ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

桂歌丸 高座60周年記念落語会

2011-07-13 00:01:49 | アート・文化

eieiaさんにくっついてって、落語を聞きにいったのであります。

桂歌丸 高座60周年記念落語会

歌丸師匠ですよ。笑点でおなじみの。対談でご本人も仰ってましたが、笑点でずいぶん名が知られたようですね。若いころは、名が売れたぶん落語に打ち込まなかったと悔やんでましたけど。対談では今輔師匠に入門したくだりをお話されてました。歌丸師匠は、家をいちご変わっているんですね。とちゅうで桂米丸師匠に入門してます。そんなわけで桂性。

落語を志したのは小学校4年生だとか。はやいですね。子供のころ、楽しみといえばラジオしかなく(そんな時代なんですね)、お笑い番組が大好きだったんだそうです。それで、なにしろ芸人を志たんですけど、漫才は手当を相方をわけなきゃいけないから嫌で、ひとりでできる落語を選んだとかw 小学校のときに雨がふると体育が自習になって、その度に教室で落語を披露していたと仰ってました。その頃からひとを笑わせる才能をすでに持ってらしたんですね。

入門は14歳。中学を卒業するまえに入門。おばあさんにそれは反対されたようです。

歌さんは浜っ子です。生家は冨士楼って置屋さん。華やかな世界で育ったんですから、品の良さは生来なんですね。そういえば歌さんは、江戸弁をぶん回すような口調ではなく、聴きやすいです。これも浜っ子であることの誇りなんだそうです。

歌さんといえば、三遊亭円朝落語の復興ですよね。現代では使わないむかしのことばを、落語のなかでどう活かすのかがむつかしいのだそうです。まくらでさりげなく解説を加えたり、工夫してるそうです。

演目は。

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柳亭小痴楽 「動物園」

林家たい平 「青菜」

桂歌丸 「竹の水仙」

小痴楽さんは、若いですが達者ですね。歯切れがよくて爽やかです。

たい平師匠は雰囲気そのまんま。桂吉弥師匠に似て、ほっこりとした風情のなか、落ち着いているのに間としぐさがよく、爆笑させてくれます。

歌さん。品がいいですねー。じわーときます。最後のほうは笑いすぎでお腹がいたかったです。甚五郎がつくった竹の水仙が朝日をあびて開花するシーンがあるんですけど、朝のさわやかさ、日差しのあたたかさ、水仙のみずみずしさ、花の香しさが本当に感じられたんですよ。落語は感性の芸術ですが、視覚だけじゃない五感をお客さんのあたまのなかにイメージさせる技ってすごい。なにげない、丁寧なしゃべりなんですけど、不思議です。感動です。

ライブ落語は、いいもんですよー。


ちいさな哲学者たち

2011-07-12 21:40:30 | 映画

ちいさな哲学者たちを観ました。

パリの公立幼稚園で園児に哲学を教えようという試みを撮影したドキュメンタリーです。

幼稚園児の映画だから、なんて舐めたらダメですよ。子供たちが交わす議論の濃さに驚かされます。「考えるというのは、自分のなかに質問すること」→これ、園児のコメントですからw

もうひとつの魅力は、実に子供らしいしぐさ。退屈で寝ちゃう子とか、駄々っ子な子もいて、和みます。

テーマは本格的ですよ。

 ・考えるとは

 ・大人にできて子供にできないこと

 ・友達と恋人は違う?

 ・男と女は一緒?

 ・死とは

 ・路上生活者に施しをすべきか?

 ・自由とは?

ろうそくを灯すのを合図に授業がはじまります。さぁみんな、考えるよー。 最初は先生が質問をしてもまったく反応がありませんでした。興味がないんでしょうね。子供ですから。

きっかけは、「友達ってなに?」から。恋人と友達は違うって話が始まりました。恋人は口にキスするけど、友達はほっぺとか。パパとママは好きだし口にキスするけど恋人じゃないとか。幼稚園児なのに恋愛してるんですよ。二股とか復縁話しとかw。日本の幼稚園はどうなんですか?

