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映画・演劇のレビュー

6月のDVD

2008-07-07 19:10:56 | 映画
 6月はなんだか忙しくてDVDは7本しか見れなかった。けっこうマニアックな選択でちょっとハズレが多い。そんな中でも一番面白かったのはユ・ジテ主演の『ノートに眠った願いごと』。ガスの爆発事故でデパートが吹っ飛んでしまって多数の死者が出る。その事故で恋人を失ってしまったユ・ジテの悔恨の日々を描く。2人で行くはずだった新婚旅行の場所を事故から10年以上も経ってひとり旅する。そこで、偶然出逢った女性との因縁が描かれる。

 こういう切ないラブ・ストーリーを作らせたら韓国映画は本当に上手い。岩井俊二をお手本にした伝統が今も生きている。こういう時代を超えた純愛物語というのは『LoveLetter』が原点だが、その様々なバリエーションが日本ではなく韓国で作られ続け、今も作られているって凄い。

 これはハリウッド大作だが、ジェイソン・ボーンシリーズ第3作『ボーン・アルイメイタム』を見てちょっと驚いた。前2作は劇場で見たのだが、これはもう見なかった。2本で飽きたからだ。しかし、映画はなんとこれがダントツでよかった。『ユナイテット93』のポール・グリングラスがオハコである短いカットと、まるで現場でハンディカメラか何かで撮ってきたかのようなドキュメンタリータッチを駆使して、臨場感溢れる映画に仕立てた。普通の娯楽映画とは一味違う作品。

 その他、イラン映画『オフサイド・ガールズ』とか台湾映画『花蓮の夏』とか、香港映画『恋する花火』とか、一応期待して見たのだが。

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