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映画・演劇のレビュー

武田淳志、伊藤亜衣『ある行旅死亡人の物語』

2024-02-04 17:53:00 | その他
昨日、武田操美さんの『孤独死』を扱った芝居(マシュマロテント『蛇含草ホテル』)を見た直後の今朝から読み始めた本である。これは同じように『孤独死』を扱った毎日新聞記者によるノンフィクションである。もちろんこのタイミングで読んだのはたまたまである。  それにしてもまさかのタイミングである。こんなことは僕には日常茶飯事だ。いろんなことが偶然によって連鎖する。前半部分はかなり面白い。まるで良質 . . . 本文を読む
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マシュマロテント『蛇含草ホテル』

2024-02-04 13:14:00 | 演劇
久しぶりの武田操美作品である。なんと20年になるらしい。彼女のドラえもんのどこでもドアのコントをひさびさに見て大笑い出来たのもうれしい。それにしても、鉛乃文檎の最終公演からもうそんなにも時間は過ぎていたのか。  今回彼女は『孤独死』を扱った。前半の圧倒的なスピード感。この話がどこに辿り着くのか、まるで見えてこないままどんどん話は進む。高校時代の落研のエピソードが素晴らしい。笑いが止まら . . . 本文を読む
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刹那のバカンス『半壊の館』

2024-02-04 07:09:00 | 演劇
ウイングカップの5作目。作、演出、主演(彼は主人公ではなく脇役で傍観者役だが)は那波七歩。なんとこれは人型アンドロイドの話だ。先日見た映画『哀れなきものたち』に通じる世界だが、こちらは屋敷に閉じ込められたまま。お話はこの半壊の館の地下室からほとんど出ない。密室で七体のアンドロイドたちが外の世界の夢を見る話だ。  彼らを作った館の女主人は大切な夫を失い心を亡くした。夫そっくりのアンドロイ . . . 本文を読む
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