
  これも家族のお話。ふたつの家族がひとつになる。父親が再婚して、新しいお母さんとお兄ちゃんができる。3人家族だったところに2人がやってきて、新しい家族が始まる。その最初の晩餐。でも、映画は実は最後の晩餐の話だ。これは父親の通夜のお話。   通夜振る舞いは最初に父がこの家族のために作ってくれた目玉焼きから始まる。永瀬正敏の父。斉藤由貴の母。彼らの子どもたちは染谷将太、戸田 . . . 本文を読む
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BALBOLABO『恋する宇宙に人類は』

2019-11-07 21:45:03 | 演劇
  これはエビス堂大交響楽団の頃の作品なのだろう。とても懐かしい岡本邦彦作品だ。昔、このスピード感が凄いと思った。目まぐるしい展開に振り落とされそうになる。オカモト國ヒコは20年前の作品をあの頃のやり方のままで復活させる。だが、それは今見ても新鮮だ。全く古びないだけではなく、今の芝居になっている。ただ、今の時代にこのスピードは驚きにはならない。ということは、今後は更なる仕掛けが必要にな . . . 本文を読む
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『108~海馬五郎の復讐と冒険~』

2019-11-07 21:42:23 | 映画
  最近中山美穂はいろんなドラマや映画に脇役で出ているけど、なんだか納得がいかない。永遠のヒロインである彼女が歳を取って「おばさん」の役を演じるなんてなんだか嫌だ。彼女にはずっと綺麗でいてもらいたい。それが無理なら原節子のように引退して欲しい。せめて『Love Leter』のままでいて欲しいと願ったのは、松尾スズキも同じなのではないか。   竹中直人の『東京日和』から12 . . . 本文を読む
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青山七恵『私の家』

2019-11-07 21:40:04 | その他
  短編連作のスタイルで家族の肖像を描いていく11のお話が独立しながら絡み合い、3世代にわたる家族の物語を紡いでいく。これはどこにでもある4人家族の話だ。だけれども、それに「家」というものを中心に据えたとき、人と家との関係性から立ち上がる不思議なドラマが生まれる。父と母、姉と妹。姉は結婚して新しい家族を作っている。妹は東京から戻り、実家に寄生している。恋人と別れ、仕事もやめて何もせずブ . . . 本文を読む
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劇団三日月『雪解け』

2019-11-07 21:36:58 | 演劇
  今年もウイングカップが始まった。十年目となる今年は7劇団が参加する。昨年に続いて2年連続となるこの劇団三日月の公演を皮切りにして来年の1月まで続く。   さて、劇団三日月『雪解け』である。短いシーンで繋いでいくオープニングが心地よい。新婚家族に子どもが出来る。さらに2人目が生まれ4人家族となる。やがて子どもたちが成長していくまでを一気に見せる。そこから始まる物語は決し . . . 本文を読む
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