横山拓也さんの作、演出による作品だから、見に行った。初演は見ていない。売込隊ビームで、これをやったわけではないようだ。メイシアターの企画ものとして上演された作品らしい。もっと、とことん原作を改変したなら、よかったのだが、さすがにそれは出来なかったのだろう。原作であるシェイクスピアの戯曲に縛られて、中途半端な内容になっている。ここから何を見せようとするのかが、よくはわからない。
原作の持つ世界観は大事にして、後は原作からどんどん離れて好き放題すればいいのだが、そんなことはしない。お話自体をそのまま使い、それを現代風にアレンジして楽しいコメディーを見せるのだ。横山さんはこういうどうでもいいような話も好きだ。たわいないお話をそのまま見せて、2時間ほどの時間を楽しんでもらうのも、ひとつの演劇の在り方だろう。だからこの作品を批評しても意味はない。ただ、この世界で遊ぶだけでいい。
そういう意味でも、こういう発表会にぴったりな作品だ。ちょっとした学芸会なのだが、自分たちの今の力量を確認するためにも、ちょうどいい。演じていて楽しそうだし、見ていて微笑ましい。作品としての完成度もそこそこで、悪くはない。こ難しいことをこねまわして、そのくせ拙い芝居を見せられると、腹がたつけど、こういう無邪気な作品を、でも、ちゃんと見せてもらえると、なんだか得した気分になる。たわいない芝居である。でも、この世界にどっぷりと浸かってぼんやりするのも、悪くはない。シェイクスピアもきっとそう思っているのであろう。
原作の持つ世界観は大事にして、後は原作からどんどん離れて好き放題すればいいのだが、そんなことはしない。お話自体をそのまま使い、それを現代風にアレンジして楽しいコメディーを見せるのだ。横山さんはこういうどうでもいいような話も好きだ。たわいないお話をそのまま見せて、2時間ほどの時間を楽しんでもらうのも、ひとつの演劇の在り方だろう。だからこの作品を批評しても意味はない。ただ、この世界で遊ぶだけでいい。
そういう意味でも、こういう発表会にぴったりな作品だ。ちょっとした学芸会なのだが、自分たちの今の力量を確認するためにも、ちょうどいい。演じていて楽しそうだし、見ていて微笑ましい。作品としての完成度もそこそこで、悪くはない。こ難しいことをこねまわして、そのくせ拙い芝居を見せられると、腹がたつけど、こういう無邪気な作品を、でも、ちゃんと見せてもらえると、なんだか得した気分になる。たわいない芝居である。でも、この世界にどっぷりと浸かってぼんやりするのも、悪くはない。シェイクスピアもきっとそう思っているのであろう。