『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督最新作は、より過激で華麗なスパイアクションだ。ばかばかしく、でも、結構シリアスな展開。コメディではなく、昔の007よりは、まじめで、今の007よりは軽い。(もちろん、ここでいう007とは、ショーンおじさんのではなく、前者はロジャー・ムーアで、後者はダニエル・グレイグ)
悪役はとことん、悪くて、笑える。サミュエル・J・ジャクソンは凄いわ。あの人は手を抜くの . . . 本文を読む
この夏台湾に行った時、現地ではこの映画の宣伝がもう始まっていた。8月の終わり公開だったので、見ることは叶わなかったのだが、なんと、もう日本公開である。日台ほぼ同時公開なんて、台湾映画では(アジア映画全般においても)あり得ない異例のスピードである。それくらいに、日本ではホウ・シャオシェン(侯孝賢と書く方がピンとくるのだが)監督は期待されている、ということなのか。(そんな気はしないけど)
公開2日 . . . 本文を読む
7年ぶりの新作である。というか、『有頂天家族』が帰ってくるとは思いもしなかった。まるで期待しないところに、どどんと登場して、しかも、「これは3部作なのだ!」と、どかんとかまされて、もうキツネにつままれた気分。(というか、狸にばかされた、のほうがいいかぁ)冗談しかない森見ワールドなので、もうなんでもありなのだが、この500ページに及ぶ分厚い本を手にした時、どうせただのほら話だけど、付き合うかぁ、と思 . . . 本文を読む
シリーズ第4作であり、現在までのところ、これが最新作となる。4部作で完結というのは、ある種のパターンなのだが、今回再びこの作品を見て、これは明らかにまとめに入って失敗した作品なのだな、と理解した。戒田さんがこれを書いたとき、どういう心境だったのかは、推測するしかないのだが、作品から受ける印象は、ある種のマンネリ。だが、果たしてそうなのか?
少し違うかも、と思った。4作品の中で、これが一番あっさ . . . 本文を読む