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ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

加賀健一選手ルーツを巡る旅 ―20170115 モンテディオ山形2017キックオフイベント―

2017-01-16 18:14:57 | 加賀さん

真っ白な雪に、サッカー人生の真新しい1ページのはじまりを想う。

今日は加賀さんの新しいスタートの日です。

列島に大寒波が襲った今週、お正月過ぎまではほとんど雪がなかった山形も、一気に一面の雪景色となりました。東京で雪の始動日は記憶がなく、個人的にたぶん初めての経験です。なんとなく東北に来たんだなあと思いました。

イベントの会場は、モンテのホームNDソフトスタジアム山形と隣接する、山形県総合運動公園総合体育館です。

体育館につくまでは静寂につつまれた真っ白な景色で、人かげをほとんど見かけなかったのですけど、いざなかに入ってみると、モンテサポさんがいっぱいで熱気に包まれていました。

会場のなかはこんな感じ。

キックオフイベントは、モンテアカデミーの紹介からスタートです。山形県は空間的にも時間的にも広大ですから、アカデミーの運営は大変だと思います。

トップチームの選手は、背番号順にひとりずつアリーナ席の後方から左右に別れて入場します。この演出はちょっとドキドキしました。モンテサポさんも同じだったのでしょう。今年は選手が大きく入れ替わったので、背番号の変更もありますから。加賀さんゆかりの2番も5番も空き番になったのでどうかなあと思っていましたけど、2番は瀬川さん、5番は菅沼さんがそれぞれ身に着けます。もしかするとこれまでで一番長く付けていた15番かもと思って、ドキドキしました。

「背番号15 加賀健一」

磐田と札幌時代からのファンのかたには、もしかすると一番馴染みが深い番号かもしれません。自分にとっては新鮮で、もしかすると5年間でJリーグ156試合出場6得点のベストパフォーマンスをもう一度共感できるかもしれないと、ワクワクしました。とても嬉しかったです。クラブが用意したのか加賀さん自身なのかご家族が選んだのか分かりませんけど、もしかすると結婚された当時付けていた番号だし、家族想いの加賀さんのことですから、11年目の今年を祝う気持ちも込めているのかもしれません。

トップチームが舞台に勢ぞろいして、森谷社長、御来賓、木山新監督がご挨拶されている間は、後列の中央に本拓さんと中村さんの間に並んでいました。7番なのに前列向かって一番右にいた松岡さん以外は背番号順なのかもしれません。全員が立って並んだ印象では、181㎝の加賀さんが大きく見えないほど今年のモンテは大型化しているなあと思いました。フィールドプレーヤーの180㎝オーバーが10人。もともとモンテは大型の選手がいるチームの印象がありますけど、今年はさらに高さと強さが前面に出るのかもしれませんね。

おそらく背番号順なので偶然ですけど、チーム最年長の竜也さん、本拓さん、加賀さんが並ぶその空間だけ、落ち着いた大人の雰囲気が漂っていました。チームをガラッと刷新する2017ニューモンテを象徴する新加入選手は20代後半が多く、油が乗った即戦力を中心に採用しています。ドラスティックな改革とは言え、リスクを取り過ぎない配慮だろうと思います。そんななかでも、加賀さん、本拓さん、児玉さんと、即戦力でもあり同時にチームに落ち着きをもたらす触媒にもなり得るベテランを組みこんでありますし、鈴木雄斗さんや中村さんや南さんといった伸び盛りやユース昇格の高橋成樹さんなど10代の選手もいます。年齢構成としてはバランスが取れているんじゃないかと思います。

不安点としては、もちろん改革があまりにもドラスティックだということ。チームの編成方針そのものを刷新するわけですから、これまでモンテが山形の地で自然に培ってきたモンテらしさを失くしてしまう可能性もあります。それは逆に、目に見えないモンテらしさにこだわるあまり、エレベーターチームであることを余儀なくされてきた過去の念を振り払うことができるきっかけなのかもしれません。その是非は結果を見てみないと評価できません。

2017年の今の加賀さんにとって、このリニューアルモンテの環境は二つの意味で望ましい場だとぼくは思います。これまで加賀さんは、磐田でも札幌でも東京でも浦和でも、指揮官が変わることによるマイナーチェンジこそあれ、チームそのものの方向性が大きく変わる瞬間に立ち会ったことはありません。とくに浦和は、すでにチームとして基盤が確立されていましたから、加賀さん自身をチームにアジャストすることで、サッカーに集中する環境にスムーズに入ることができていたでしょう。モンテは、これからチームを作っていくまったくゼロのスタートラインです。既にベテランと呼ばれる年齢でもありますし、なにより加賀さんがキャリアのなかで磨き上げてきた、大切な仲間の間にポジティブで能動的な輪を作る触媒としての役割を、チームを作っていく過程で、木山さんと一緒になって、これまでよりも濃く果たしていくことができるんじゃないかと思います。

