ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第21節柏レイソルvsFC東京@日立台20120811

2012-08-12 15:50:08 | サッカー

ひさしぶりの日立台でございます。ホーム側ゴール裏を拡張して、ずいぶん立派なスタジアムになりました。半分だけですけど。アウェイ側は拡張しないでほしいです。アシンメトリーも、また美しい。アウェイゴール裏をとれなかったので、バックスタンドのSF指定席でした。偶然センターラインど真ん中。とっても見やすくて良かったのですけど、なにしろ周囲が真っ黄色w。これほどとは正直思ってなかったです。メインもほぼ黄色だったので、アウェイチームのものを身に付け応援したいなら、ぜったいにビジターエリアに行くべきです。

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鎌ヶ谷ホームタウンデーだそうでw。鎌ヶ谷市立第二中学のブラスバンドの皆さんです。せっかくヤマトを演奏してたのに、ゴール裏から、ジョルジー ワグネルー ラーララララー♪で返してあげればいいのに、と思いました。

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痛みわけになりました。1-1です。ポポさんのロマンチックなサッカーが、ネルシーニョ先生のリアリスティックなサッカーに押し倒されそうになりましたけど、どうにかこうにかしのぎました。ほぼ試合がホームサイドで行われました。前節のレッズ戦といい、監督が繰り出す采配の妙味を味わうのもまた、楽しいです。

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東京は少し柏対策を考じてきました。秀人を休ませ加賀を起用。梶山がスタメン復帰でトップ下です。エジミウソンの1トップにルーカスとナオの2シャドーです。そう、今日のポポさんはシャドーストライカーを置いてきました。

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ルーカスとナオが開けたサイドのスペースは、SBのオーバーラップゾーンになります。梶山はシャドーの回りからトップのまでのエリアを自由に動きます。おそらく、柏のボランチとSBの間を狙ったんではないかと思います。柏不動のSBが抜けましたから、チャンピオンチームのなかで一番バランスが崩れてる可能性を見たのでしょう。バイタルエリアを東京アタッカーにかき回され、サイドががら空きです。そこを東京のサイドプレイヤーにつかれてました。柏DFは守備に追い立てられます。

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この作戦はさっそくはまります。前半11分。中央を細かいパスで崩し、ボールは最後に梶山に渡ります。梶山がペナルティエリア内で藤田に倒されPK。ルーカスが確実に決めました。東京1-0柏。

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今日の作戦はディフェンスでも効果がありました。柏の攻撃は、SBのオーバーラップで厚みが出ます。前半の柏は、いつも通りレアンドロ・ドミンゲスを経由するビルドアップでした。とこらが、そこでノッキングします。レアンドロのいつものパスコースは、前と横ですけど、澤と工藤は東京CBを振りきれず、さらにSBは上がってません。前半はジョルジ・ワグネルもサイドにはるだけで孤立してました。柏の守備は前線の労を惜しまないプレッシングでイニシアティブを握ることにありますけど、東京の2シャドー大作戦でハイプレスどころではありませんでした。

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攻撃は最大の防御を地でいく、素晴らしいサッカーを前半の東京は見せてくれました。

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自分的に最近Loveなヨネはやっぱり安定していました。ヨネがパス回しに絡むと、有効な攻撃ができていたようです。とくに梶山と絡んだとき、面白い攻撃になってました。ヨネの推進力と梶山のアイディアが良いコラボレーションを生んでいるのでしょう。ここにルーカスが加わるともうひと味魅力が増します。さらに梶山を使わず独力で状況を打開できるアーリアがいて、北斗のドリブルインからクロスとむっくんのゴール前進出というサイド攻撃が有効であれば、東京の攻撃は多彩でかつ厚みが増します。

