日本では2020年に公開されたドキュメンタリー映画。ふたりの男女の7年間が綴られる。台湾の民主化運動に邁進する青年と大陸から留学してきた大学生の女性。学生運動に関わって、政治に目覚める。最終的には自分たちの力で、やがて台湾独立を勝ち取るために闘う。
だけど，うまくはいかない、彼は政治家を目指し選挙に出る。彼女も大学の学生会の代表選に出馬する。だけど中国藉を理由に当選しない。彼は以前の痴漢行為が明るみに出て、立候補を辞退する。まさかの結末である。彼らの挫折は国家の圧力ではなく、自分自身の問題に起因する。
ここまでふたりの映画を作ってきた監督である私（フー・ユー）自身も挫折感を味わうことになる。これはタイトル通り，私たちの青春が描かれた映画だった。彼ら3人だけでなく、この映画に登場するたくさんの若者たちの映画でもある。自分たちの力で国を変えることができると信じて戦えるって素晴らしい。ただそれが国家の圧力の前で粉砕するっていうのがお決まりの展開だった。この映画の挫折は今までのパターンとはまるで違い、驚きだったけどこんなこともある。
