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映画・演劇のレビュー

『デート・ウィズ・ドリュー』

2007-09-15 21:34:51 | 映画
 こういう映画をわざわざ劇場で見たいとは思わないから、DVDになるのを待っていた。でも、いざレンタルが開始されるとわざわざ借りるのも「なんだかなぁ」と思い、結局なかなか見れない、ということになる。と、いうわけでようやく見ました!

 ビデオ撮りの低予算のドキュメンタリーなのだが、(あくまでもこれは個人映画でしかない。こういうものが、劇場にかかるという不思議な時代が来たのだ。)アイデァひとつで勝負する。マクドナルドを30日食べ続ける『スーパー・サイズ・ミー』なんて映画もこれと同類であろう。この映画は、1100ドルで憧れのドリュー・バリモアとデートする夢に向かい前進する姿を映画に撮るという冒険である。この映画も30日という期限を切る。さて、彼は成功するのか?

 あほらしい、といえばほんまにアホである。こんなアホをビデオに撮り映画にしようと思うなんてそれだけで、呆れるしかない行為だ。だれにも、相手にされなくて当たり前。なのに、持つべきものは友達だ。協力してくれる仲間が2人。さらには、友だちの輪が広がっていき、やがてはそれが、なんとドリューまで届くのか。

 このアホ映画が凄いのは、(これから見る人は、ここから先は読まないで!)彼が夢を叶えて、ほんまにデートまで漕ぎつけるところにある。石の上にも3年ではないが。彼の努力が実を結ぶ。これはそんな奇跡の映画である。ラストではなんだか、少し感動までする。ドリューがほんとにいい人で、彼が彼女と話をするという、夢が現実となる瞬間もしっかりカメラは収める。よかった、よかった。感動しながら、こんなにバカなのになぁ、と思った。まぁ、バカだから、かも知れないが。

 あまり、考えずに見たほうがいい。これを見て感動しよう、とか、人生について考えるきっかけにしようだとか、そんなことを考えたら駄目です。これはあくまでも、ただのバカなんですから。バカはバカなりに意味がある。

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