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さわさりながら、相手はネルシーニョ先生です。このまま終わらせるわけがない。まず後半頭からネット・バイアーノを投入します。前線にフィジカルの優位性を作る意図です。さらに戦いかたを変えます。中盤を省略して、アーリークロスを東京最終ラインの裏にどんどん放り込んできます。2トップだけでなく逆サイドのハーフも最終ラインに張り付きます。狙いは二つ。アーリークロスでCBへのプレッシャーがボディブローのように効いてきます。45分あれば柏アタッカーが勝つシーンもあるでしょう。二つ目はこぼれ球です。クロス落下点の局面勝負からこぼれたルーズボールを、競り合わなかったアタッカーが狙います。美しさはかけらもないけど、シンプルでリアリスティックなサッカーです。とくに東京のようなロマンチシズムの対局にあり、同時に有効なサッカーだと思います。エースレアンドロを放り込み役として使うわけですから、ある意味贅沢とも言えます。レアンドロをコントロールできるネルシーニョさんならではと言えるでしょう。

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これで柏はピッチ上のコンセンサスが生まれました。ボールを奪ったらサイドに出しアーリークロス。落下点で競り合い、こぼれ球を押し込む。暑さから東京の足が止まったことも相まって、後半は終始柏が圧倒しました。

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後半22分。ついに柏が追い付きます。近藤があげたボールをネットが落とし、最後はジョルジ・ワグネルが決めました。ジョルジにはスーパーカップでも決められましたよね。東京1-1柏。

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その後も柏は攻撃の手を緩めません。東京は耐えきれず、加賀が2枚目のイエローカードで退場しました。さらに工藤に代えてフレッシュな田中順也を投入。猛攻です。

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でも、加賀の退場で東京にもコンセンサスが生まれたようです。退場の直前に、既にスタンバイしていた丸山がそのまま梶山に代わって入り、勝ち点1を狙いにきました。東京は完全に重心を下げましたけど、オフサイドをとる冷静さも生まれ、柏の猛攻を耐えます。

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最終的にネルシーニョ先生も、茨田に代え栗澤を投入して守備を安定させ、勝ち点1をミニマムの目標としました。そのまま試合終了。東京1-1。

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CBとGKが狙われましたけど、穴というより柏のストロングポイントがフィジカルだったということです。だからこそのネット・バイアーノ投入でしょう。ちなみに塩田との1on1を華麗に外してました。そういう期待ではないということです。ただ、失点は、ネット・バイアーノに詰められた塩田のミスから始まった一連のプレーから生まれました。その他の時間帯は、DF陣全員もの凄く頑張ってましたから、あのプレーだけ残念でした。

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柏はちょっと厳しいですね。なりふり構わず何とかドローにしましたけど、正直攻撃の形もへったくれもあったもんじゃありません。宏樹の穴は相当大きいようです。今頃心配しても仕方ないのですけど、ポスト・レアンドロ・ドミンゲス先生&ジョルジ・ワグネル先生を考えると、柏攻撃陣に一本の草木も生えない状態もありえます。両先生がいるうちに、とれるタイトルをしっかりとっておくべきでしょう。

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東京は粘り強く勝ち点1を獲得しました。リーグ戦では2戦続けて熱戦をドローで仕上げました。割と苦手な7、8月に、地道に勝ち点を拾っておくのは、秋に向けて大切なことじゃないかと思います。

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ちなみにネマニャ・ヴチチェヴィッチ新加入。明るいですねw。

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なにしろ、やってる方も観てるほうも暑い熱い「おつかれさま」な一戦でございました。

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2012ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦FC東京vsベガルタ仙台@味スタ20120808

2012-08-11 13:00:58 | サッカー

ミッドウィークはナビスコカップベスト8でございます。ことし4回目の仙台戦です。

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暴力団追放キャンペーンということで、警視総監殿とピーポー君一派がきてました。

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初戦は、仙台のアグレッシブな守備に面食らい、ゴレアーダを献上してしまいましたけど、さすがに4試合目となるとスカウティングデータも貯まりますでしょうから。それに夏場の仙台は、コンディションが不安ですので、そろそろ良い結果がこないかなと思ってました。カップ戦巧者の東京ですし。

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期待を裏切らず、ばっちり勝ってくれました。そう言えば、勝利は七夕のガンバ戦以来ですから、1ヶ月も開いたんですねw。

