今年も春演が開催される。先日前夜祭が行われた。この数年はコロナ禍から本格開催は見送らせてきたが、ようやく今年は前夜祭からスタートする、という従来のスタイルでの開催となる。
参加劇団は8団体。いくつかのレギュラー劇団が見送られる中、新しい劇団の参加もあるから、参加団体の数はコロナ前の数年とあまり変化はない。参加団体が協力して運営に当たる。本当なら大阪府から援助があってもいいと思うけど、ない。万博で忙しいし、文化事業には興味はないのだろう。(もともとこれは大阪府による事業の一環だったはずなのに、ね)
ベテラン劇団は中心メンバーの高齢化が進み、世代交代が行われたり、運営が困難になったりと、さまざまなな問題を抱えながらも、変わることなく芝居を続ける。今小劇場演劇を続ける困難は若い劇団だって同じだろう。
そんな中、今年も春演は始まる。まず劇団未来は東京公演を行う。『パレードを待ちながら』をアゴラ劇場でGWに上演する。今回は大阪弁での上演になるらしい。まさかの上演だ。あの作品を大阪弁にすることで、作品のニュアンスがどんな風に変わるのかも気になる。そして昨年に引き続きアートひかり。彼らは『From2011.』『ねずみ狩り』で参加。
新しく大阪芸大から劇団環夢離が参加する。久しぶりの劇団息吹もうれしい。レギュラー陣の劇団大阪、往来、邂逅、最後はすかんぽ長屋と7月まで公演は続く。さまざまな世代がそれぞれのスタンスで挑む自分たちの芝居。今年も楽しみだ。