もうひとつは加賀さん自身の進化の確認です。2014年の後半から2016年の2年半は、加賀さんにとってもぼくらファンにとっても悔しい雌伏の時でした。コンディションに苦しみましたし、出場機会にも恵まれませんでした。でも、それはポジティブなことでもあると思います。頸椎骨折以来、どこかしらの不調が常につきまとってきました。雌伏の時間は、バイオリズムをリセットし、もう一度ベストパフォーマンスを見せられる状態を心身に植え付ける作業のための時間だったと思います。それは復旧という意味ではなく、もっと高みを。身体が思うようにならないという経験は、より科学的合理性の高いトレーニングや生活方法を加賀さんにもたらしました。浦和では加賀さん自身でその成果を確認できなかったことは心残りだと思います。でも成果の確認は場所を選びません。ここ山形の地で、生まれ変わった加賀さんのプレーをきっと魅せてくれると信じます。

もちろんサッカーは個人競技ではありません。加賀さんのプレーが加賀さんが望むクオリティまで高められ得るかは、チームの基本的な闘いかたとチームメイトとのプレーの相性に依存します。でもそれは、楽しみな不確定要素として見守っていきたいと思います。人生は不確定だからこそ面白いのだし、ファンの楽しみにもそういう要素はあっていいと思います。加賀さんと一緒に大きな希望を持って未来にワクワクしたいと思います。

加賀さんが今年袖を通す、2017モンテの新ユニフォームです。さっそく予約をしました。昨年と違ってシンプルで、さわやかなイメージになりましたね。選手のみなさんの感想は、口を揃えて軽いと仰ってました。入手できる最速は、3月19日のホーム開幕戦の会場引き渡しだそうです。オンライン予約の発送分は、ホーム開幕戦以降に順次発送されるそうです。

そして、待ちに待った新加入選手の紹介のコーナーです。今日会場にいただけでも12人もの選手がずらっと並ぶと壮観です。ここでも、チームが新しくなるんだなという実感があります。加賀さんはとても加賀さんらしく淡々と「チームのJ1昇格のために頑張る」とコメントされました。選手が挨拶すると必ず司会のかたがその選手に質問するのですけど、加賀さんは自分の挨拶が終わるとさっさと次の中村さんにマイクを渡していて、これまた加賀さんらしさが観られて嬉しかったです。

司会のかたに「秋田出身ですので、秋田弁で挨拶していただけますか?」と促されて、「秋田には高校までしかいなかったので忘れちゃいました」。そういえば加賀さんは、少なくとも公の場ではほとんど秋田弁を使わないので、実際のところはわかりません。でも、加賀さんはそういう場で自らパフォーマンスするタイプではなく、むしろパフォーマンスさせるほうに長けているので、これはふるほうが間違いだなと思うのは、加賀さん贔屓目線です。あしからず。

木山監督の加賀さんに対する期待はちょっと驚きました。攻撃を加速するための起点として期待していると仰ってました。加賀さん最大の特長であるスピードは、オーソドックスには後方、つまりディフェンシブサードのカバーリング能力に働くと思います。でも、CBに入る以前の札幌や磐田後期では、スピードに寄り攻撃的な特性を見せていたと聞きます。その意味でも、ベストパフォーマンスの復活を木山監督も期待しているということでしょう。楽しみです。

昨年現役生活を終えられたばかりの大島秀夫さんと、越智隼人さんのクラブOBトークショーでも、越智さんと大島さんが加賀さんを話題にしてくれました。越智さんが仰った通り10分強しかないトークショーの尺のなかで、新加入選手のなかからピックアップされた二人のうちのひとりに加賀さんを取り上げていただいて、びっくりしたし嬉しかったです(ちなみにもうひとりは風間さん)。
「新加入選手のなかで、オオさん(大島さん)は加賀選手にどんな印象がありますか?」
「加賀くんは、えーと、チャラいです」
「チャラい」
「チャラいっていうのはちょっと違うかもしれないんですけど、親しみ易いキャラですね。誰に対してもフレンドリーに接してくれます」
「そういえば、さっき楽屋に加賀選手が来てオオさんに挨拶してましたね」
「ええ。ぼくのほうがちょっと年齢が上なんです。彼が後輩。で、さっき楽屋に加賀くんが来た時、いきなり「秀夫ちゃーん、元気ぃ?」、ですから」
「フレンドリーでしたね」
「彼は、その場の雰囲気を盛り上げてくれるので、チームのみんなが親しみを感じます。みんなの愛されキャラなんです」
トークショーの間は、トップチームの選手たちはアカデミーの選手と一緒に東スタンド下の移動式スタンドで観ていました。加賀さんは珍しく最前列にいました。越智さんと大島さんが加賀さんを話題にすると、いたずらっ子ぽくニヤニヤしてて、嬉しそうでした。

ステージイベントの最後は、トップチームの選手全員が壇上に再び勢ぞろいして、質問コーナーです。これは毎年恒例のようです。会場の入り口に質問の投票箱があって、「スーパー銭湯は見つけましたか?」と書こうかなと思ったのですけど、面倒なのでやめました。新加入選手は紹介コーナーがあったためか、質問は既存の選手が中心でした。竜也さんに応援してもらったかたは国家試験上手くいったかしら。