父兄参観日があって、あるお母さんが言ってたんですが、哲学のコースは親が話しのきっかけをつかみ難い話題を学校が取り上げてくれありがたいと。家庭でも自然に話し合うようになったんだそうです。なるほどです。あるお家では、パパとママなんていらない、だってテレビ見てるだけじゃんwなんて子がいまして。じゃあお前は親の我々にとって何のメリットがあるのかな?みたいな議論が展開されるわけです。

パパとママはほとんど一緒なんだけどちょっと違うという話しから、夫婦喧嘩の話になって、女はうるさくて面倒くさい。男の内面に干渉しすぎとか。

一番白熱したのは、貧乏とお金持ち。路上生活者に施しをすることはいいことだと思う子と、路上生活者は結果的に(つまり彼らの選択で)貧乏になったんだから施しは必要ないという子がいて、意見が割れました。ロールズ的リベラリズムとリバタリアニズムですね。あんまり白熱したもんだから喧嘩になっちゃったのだけど、先生は意見が違う子を叩くんじゃなく、お話しして解決するべきだと諭します。哲学の大事なところはここですよね。意見が異なるひとは絶対いるんです。いや、多様な意見があるからこそ社会はうまくいくんですよね。二度とファシズムを繰り返さない知恵。映画のなかで男の子が、哲学は話し合いをしないといけないから面倒だと言ってたんですが、まさにそのとおり。でも面倒なステップを踏むことがより多くのひとの幸福をもたらすことを学ぶ授業なんですね。それを幼稚園で学習するわけです。いやフランス人はすごいなw

最後は自由について話し合いました。結果的にはひとりで外に出られることが自由みたいな結論になって、そこはやっぱり子供なんですけど、はじめ「大人にできて子供にできないこと」というテーマにまったく反応できなかった子供たちが、結果的に同じテーマに戻って自発的に議論を進められるようになったことは、話し合いのプロセスを学ぶことができた証なんじゃないでしょうか。

マイケル・サンデル先生の白熱教室にエキサイトしたかたなら、絶対興味深く観ることができると思います。もちろんストレートに、親や教育関係者が幼児教育のベストプラクティスを学ぶという意味でも価値はあると思います。オススメです。


2011J2リーグ第19節FC東京vSC鳥取@味スタ20110702

2011-07-04 17:22:12 | FC東京

もう梅雨の話題は止しにしたいのですが、どうやら開けるようですね。
予報では雨ってことだったけど結局降らず、恒例のファイヤーワークスナイトは無事実施。

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今年はゲゲゲの鬼太郎デーとコラボ。鳥取つながりということで。まあ、鬼太郎デーも恒例ですけどね。今年もありがとう調布。ずっとよろしくです。

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花火も変わってました。東京ゴール裏から見づらいのが問題だったけど、今年はゴール裏正面の関東村から上がってました。東京フロントは頑張ったんだろうな。ありがとう東京。ありがとう府中市。

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夜空を彩る華やかな花火。青赤も景気良く行こうよ。

いやぁ、景気よかったです。完璧な試合じゃないでしょうか。

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ここのところ、点をとるまでに時間がかかります。

愛媛17分、熊本20分、徳島45+1分、水戸54分、岡山40分、鳥取59分

そりゃあ、はやく先制したほうがいいに決まってるんですが、いつも期待どおりにいくとは限らない。だから、プロセスが大切なんです。最近の東京はどんどんプロセスがよくなってきましたが、この試合でついに一定の完成をみたんじゃないでしょうか。

中盤の構成と前線の組合せがポイントだったと思います。中盤は高橋をアンカー に据え守備を安定させて、梶山と草民で組み立てる。前線はセザーをセンターに羽生と大竹をワイドシャドーに配置。これできっかけをつかみました。

大竹のパフォーマンスが上がらないので、切り札の谷澤を先発起用。ところが谷澤は梶山とタスクがかぶっちゃう。前線でもノッキングが。セザーはボールを持って仕掛けたいタイプなんで、サイドに流れがち。そこで、梶山が下がり目の中央、谷澤を前目のサイドよりに配置。セザーを右サイドに置き、変わりに羽生をセンターに。谷澤がリンクマンになるので、草民を左サイドは張らせ、より攻撃的に使えるようになりました。

最近の更なる進化は高橋。アンカーだけでなく、梶山とバランスをとりながら攻撃に絡むようになってきた。草民をいれ三人でやってたタスクを梶山と分担し、二人でできるようになったということです。これで攻撃に厚みが加わるし、フィニッシュが多様になりました。高橋や梶山がミドルを打てるようになりましたから。