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先週のレッズ戦で3バックをみせた東京ですけど、今日はいつもの4バックです。加賀がオプション、モリゲと秀人のCBです。エジミウソンが初スタメンで草民と組んで2トップです。梶山は今日もオプション。ルーカスはお休みで、谷澤がウイングに入りました。

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今日の東京は縦への意識が高かったです。その中心を担っていたのがヨネです。ヨネが本当に素晴らしい出来でした。まず、縦にチャレンジするパスを連発していました。ヨネの課題は、攻撃時の視野だと思ってました。視野が狭いので、シュートまでのバーチャルな攻撃ルートを想像できず、そのため縦にチャレンジできないのでは?と思ってました。ロンドンから帰って、ブレイクスルーしたようです。何があったのかわかりませんが、「突然見えるようになる」ことはありますし、ブレイクスルーってそんな感じですから、ありきたりですけど、素質が開花したんでしょうね。加えてコンディションが元に戻ってきたことも要因のひとつだと思います。それは、ディフェンスとボールキープに見てとれました。ディフェンスで無理なコンタクトが無くともボールを奪えていました。もっと顕著なのがボールキープです。ほとんど奪われることが無かったです。ヨネでボールが収まるなら、アーリアとSBは安心して攻撃参加できます。相手にもよりますけど、実質1ボランチも可能だと思えるほど、ヨネは良かったです。この調子であれば、惜しむらくはロンドンオリンピック代表を逃したことです。あの舞台に立てば、もっと大きな刺激と技術を身につけるきっかけになったかもしれませんね。

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一方、今日の仙台は良くなかったですね。角田と冨田という、仙台を仙台たらしめている核が不在では無理からんと思います。さらに菅井もいませんから、守備はともかく、攻撃に厚みがありません。結果、攻撃の組み立てが左サイド一辺倒でした。関口に加えウィルソンが流れることで序盤こそ東京ゴールに迫りましたけど、東京が慣れてくると、基本的に読みやすい攻撃ですから、有効なアタックが皆無になりました。冨田がいればもうちょっと中央をかき回せたでしょう。

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とはいえ、仙台には伝家の宝刀があります。前線からの分厚いプレッシングです。東京は、いつものとおりシュートアテンプトが少ないチームですから、仙台の脅威を十分に感じなから、なんとなく東京ペースで試合が進みました。

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東京の守備面の改善は、正直よくわかりませんでした。ひさしぶりの完封ですから、手を打った結果だと思います。次の試合でチェックしてみたいです。

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後半に入り東京は、シフトアップしました。15分梶山と31分ルーカスを投入です。レッズ戦でも梶山投入で流れが変わりました。中盤での梶山の存在感は絶大です。あとはゴールできる選手になれば、もっと大きな舞台でみたいです。仙台のウィルソンを下げ奥埜を投入。両チームとも勝負に出ますけど、オプションの質でいえば東京が圧倒していました。なにしろルーカスが入ったら、スターターより豪華になりましたからw。

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後半31分。ついに試合が動きます。センターライン付近でむっくんからボールを預かったヨネがすぐにターン。仙台最終ラインの背後にロブを送ります。抜け出したナオがGKの頭を越すループ。テクニカルゴラッソ。東京1-0仙台。

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仙台はパク・ジュソンを下げ中原を投入し、3バックで攻勢に出ようとします。

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ですけど逆に東京が突き放します。エジミウソンに代わって入った千真が仕事をします。後半アディショナルタイム。ヨネが自陣ゴール前でクリアしたボールが、ちょうど仙台最終ラインの裏に落ちます。上本に競り勝った千真が単独走。GKもかわしゴール。東京2-0仙台。

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このまま試合終了。東京2-0仙台。東京は準決勝進出です。つぎの対戦相手は清水です。

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仙台がよくなかったとはいえ、ヨネを中心に東京は前への意識がたかく、リスクテイクできるようになりました。加えて完封しましたから、前の試合レッズ戦を契機として、上昇気流のバイオリズムにのれるのかもしれません。期待したいです。

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サッカーのロンドンオリンピックが終わりました。

なでしこジャパンは、初のメダルを獲得しました。銀メダルです。おめでとう!!

