習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

演劇ユニット 風『戦争プラモデル』

2008-11-28 22:54:16 | 演劇
 このタイトルに心惹かれて劇場に行ったのだが、それは間違いだった。まず、基本的にこういう「エンタメ」は苦手だ。しかも、あまりウエルメイドとは言い難い。

 だが、一生懸命に作っているのはわかるから、腐すつもりはない。舐めたような芝居なら何も言わないが、作り手の誠実さは伝わる。それだけに残念でならない。

 まず言える事は、話にまるでタメがないということだ。ただお決まりの展開に流れていくだけ。2時間がただの段取りに見えるのはつらい。戦争をプラモデルと捉える感性は面白いと思うのだ。だから、そこにある狂気をもっとしっかり描き込んで欲しかった。

 お決まりの展開をなぞるのではなく、そこに作者の拘りを上手くブレンド出来たなら、エンタメスタイルでも面白いものになれたはずだ。「私たちはどこに向かおうとしているのか」という作者の問いかけは悪くない。だが、向かおうとする世界のビジョンがまるで見えない。「中華神民帝国」なんていう安直なネーミングはつまらないし、もしも日本と中国の関係を描くつもりなら、もう少し考えてその関係性を見せてくれなくては誤解を招くのではないか。

 明確な世界観の提示が出来てないから、ただのペラペラなものしか見せれない。そのへんをもう少し考えて芝居を作って欲しい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『空へ 救いの翼』 | トップ | 『彼が2度愛したS』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。