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映画・演劇のレビュー

『アントマン&ワスプ』

2018-09-04 11:01:37 | 映画

この映画のテンポの速さは並ではない。全編をこのスピードでやられたら、めまぐるしいし、めまいがしそうだ、と思うところだが、とても単純な追いかけっこなので、人間関係のあれこれとか、まったく考えなくていいから、目の前のアクションを楽しめばいい。アトラクションに載っている気分で、きゃぁ、きゃぁ、いってればいい。

そうすると、あれよ、あれよ、といってるうちにラストまで連れていかれる。ノンストップアクション。それが単調にはならないのは、ただのバトルではなく、視覚的な仕掛けを凝らしているからだ。サイズがどんどん変わっていく(通常の1・5センチから巨人サイズまで)から、見慣れた風景がとても新鮮な驚きになる。しかもストーリーがちゃんとある。(当たり前ではないか、ということなかれ。この手によくある映画のつまらないお話とは一線を画す。とても練られた、でも、わかりやすいお話なのだ。)

ビルがトランクになってそれの取り合いになる、というバカバカしい設定がお話の中心になる。ストーリーは、先にも書いたように、確かにわかりやすいけど、けっこう複雑で、いろんな団体のチームプレイで、あれやこれやが入り乱れて、カーアクションも満載(サンフランスコなんで、坂道を使った『ブリット』ばりの)で、とても楽しい2時間。でかいアリさんたちがよく働くし、かわいい。

前作もよかったが、派手な爆破やバトルなんかなくても、こういう目先を変えて工夫を凝らしたアクション映画はとてもいい。誰が見ても楽しめるファミリー向けの娯楽活劇。マーベル映画の変わり種。マーベル映画では、これが一番好き、かも。


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