そして、セザーのコンディションが上がってきたことも大きいです。ボクらはとてつもなく本格的なフットボーラーを手に入れたんだと思う。DF2、3人に囲まれてもお構い無しのパワフルなドリブル。柔らかなパス。シュートのテクニックはもうひとがんばりかもしんないけど、試合を決めるゴールができるようになりました。まさにエース。上手下手はともかくも、FKのキッカーを主張するようになったし、チームを引っ張る気持ちが出てるんじゃないでしょうか。蹴らせてもらえないけどw

DFラインは、両翼が安定してきたので、スペースを狙われても安心して見てられる。モリゲのポカが恒例になってる点を除けば。

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この試合を完璧だと思ったのは、選手交代です。先制、追加、勝ち越しと理想的な得点経過だったからか、若手にチャレンジするチャンスを与えることもできました。とくにアベタクの再チャレンジは苦しかった序盤からサヨナラしたことを象徴していたような気がします。おかえり。

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課題はアタッキン グサードに入ってからの繋ぎかたですね。まだ相手が気持ちの上で元気な時間に、能動的にペースを掴むためには、攻撃のプロセスをしっかり実行することが大切。アイデアの引き出しは満杯だからいいけど、個人技に偏ったり、連携がとれないとアイデアが活きてこない。中盤やサイドバックを含めた攻撃陣のコンビネーションを細かいところで作っていってほしいと思います。

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もちろん完成形なんてないです。サッカーは、Don't Stop. Keep Movingなスポーツですから、戦いかたも常に進化します。でもチームの方向性でひとつ軸を確立できると、順調に進化できる。課題がみえやすくなりますから。ホントにチームキヨシはいい仕事をしてますよ。

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花火のように華麗な試合で、ホクホクしながら帰りました。きっと長友も安心したでしょう。ルーカスはいいチームに帰ってきたなとモチベーションあげてるでしょう。
ルーコン is  Back!  おかえり、ルーカス。
長友  is  Back!  良く来てくれたね、佑都。


2011J2リーグ第2節ファジアーノ岡山vFC東京@カンスタ20110629

2011-07-04 01:07:27 | FC東京

忘れものを取り戻しに。
2011年3月12日は、地元岡山で”おれの東京”がリーグ戦を戦う記念日になるはずでした。J2降格はたしかに悲しかったけど、実現するにはずいぶん長い時間がかかると思っていた試合を運んでくれた。新たな楽しみができるものなんです。まあ、J1で出会いたいですけどね。スケジュールが発表されて、思いの外シーズン早々の第2節で実現するわかっても実感なかったんですけど、近づいてくると、おれ的ドリームマッチにワクワクしてました。

3月11日 14時46分。

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そしてやってきました、振替え開催日。残念ながらミッドウィーク開催で、岡山に足を運んだ東京サポは数限られちゃったけど、それでも青と赤はそこにいて、チャントが聞こえました。”おれの東京”が地元にいる感動。これ、Jリーグ100年構想の理念だったりするんじゃないですか?。体感です。

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自分はというと、午前中で仕事を終え、空路岡山に帰省しました。

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実家は空港から車で10分。いったん実家に落ち着いて、早めの夕食はばら寿司とコロッケでしたよ。コロッケは好物なのです。うれし美味し。

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んで、ファジファンのオヤジ殿にユニを貸し、一緒にスタジアムヘ。オヤジ殿はファジのユニフォームを着て応援したかったのだそうです。親孝行ですw

kankoスタジアム(桃太郎スタジアム)は県営競技場を改装したわけですが、子供のころの面影はほとんどなく、ただ人見絹枝さんの銅像はむかしのまま。日本人女性初のオリンピックメダリストですよ。

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スタジアムの周りは弥生遺跡なんだそうで、知りませんでした(汗)

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なかに入るとチアゴがサイン会してました。今日はサスペンションで出ないんですね。残念。チアゴは岡山の街、たのしんでるかな。

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さて、夕焼けをあびつつ、試合開始です。

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40分、CKからモリゲのヘッドが決まり先制。
後半にはいり75分、達也のマイナスの折り返しを高橋がミドルで決め、追加点。高橋はJ初ゴールなんだそう。

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ファジのコレクティブな守備に手をやいた前半でした。いまどき珍しい3-5-1で、ボールポゼッションを捨て基本的に重心を低くして守備を固めるファジは、中央をしっかり固め、東京のボール回しをサイドに追いやります。で、徳永と北斗を孤立させ、2対1の数的有利をつくってボールを奪う。そこから前線で裏を狙ってるキム・ミンギュン(読みはこれでよいのかな?)に送ります。岸田や小林をからめ、手数をかけずにシュートを狙う典型的なカウンター。

