ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

小金井公園の桜2018

2018-04-01 22:06:46 | まち歩き

初夏のような陽気のなか、小金井公園の桜も一気に満開になりました。

寒桜。

大漁桜。

陽光。

染井吉野が咲く直前に、今シーズン最後の雪が降りました。

越乃彼岸桜。

最後の雪が溶けるとともに、盛春が訪れました。小金井公園の西口の巨木、駒繋です。

白雪。

御車返。

山桜。

越乃彼岸桜。

唯一もう八重が咲いてました。江戸。

紅枝垂。

大島桜。

衣通姫。

江戸彼岸。

小金井公園は春の花がまだまだいっぱい。シャガ。

菜の花も満開です。

花桃。

木瓜。

最後に、小金井公園の象徴、小金井薄紅桜の二世。

今年は品種によっては咲いてる期間が短く、全種類を観ることができませんでした。次は八重桜の季節に。


2018J1リーグ第5節FC東京vsガンバ大阪@味スタ20180331

2018-04-01 12:42:16 | FC東京

満開の桜が華やぐ春爛漫。

小金井公園もにぎやかです。

桜咲く東京調布に迎えますは、桜じゃないほうのガンバ大阪。You'll Never Walk Alone♪

2点のアドバンテージを追いつかれるも、突き放しての今シーズン初連勝です。

東京はトップ以外は前節と同じオーダー。シフトはボックス型の4-4-2。GKは彰洋。CBはヒョンスとモリゲ。SBはマコと諒也。ボランチは拳人と洋二郎。メイヤは右に晃太郎左に慶悟。今日の2トップはディエゴと永井です。

ガンバは今野と市丸が怪我で欠場。中断期間中にマテウスが新加入でさっそく出場です。布陣は4-2-3-1。GKは東口。CBは三浦とファビオ。SBは右にオ・ジェソク左に藤春。ボランチはヤットとマテウス。WGは右にファン・ウィジョ左に井出。トップ下は秋。1トップは長沢です。

試合は開始早々動きます。

2分。拳人の戻しを自陣深くで受けたヒョンスのロングフィードから。これを最前線でディエゴが受け、フリック。走り込む永井に落とします。永井は一気にペナルティエリアに入り、流れのままシュート。これは東口が逆サイドに弾きますけど、そこに慶悟がいました。慶悟はダイレクトで左足を振り抜きました。東京1-0ガンバ。

国際Aマッチウィークの中断明けの初戦の相手は、健太さんの前籍ガンバ。ガンバ時代は毎年趣向を変えていた印象がありますけど、健太さんのサッカーの進化の過程とはいえ、東京はガンバとはメンバーが違いますから、健太東京がその延長線上にあるとは思えません。むしろ、ヤットという圧倒的な象徴がいない分、健太サッカーの純度は東京のほうが高い気がします。今日の対戦でもそれが確認できた気がします。

中断期間中の取り組みはシュートとそこに至る過程のチェックだったそうです。素人目にもはっきりわかる顕著な取り組みの違いはなく、やってきたことの微調整なんだろうと思います。わかり易いのは、2トップの組み合わせ。永井の選択は敬真のそれと同じでしょう。トップ二人の役割を明確に分割する意図だと思います。これによって、メイヤと洋二郎を含め、攻撃系の選手の役割分担が鮮明になりました。このことが、チームとしての攻撃方法の整理につながっているのではないかと思います。2トップは、ディエゴのポストに連動するアタッカーを組み合わせています。遼一はディエゴと同じ役割を交互に担うことで、納め処の選択肢を増やすことができていたと思います。一方で2トップが互いに連携するシーンはあまりなく、トップとメイヤ、SBの局所的なコンビネーションに頼ることになりました。このため攻撃方向に偏りが起こっていたと思います。加えて、相手に主導権が渡ったときにそれを取り戻す基点を作りにくかった印象があります。相手守備網のスペースを狙えるワイドスプリンターを置くことで、攻撃ルート確保におけるディエゴの負担は大きくなりますけど、ディエゴが渡す相手が明確になるので、ポストをシンプルにさばき易くなっていると思います。さらに、後方からのフィードにも反応ができますし、それが相手へのジャブの効果も生んでいると思います。