ヤングサムライブルーは、3位決定戦で宿敵韓国に敗れたとはいえ、下馬評を翻す大活躍でした。おつかれさま!!

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さあ、日本にサッカーの夏が戻ってきます。と、同時に東京の夏がきます。去シーズンも夏をなんとか乗り切ったあと、実りの秋がきました。波にのっていきたいですね。


2012J1リーグ第20節浦和レッズvsFC東京@さいスタ20120804

2012-08-05 13:54:42 | サッカー

今年も8月になりました。そこはかとなく、ゆく夏を想う、盛夏でございます。夏休みです。こども達がいっぱい。レッズは夏休みイベントとして、こども達がグランドキーパーのお手伝いをしているようです。楽しいイベントですね。

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連日、バカみたいに晴れてるのに、今日にかぎって雨の気配ですw。結局、試合中にパラついた程度ですみました。

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折り返しをすぎ、アウェイのレッズ戦です。前回味スタでの対戦は、互いの意図を十分に反映できた、素晴らしい内容の試合でしたけど、1-1のドローでした。今シーズンの決着が必要です。いまチームのバイオリズムも低空飛行ぎみですから、勝ち点を盛り返す大事な試合です。

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2-2のドロー、勝ち点1でした。前半と後半が攻守入れ替えた、シンメトリーな内容でした。東京にとって、ひょっとするとターニングポイントになる試合だったかもしれません。

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東京は守備陣の編成をアジャストして臨みました。イギリスから戻って好調なヨネをボランチに据え、秀人をCBに下げます。加賀を右SBにずらし、むっくんを左にします。攻撃では、谷澤に代え、草民をトップ下におきます。試合のアプローチは、いつもの通り。

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レッズは、布陣もアプローチも味スタの対戦時と同様です。柏木が不在なので、マルシオ・リシャルデスと梅崎の2シャドウです。梅崎が普段担う左WGバックに宇賀神。レッズは阿部が攻撃のオーガナイズを担います。ミシャは東京にペースを握られるのを嫌ってか、序盤からアグレッシブに臨んできました。東京が最もリズムに乗れる時間帯が序盤で、そこで先制すると強いという考えがミシャにあったのかもしれません。レッズのとてもコレクティブなチームですけど、鳥栖や新潟と違って、非常にディシプリンがしっかりしています。最初から乱れがほとんどありません。まったくミシャの凄さでしょう。レッズが前線のプレッシングで東京の攻撃を押さえ込み、試合のイニシアティブを握ります。ボールを奪取すると阿部を経由します。新潟のミシェウと違い、阿部はアンカーの位置でコンタクトを振ります。阿部がボールを持ったとき、両WGバックが極めて高いポジションに位置取るのが、攻撃モードに入ったレッズを示すバロメーターです。阿部から、できるだけクイックに両WGバック、とくに平忠にパスを送り、一気にアタッキングサードに侵入します。そこから細かなスペースメイクとパスワークでゴールに迫りますけど、基本は手数をかけないこと。シュートアテンプトに積極的です。

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もうひとつの東京対策は、両WGバックを含めたアタッカーの並びです。両WGバックが東京のDFラインを包み込むように、ワイドに位置取ります。CBに対し元気、SBに対し2シャドウが向かいます。結果的に、両サイドに数的優位を作ることができます。序盤むっくんが平忠とマルシオに手を焼きました。むっくんの問題というより、ミシャの作戦勝ちですね。

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レッズの作戦がさっそく奏功しますけど、ちょっと意外な形でした。前半11分。マルシオが右CKをショートで平忠に出します。平忠のクロスはゴール前のモリゲにクリアされますけど、落ちた真正面に宇賀神がいました。豪快なミドルのゴラッソです。東京0-1浦和。