シーズン序盤の東京だったら、ファジの術中にはまってズルズルいったことでしょう。でも、いまの東京は違う。試合を90分トータルで考えるオーガナイズがしっかりできているんだと思います。慌てることなく、自分たちのサッカーを続けます。個人の技量に圧倒的に勝るわけですから、サイドで勝負されるのは、実は願ってもないことなんです。時間を追うごとにサイドを支配します。個人スキルにコレクティブな戦い方で対抗するのは常道ですが、オーガナイズの綻びはいずれ必ず起こります。それがわかっている落ち着きがあってこその勝利でしょう。いつの間にか、自信が芽吹き根付いているのかもしれません。

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ファジは勇敢に戦ったと思います。東京相手に自分たちができることをしっかりやったことは評価できますね。

もうちょっと岡山という街の特質を考えたほうがいいのかなって、ちょっとだけ思いました。スタジアムDJがやたら「こころをひとつに応援しよう」を連発してましたが、岡山の県民性は、およそ一致団結には程遠いです。厳しい言い方をすると絵空事だったり、ステレオタイプなサッカーをなぞっているだけ。コンサバでのんびりしててちょっと排他的な県民性を捉えて、岡山ならではのサッカー文化をつくるべきだし、ファジはその旗艦にならなきゃいけないんです。スタジアムには、そんな県民性をあらわす雰囲気が溢れてましたよ。気づかないと。もちろん、作陽や玉野光南のがんばりはあるけどサッカーが根付いているわけじゃなかった岡山でプロチームを運営する難しさはありますから、ファジはものすごく頑張ってます。だけど地元ですから、あえて厳しめに。

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ともかくも、東京は念願の”大人のチームへの脱皮”を果たせるプラットフォームを作りつつあると思います。J2だからこそチャレンジできることもあると思うんですよ。このチーム、ちかぢかJリーグの歴史に名前を刻むかもしれないですよ。そんな大きな夢を感じた、岡山の夜でした。


スーパー8 Super8

2011-07-03 23:47:27 | 映画

ひさしぶりにレイトショーで映画を観ました。1,200円。安いのはいいねw

スーパー8をみました。おっもしろいですよー。映画が難しいことを考えさせるものじゃなく、娯楽なんだって思わせてくれる作品です。

ストーリーを書くとネタバレになってしまうタイプの映画ですから語りませんがw。なんでしょうね。ETとエイリアンとジュラシックパークを足したようなファンタジーと言えばいいのかな。もう、ハラハラドキドキの連続です。前半はなんだかわからない存在に対する恐怖。このあたりエイリアン。後半はモンスターとの対決。このあたりはジュラシックパーク。全編をつうじて、中学生の一団がキュートな笑いを織り交ぜつつ誰よりも謎に近づいていく指南役をはたしてる。このあたりET。彼ら6人組は夏休みを利用して、学校のお祭り(タイトルの秘密はこのあたりにある?)に出す映画を製作しています。その途中で事件に巻き込まれていく。

ボクはとってもビビりなんで、こわいシーンに”ビクッ”ってなるんです。となりのお客さんにビビリがバレバレだと思うとかなり恥ずかしかったです。油断してるとくるんですもん。コンパクトに120分でまとめられてますけど、それ以上に時間が短く感じます。あっという間でした。

監督のJ・J・エイブラムスは、M:i:IIやスタートレックの監督と、アルマゲドンの脚本をやってます。実力者ですね。スーパー8のクオリティに納得。

主役の少年達がいいのですよ。
ジョーを演じるジョエル・コートニーにメロっちゃうひとが多いのではないでしょうか。ボクもそのひとり。真っ赤なほっぺとクリクリお目々であどけなさを残す美少年。ものすごく空気感を持ってる役者さんです。

んで、アリス。エル・ファニングですね。SOMEWHEREでその可愛さを体感ずみですから今更驚きませんが、やっぱり可愛い。わずかの間にちょっと大人びてきたかもしれない。

ふとっちょ監督のチャールズ、爆弾マニアのケアリー、ゲ〇吐きマーティンもいい味だしてます。

ジュラシックパークに心臓が耐えられなかったかたは、ちょっと厳しいかもしれません。ボクは鑑賞後1時間くらい心臓がバクバクいってました。ギリギリ耐えられたw
とにかく娯楽映画をみたーいって時には、オススメですよ!