メイヤの役割も、あらためて整理し直しました。慶悟の覚醒に近い活躍は前節に触れたとおりです。先制ゴールにみられるように、セカンドアタッカーとしてゴール前に顔を出すシーンが増えていますし、攻撃の際に縦に積極的にしかける意欲が出ています。慶悟がパスで攻撃の一翼を担う一方、晃太郎はドリブルです。中断期間のアジャストで一番取り組んだのは晃太郎なのではないかと思います。中断前よりも晃太郎が個で仕掛けるシーンが増えています。しかもアタッキングサードの密集ゾーンで、あえて数枚のマーカーを引き寄せて仕掛けるシーンが顕著です。これができると攻撃が非常に楽になります。晃太郎が二枚ないし三枚のマーカーを引き受けることで必ず守備網にホールができます。なおかつキープすることで、味方に時間を与えることができます。出身のガンバだからモチベーションが高かったのかもしれないけど、晃太郎の仕掛けは明らかに有効でしたから、これからの攻撃の鍵を握る気がします。

それから、セットプレーにも工夫を施したと思います。チームとしての攻撃のアジャストでは、もっとも時間を割いたのがセットプレーでしょう。もともとヒョンス、モリゲにディエゴもしくは遼一、さらには拳人に洋次郎と、セットプレーの優位性を生むアタッカーが四、五枚揃っていますから、これを活かさない手はありません。たとえばヒョンスとモリゲを両方とも隠すスクリーンもできる布陣です。そして、さっそくアジャストの効果を発揮します。

12分。諒也のアタッキングサードに入ったあたり、右寄りのFK。ガンバは壁が二枚。さらにストーンにヤットとマテウスを置き、主力守備陣はペナルティエリア外側に六枚横陣を敷きます。これに対し東京は、ラインにニアから永井、拳人、ファアにディエゴを入れます。洋次郎、ヒョンス、モリゲが後ろから飛び込むパターン。FKは一回やり直したので、東京のパターンはガンバに知られてしまうのですけど、二回目も同じ作戦です。洋次郎がニア、ヒョンスが真ん中、モリゲがファアに飛び込みます。諒也が合わせたのは、真ん中をつっきったモリゲ。抜け出したモリゲは、諒也のクロスに合わせるべく、少しスウェーバックしながら東口の位置を確認、逆サイドにヘッドで流し込みました。ゴラッソ。東京2-0ガンバ。

12分間で中断期間の取り組みの成果を示すことができました。一方、守備は、前節の安定感をそのまま持続しています。4+4の2ラインの布陣を代えなかったことも一因だろうと思います。少なくとも前半は、ガンバが新しく取り組むサッカーを完全に封じることができていました。

クルピガンバは、攻撃に偏重したサッカーを志向しているようです。ガンバらしいスタイルのようであり、それでいて、これまでのヤットシステムから脱却しようとしているようでもあり、成績が伴わないところを考えると、まだ整理しきれていないようです。でも、今日の90分間で、クルピガンバの方向性はしっかり定まったのではないかと思います。その意味では、光明が見えているのでしょう。

クルピガンバの攻撃スタイルは、ネルシーニョさん時代の最後のほうに柏に似ています。SBを最前線に上げ、ボランチの一枚もシャドウに配することで、攻撃に七枚もの人数をかける超攻撃スタイルです。それをさばくのは扇のかなめの位置に入るヤット。当然のことながら、セーフティネットが極めて薄い、もしくは無い闘いかたです。そこは、全員のボールコントロールの技術が高いガンバらしさ自体をセーフティネットとしているのだと思います。つまり前提として、ヤットのパスルートが確保されている必要があり、そのルートがない場合は無理をせず、後方でポゼッションします。