そのなかで「時々外食をしているとたまたま選手を見かけることがあります。そんなときは声をかけて良いものですか? それとも控えたほうが良いですか?」という質問がありました。どのクラブでも同じような問題はありますけど、サポとして選手との距離の置き方を明らかにする、とても良い質問だったと思います。司会のかたが「声をかけてほしくない人は手をあげて」と促したものだから、誰も手を上げられません。これは司会のかたが拙かったですね。松岡さんがただ一人、声をかけてほしくないと仰っていましたけど、これは全選手の気持ちを代弁したのだと思います。誰だって見知らぬ人にプライベートに入ってきてほしいとは思わないですから。加賀さん応援ブログなので、モンテのキックオフイベントなのに他の選手を取り上げることができず申し訳ないのですが、松岡さんは特別。この件だけでなく、松岡さんがかもす存在感にびっくりしました。これまでモンテに触れる機会はもちろん試合でしかなく、いわば選手をプレーでしか見ていません。松岡さんは中盤の堅実なオーガナイザーという印象があったのですけど、こういうイベントの場での松岡さんの輝きはまぶしいくらいですね。松岡さんのなぞかけで綺麗にまとまったキックオフイベントは、これにて終了。

メインのイベントが終わると、二階のロビーや会議スペースを使った物品販売などに選手が参加します。ぐるっと回った限りですけど、サントリーブースがアリーナと二階ロビーの二箇所。つや姫のPR。新グッズ販売。福袋的なものの販売。シーズンシートのPRと予約。新ユニフォームの予約。リボンマグネット募金です。加賀さんはシーズンシートのPRコーナーに松岡さんや瀬沼さんたちと参加していました。他のコーナーは写真撮影やサインが、できなくはないのだろうけど、忙しそうでちょっと難しい雰囲気でした。シーズンシートのコーナーは比較的余裕があったので、加賀さんがそこの担当で良かったです。

加賀さんがモンテサポさんに受け入れられるのか心配しているのですけど、今日は加賀さんの前に長い列ができていて、安心しました。ぼくの順番が来て東京と浦和の加賀さんグッズをお見せしたら、一瞬オッて感じでのけぞってから、ニコッて笑ってくれました。

それでぼくが話かけようとしたら、わざわざ体を深く前に傾けて、ぼくのほうにぐっと耳を持ってきて、しっかり聞く体勢になります。申し遅れましたけど、ご存じの通り加賀さんはファンに対して積極的なほうではないので、この加賀さん的神対応は正直予想してなかったし、ただでさえ心拍数が上がってドキドキでしたのに、うわーとなって何がなんだかわからなくなりました。加賀さんに会える機会があったら何を話そうか、イベントの告知がモンテからあったときからずっと考えていて伝えたいことが溢れていたのですけど、これでもう、ホントに伝えたいシンプルなことしか頭に残りませんでした。
「か、体に気をつけてくださいね!」
「ありがとうございます」
「絶対、絶対、絶対レギュラー取ってくださいね!」
「ありがとうございます」
「J1に昇格してください!」
「ありがとうございます」
「磐田と札幌と東京と浦和のファンのみなさんが、モンテで活躍することを祈ってますよ!」
「ありがとうございます」

それからしばらく、頭のなかが雪のように真っ白で、どこで何をしたのか記憶がありません。気づいたら新ユニフォームの予約待機列に並んでいました。背番号はもちろん15番。待機列にいると、選手たちが順番に握手してくれます。山田さんが「みなさん背番号は間違えないようにちゃんと6番って書きましたか?」って言いながら握手していて、和まされたおかげでやっと落ち着いてきました。ホーム開幕戦でNo.15のユニをはやく手にして見てみたいです。

普段は加賀さんに話しかけることはないのですけど、今日は遠方だし大雪だし、東京と浦和のイベントと重なっていたので、山形行きを断念されたかたも多いと思って、僭越ながら加賀さんファンの気持ちを代表してお伝えしました。足の具合とか寒さ対策をしているのかとか、もっと話したいことはいっぱいあったけど、緊張し過ぎてシンプルになってしまってごめんなさい。

さあ、加賀健一選手の山形での新しい暮らしがはじまりました。モンテサポさんにも加賀さんを受け入れていただき、愛してもらえるといいなと思います。そしてプロ16年目の今年こそ、松岡さんが〆で仰ったシーズン終了時の歓喜を、こころの底から、モンテファミリーとしても加賀さん個人としても感じられる一年になってほしいと思います。


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1 コメント

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ありがとうございます (塩レモン)
2017-01-16 19:49:30
お疲れ様でした。
興奮冷めやらぬ中(?)、ブログありがとうございます 。めっちゃたくさんお話出来てらっしゃるじゃないですか!正直羨ましいです。私、何年も追いかけている割には、一言二言しかお話できた試しがありません(恥)。遂に雪国に行ってしまった今年は、更に会えなくなるのが辛いですけど、凹まず応援したいです 。
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