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あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

あかまんま

2006-09-17 23:58:18 | 植物
ちょっと肌寒いような曇りがちな今日。
いつも行くヒメとの散歩道で見つけた『あかまんま』の花。
本来の名前は、イヌタデ(犬蓼)と言う。
紅紫色の細かい花が集まり長さ10センチ程の穂となって
花には花弁はなく、五枚の赤い萼片があるだけで赤飯にみたてて名づけられた。



ちなみに白いあかまんまがあるが、それはオオイヌタデというらしい。
あかまんま』が赤飯なら、さしずめ白いオオイヌタデは銀シャリかな(笑)

犬蓼の蓼は『蓼(たで)食う虫も好き好き』という言葉があるが
蓼の葉が辛い為に言われるようだが
刺身のツマにもなると言われるヤナギタデと違い
辛みがなく役に立たないという意味らしい…。

犬蓼の犬は、犬ではなく『否ぬ』と言う意味だとは
あの可愛らしい赤い花なのに、ちょっと可哀想な気がする。
花言葉は『あなたのために役立ちたい…。』なのに否ぬものとは…!

誰しも思い出があると思うが、子供の頃にしたおままごと。
おかっぱ頭で、プラスチックのピンクの茶碗、そこに盛られた『あかまんま
冬仕事に織られたムシロに座って、お客様として迎えたお友達。

あぜ道の端っこで咲いていた『あかまんま』の花。

懐かしく手折って花瓶に挿そうかと思ったけれど
雑草に埋もれるように咲いているからこそ
あの赤は映えるのではないかと…諦めた。



あかまんま、あかまんま…遠い日の思い出の中に揺れている…。