前半のガンバは、ようするにヤットのパスコースを確保できませんでした。要因は加入したばかりのマテウスの役割を整理できていなかったことにあると思います。前半は左サイドでの仕掛けに比重をかけていました。マテウスを左に寄せて基点とし、さらに秋も加わって、左サイドに人数をかけます。これで藤春と井出をフリーにし、一気にゴールに仕掛けるイメージだと思います。ところが、東京のウィークポイントだと踏んでいたであろうマコサイドが思いのほか守備力が高く、思惑通りにはいきません。マコをカバーすべく晃太郎の守備位置セットがとてもはやく、さらにこのサイドには中盤の壁、拳人がいます。結局マテウスのサイズとパワーを優位に使うことができません。

左サイドが停滞するのでヤットは他のルートを探ります。でも、左サイドに人数をかける反動で、当然中央と右サイドは人が足りません。それでもヤットはなんとか攻撃ルートを確保しようとパスを散らしますけど、パスコースが読みやすく、東京のインターセプトの餌食になります。ヤットのパスミスは、そのままガンバのピンチに直結します。せっかく藤春とジェソクを最前線に置いて攻撃の厚みを加えようとしても、そこにボールが収まらないのであれば宝のもちぐされ。むしろ逆に、ガンバのウィークポイントとなっていました。先制点は顕著な例です。

ガンバを停滞させたのは、東京の中盤の守備強度です。それを成し得るのは、前線のチェイスのおかげでしょう。ディエゴも永井も献身的にボールホルダーのチェックに動き回ります。遼一や敬真が入っても同じクオリティでチェイサーの役割を果たしますから、守備に関してはアタッカーの組み合わせに不安はありません。むしろ年間通じてコンディションがもつのかが心配なところです。

停滞するガンバにアクシデントが起こります。藤春がディエゴにタックルしたときに負傷し、そのまま離脱します。代わって初瀬が同じく左SBに入ります。この交代が、結果的に眠れるガンバを呼び起こすことになりますけど、前半はアジャストで手一杯だったと思います。

後半のガンバの発動のきっかけは初瀬だけではありません。井出です。

前半アディショナルタイム+2分。洋次郎が井出を倒して与えたPKをウィジョが決めました。東京2-1ガンバ。

とても快調に試合を進めていた東京ですけど、終了間際に嫌な流れを作ったまま、前半は終了。

さて、クルピさんがアジャストします。ポイントは初瀬と井出。マテウスを中央、秋をオリジナル通りにフリーマンとし、左を初瀬と井出にまかせます。さらに、長沢を少し中盤に下げます。これにより長沢にポストが収まるようになります。これがガンバの攻撃を機能させるきっかけになりました。

ガンバはサイドアタック基調のチームですけど、単純な同一サイド偏重の攻撃方法ではありません。ひとくせあります。サイドチェンジを多用して相手をゆさぶり、能動的にサイドにスペースを作っていきます。サイドの崩し方も、人数をかける数的優位性とスピードを活かしたスペースの優位性を両方具有するチームです。前半は左に人数をかけ右でスペースを使いました。後半は逆で、右に人数をかけ左はスペースを狙います。このバランスのアジャストが奏功します。初瀬と井出のコンビネーションで左サイドの仕掛けが活性化します。スペースができるために晃太郎とマコの距離があき、井出もしくは初瀬の仕掛けにマコが1on1状態になります。これに対応するために、チームはいったん、4+4のラインを維持する選択をします。これがピンチを招きます。

