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映画・演劇のレビュー

突劇金魚『巨大シアワセ獣のホネ』

2011-02-05 00:23:42 | 演劇
 こんなにも静かな突劇金魚の芝居は初めてだ。『シマウマの毛』も少しこんな感じだったような気もするが、でも、ここまでではない。それと、今回初めて、外の世界の話だったのにも驚く。サリngはいつも閉ざされた内の世界で話を展開してきた。そんなひきこもり気味の芝居ばかりだったのに、今回は家の中から外の世界に出る。  とはいえ、もともと彼らには家はない。これは河原で生活する人々のお話だ。主人公の少女は満足に . . . 本文を読む
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西加奈子『白いしるし』

2011-02-05 00:23:15 | その他
 こういう弱い人たちの話を今は読みたくない。心が弱っている時は、やたら元気な小説がいい。だから、今は朝井リョウの『チア男子!!』を読んでいる。なんだか読んでると、シアワセになれるからだ。  でも、今はこの『白いしるし』の話だ。32歳の女性が主人公。失恋を繰り返しながらもう恋はいいよ、と思っている。バイトをしながら、絵を描いている。画家として生活できるだけの収入はないが、それなりには頑張っている。 . . . 本文を読む
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Fling Fish Sausage Club 『時間です。』

2011-02-05 00:19:05 | 演劇
 とてもおもしろい発想だが、あまりに作りが緩すぎてこういうのがありなら、なんでもありだろ、と思ってしまう。芝居って自由なものだけど、その自由さは作り手の強い意志によって統御された作品世界を核に据えることで感じられるものであって、それもなく、ただなんでもあり、では作品としての体を為さない。  松永さんの実験的な芝居作りはその危ういライン上にある。役者の素人臭さが、作品の力となり得たならいいのだが、 . . . 本文を読む
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