習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ピース・オブ・ケイク』

2015-09-08 22:34:58 | 映画
25歳女子の日常をただ淡々と描く映画。今までこういうのって、ありそうでなかった。一応は恋愛映画なのだが、まるで夢見心地ではない。それどころか、なんだか悲惨。オトコ運が悪い女。でも、すぐにまた誰かを好きになってしまい、また悲惨なことになる。懲りない自分にうんざりしている。だから、もう恋愛体質からはおさらばして、自分本位に生き方をしようと思う。だけど、気がつけばまた、同じことをしている。そんなイタイ . . . 本文を読む
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スクエア『湿原ラジオ』

2015-09-08 22:29:59 | 演劇
近鉄アート館でのスクエアは、なんだかいつもと少し違う。上田さん自身がパンフでそう書いているのだから、間違いない。いつものスクエアとは少し違って、ちょっとしたファンタジーで、それがとてもいい。この空間にぴったりなのだ。広い舞台を縦横に使って、ちょっとした夢の世界を遊ぶ。でも、そこはそこ。スクエア流のファンタジーである。結構せこい。というか、壮大ではない、ということだ。これはあるラジオ番組をめぐる小さ . . . 本文を読む
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小路幸也『東京バンドワゴン ヒア・カムズ・ザ・サン』

2015-09-08 22:22:16 | その他
なんとシリーズ第10弾となる。毎年1冊で10年も続いているのだ。(スピンオフが2冊あるけど)毎回毎回同じようなお話で、1年の春夏秋冬の4章仕立て。同じパターンでの構成。 でも、そんな中で、家族や親戚、友人の類がどんどん増殖し、もう収拾がつかないくらいになっている。でも、毎回律儀にもそんな大家族のひとりひとりをちゃんと紹介して、彼らの毎日をフォローしてくれる。 特別なことなんか何も起こらなくて . . . 本文を読む
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『お茶漬の味』

2015-09-08 22:15:08 | 映画
台湾で小津安二郎のDVD全集を購入。17作品を収録した優れもの。『東京物語』は『麦秋』『晩春』といった最高傑作ももちろんあるのだが、今まで、見ていなかった地味な作品も多数あるのがいい。17作のうち10作品も未見の作品があった。 有名な作品なのに、見ていないものも多数ある。今回初めて『戸田家の兄妹』『長屋紳士録』を見た。まだまだ、続く。毎日1本ずつ見ても10日間も楽しめる。しかも、見ている7作品 . . . 本文を読む
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