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これでレッズはコンサバティブにモードチェンジしてきました。両WGのポジショニングが低くなります。ミシャお馴染みの5バック気味な5-4-1です。いまの東京は、コレクティブに守備をまとめてこられると崩せません。東京のアタッカー4人に対し、ボランチを含め7人が綺麗に配置され、スペースを消されているわけです。5バックであれば、横のゆさぶりにも耐えられます。逆にラインコントロールは難しくなるのですけど、引きこもっちゃえば関係ないです。元気と梅崎というカウンター要員がいますし、困ったらマルシオに預けるオプションもありますから、とても合理的な仕組みですね。東京の攻撃は、案の定手詰まりになりました。

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そんななかレッズの追加点が生まれ、試合は完全にレッズのものになりました。前半35分。自陣でルックアップした啓太が東京最終ラインの背後にロングフィードします。前線にはマルシオと梅崎がいて、クロスオーバー。ゴール脇のスペースに出たボールを走り込んだ梅崎がキャッチして、ワンタッチで折り返します。そこにマルシオが飛び込みました。見事なカウンターです。東京0-2浦和。このまま前半終了。

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ついに、ついにポポさんが動きました。見切りなのか、ミッシャへの対抗心なのかはわかりませんけど。後半頭から、千真に代えて北斗を投入しました。大幅に布陣を変えます。まず3バックにします。リベロに秀人、左右はモリゲと加賀。ボランチは変わらず、ヨネとアーリア。北斗とむっくんを一列上げて、WGバックとします。かわってWGのナオと草民が絞り、シャドウの位置にポジショニングします。1トップはルーカス。ようするに、レッズとまったく同じ3-4-2-1、ピッチ上にシンメトリーな布陣を描きました。

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これがコンサバモードのレッズにはまりました。布陣はシンメトリーですけど、レッズとは少し攻撃のアプローチ異なります。東京のオーガナイザーは分散し、リベロの秀人と両ボランチが担います。彼らがボールを持つと、両WGバックが極めて高い位置にはる点はレッズと一緒。更にポポさんは、左右のCBに積極的な攻撃参加を担わせました。WGバックとCBが絡んだ、分厚い攻撃でレッズゴールに迫ります。圧倒的な人数でレッズ守備陣を包囲しますから、セカンドボールもほぼ東京のもの。5バックの難しいところで、どうしてもWGバックとCBの間にギャップが生まれやすくなります。東京アタッカーは、そこを執拗についてきました。

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ポポさんは布陣変更の仕上げをします。草民に代えて、エース梶山を投入します。中央にどっしりとしたコントローラーができました。もう一枚のシャドウのナオは、基本的に中央を梶山に任せて、フィニッシュやポゼッションに絡むことができます。このモードチェンジがさっそく奏功します。

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後半15分。中央で梶山がボールを持つと、アーリアがオーバーラップします。梶山はアーリアに預けます。この時レッズの5枚のDFは、ゴール前に集合していて、右サイドにスペースがありました。梶山の隣にいたナオはそれを見て、アーリアの後ろを抜け、右サイドに出ます。アーリアはWGバックとCBのギャップを目掛けスルーパス。駆け込んだナオはワンタッチクロス。中央には、ルーカスとなぜかむっくんが位置取ってました。ナオのクロスに合わせ、むっくんが飛び込んでゴール。コレクティブな攻撃のゴラッソ。東京1-2浦和。

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ミシャは、前線を活性化するため、ボール保持力を上げようと元気に代えてポポを投入しますけど、そもそもチームの重心が低いですからポポ一人では如何ともしがたく、依然東京の攻勢が続きます。

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後半27分。バイタルエリアでボールを持った梶山は、中央フリーのアーリアにバックパス。アーリアはワンタッチで正面のナオに出します。DFを背負ったナオは、ワンタッチで背後にスルーパス。そこに走り込んだルーカスは、ワントラップしてボールを落ち着けクロス。合わせたのは、ナオにパスを出した時に、一気にゴール前に走り込んだアーリア。これまたコレクティブで、東京らしいワンタッチプレーの連続で決めたゴラッソ。東京2-2浦和。

