交代勤務である夫は仕事で、息子も友達と出かけて
何時もと同じような日を過ごした。
地域によっては今日に敬老会が催されている所もあったが
私の市は先週に行われて、出席できなかったばぁちゃんには
満81歳以上になった敬老祝金をいただいた。
特に何処へ行けるわけでもないばぁちゃんには
この敬老に日に何をお祝いしてあげたら良いのかと考え
買い物へ行った時に、いつも食べている夕食の時のデザートに
ちょっと豪華版のプリンを買って食べさせる事にした。

一個は私が食べようかと思ったが、明日あげる事にした^^;
残った祝金は、オムツでも買おうか
それとも10年使った床ずれ防止セットを新調しようか…。
昔 元気であった時この時期には
菊の花をたくさん作っていて、秋の彼岸に向けて
愛用の自転車に束ねた菊の花を売って歩いていた。
何時も買っていただいていたお得意様には
仏壇に飾ってくれと、お茶を飲みながら故人の話をしたりして
まさか、この日から一週間にも満たないうちに
自分が長い寝たきり生活を送るとは、露にも思っていなかったに違いない。
あれから、がむしゃらに働かなくても良くはなったが
出掛けるとすれば、いつものディサービスやショートステイのみで
本当だったら、この年まで花を作って売り歩いて
好きな歌謡曲を聴きながら、時代劇のテレビに興じていた…きっと。
静かに窓の方を向きながら、ラジオから流れる音楽を聞くともなしに
何を考えているのだろうかと思うときがある。
そんな事を思いながら、夕方にヒメとの散歩で見かけたオニタビラコの花。
雑草ながら、優しいクリーム色の菊にも似た花で
フッと、ばぁちゃんと重なった…。
まぁ こんなに可憐ではないのだが(笑)

『タビラコ(田平子)』冬の間、田や畑の地面にぴったりはりついている様子からで
『オニタビラコ』は、大きいので『オニ』と名前がついたオニタビラコ。
ちなみに、コオニタビラコという種類もあるが
春の七草のホトケノザのことなので、七草がゆに使われる。