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同点となって、ポポさんはリスクテイクを控えます。ミシャ同様、5枚のDFを自陣に引かせます。ところがミシャは、守備を安定させるためか、宇賀神と野田をチェンジします。宇賀神のコンディションに問題が起こったのかもしれませんけど、そうでなければこの交代は、尚早だったかもしれません。東京が最低勝ち点1という考え方にモードチェンジしましたから、達也や小島を先に投入すべきだったかもしれません。結果的に、最終盤はレッズが押し込みますけど、攻撃のアクセントが足らず、このまま試合終了。東京2-2浦和。

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シフトも然りですけど、内容も前後半で真逆、完全にシンメトリーとなった試合でした。味スタのドローは決着せず、今シーズンは互角という結論になりました。でも、この試合もまた、互いの意図を反映できた、すばらしい内容の試合だったと思います。ポポさんとミシャの監督対決も、ドローというところでしょう。

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後半頭から27分までの東京は、今シーズンのポポ東京が目指すサッカーを、十二分に表現できていたと思います。ワンタッチプレーの連鎖からのゴール。ただショートパスをワンタッチで繋ぐだけのプレーとは何が違うのか。3つのポイントがあります。まずチャレンジです。とにかくアタッキングサードに素早くボールを運ぶチャレンジが必要です。前半はボールを持たされていました。低い位置でボールを奪えても、ドリブルさせられていました。当然スピードが落ちますから、レッズが自陣に戻る時間を与えてしまっていました。高速パスを縦に遅れば、この猶予を与えません。相手の守備陣形が整う前に攻めることが鉄則。二つ目はスペースメイクです。ギャップを作る動き、そのギャップを見つける目と利用する動きの連鎖が必要です。三つ目はアイディア。ライブで生まれるシュートに至るまでのシナリオを、チームで共有するアイディア。相手DFの意表をつくアイディア。これらのポイントを、相手の時間感覚ではなく、自分たちのリズムで一気に攻めきったとき、有効な攻撃ができます。後半の東京が見せた開眼が、シフト変更の所以であれば、真剣に3-4-2-1への基本布陣の変更、もしくはオプション利用を考えてみてもよいと思います。

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ヨネがよかったです。前半の停滞した時間帯でも、積極的に縦パスを送ってました。もともとボール奪取能力とそれを支える運動量はストロングポイントですけど、攻撃時の視野に課題がありました。ロンドン五輪代表U23のイギリス合宿から帰って、なんだか変わったような気がします。新潟戦でワンボランチもこなしてましたし、何か掴んだのかもしれません。ヨネをアンカーで使えるなら、中央の布陣に幅が広がります。梶山、秀人、アーリア、ヨネ。誰をどう使うか、嬉しい悩みです。できれば選手交代なく4-2-3-1と3-4-2-1を使い分けたいところですね。そうすると、4-2-3-1ではSB徳永とむっくん、CB加賀とモリゲ、ボランチ秀人とヨネ、WGナオとアーリア、トップ下梶山、1トップルーカス(エジミウソン)で、3-4-2-1は、CB加賀、秀人、モリゲ、WGバック徳永とむっくん、ボランチアーリア、ヨネ、トップ下梶山とナオ、1トップルーカス(エジミウソン)という感じでしょうか。

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3-4-2-1に目処がつくかもしれず、今シーズンのターニングポイントになった試合かもしれません。東京は先制すると強いですから、場合によっては序盤から3-4-2-1の攻撃モードで一気に押し込むのも良いかもしれません。オリンピック代表組が戻ってきて、フィットさせる必要もあるので、機会があったらテストしてみて欲しいところです。

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どうやら、この夏の連戦が楽しいものになる予感がします。

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オリンピック代表がとんでもないことになってますw。ヤングサムライブルーがベスト8でエジプトを破り、なでしこジャパンが同じくベスト8でブラジルを破り、なんとなんと、男女揃ってベスト4進出。男子はあの、伝説のメキシコ五輪以来ですよ。ちょっと真剣にワクワクしてきました。ぜひ決勝に行ってほしいですね。がんばれ日本!