ガンバは左サイドでアタッキングサードに入ることができたため、全体を押し上げることに成功します。このためヤットがより攻撃的に位置取ることができるようになります。ヤットのパスがシュートに直結できる距離になります。さらにマテウスを中央に置くことで、サイドのコンビネーションも整理できます。これにより、選手間の距離を保つことができますので、ガンバ本来のボールロストしないパス回しが円滑に行えるようになります。こうして、ヤットとマテウスを経由するサイドチェンジがスムーズになります。東京をじわじわとゆさぶります。危険な状況だなと思っていると、案の定でした。

58分。ジェソクのスローインを右ライン際、アタッキングサード深くでウィジョが受けます。ウィジョを軸に、秋とジェソクが加わり、スモールゾーンを作り、守備網を片寄せします。そこで秋はインサイドのマテウスにパス。マテウスはさらに中央のヤットにパス。これで守備網が中央に戻ります。ヤットはすかさずスペースができた右サイドにボールを送ります。そこにいたのはフリーのジェソク。それでも東京はペナルティエリアに五枚を入れ、ガンバの三枚にまさります。ジェソクはふたたび中央のマテウスに戻します。マテウスはキープし、ルックアップします。このとき左サイドを初瀬が上がっていました。マテウスはサイドチェンジ。これを受けた初瀬はゴール前を確認。ガンバはニアに秋、中央に長沢と井出、ファアにマテウスがいます。さらにウィジョがオフサイドゾーンにいます。東京はニアからヒョンス、モリゲ、洋次郎、諒也。マテウスのサイドチェンジで数的不利が生まれてました。初瀬がボールを持ったことをみたウィジョがオンサイドに戻ります。この動きでウィジョが消えました。初瀬が狙ったのはそのウィジョ。ふたたびゴール前に顔を出したウィジョは、洋次郎の頭上を越えてきたクロスに合わせました。東京2-2ガンバ。

すかさず健太さんが動きます。永井に代えて遼一を同じくトップに投入します。ガンバの攻撃に対し過剰に受けに回ってしまっていたので、前線の基点を増やし、重心を上げるメッセージを込めた作戦だと思います。そして、いきなり奏功します。

64分。ヤットの自陣からのフィードを自陣で遼一がカット。すぐに前方の洋次郎に渡します。攻撃スイッチが押されました。洋次郎はライン際をオーバーラップするマコにパス。マコは洋次郎に戻します。それから洋次郎、拳人、慶悟と渡ってサイドを変えたボールは左サイドの晃太郎に渡ります。フリーで受けた晃太郎はドリブルイン。ペナルティエリアに侵入します。そのままキープしてジェソクとマテウスを引きつけ、諒也の上がりを待ちます。諒也の上がりを受け、晃太郎はパス。それを諒也がダイレクトで中央にクロスを上げます。このときゴール前は、三浦、ファビオ、初瀬がいますけど、晃太郎のワンプッシュが効いてマークの確認ができていません。三浦の背後に慶悟、中央に遼一、ファアにディエゴがそれぞれフリーです。諒也が選択したのは、一番ミスマッチになっていたファアのディエゴでした。ディエゴは初瀬の前を取り、クロスに合わせました。東京3-2ガンバ。

三点目も新しい取り組みの成果がしっかりあらわれました。さらに、目には目を。ガンバのおかぶを奪うような綺麗なパス回しによるサイドチェンジからのゴールでしたから、メンタルの威力もまた格別です。

これを受け、クルピさんが動きます。長沢に代えて森を右WGに投入します。ウィジョをトップに回します。ドリブラーの井出が有効だったので、右サイドにもドリブラーを配置する意図でしょう。加えて2ゴールと当たっているウィジョにボールを集める作戦だと思います。

一方東京も、二失点目の反省をさっそくアジャストします。ガンバのポゼッションを受けるのではなく、ふたたび積極的に前線から守備を仕掛けるようになります。とくにマコにより積極的な守備を担わせます。初瀬サイドの攻撃のかたちができる前に、マコが自陣にいる初瀬に圧度の高いプレッシングを仕掛けます。これが奏功し、ガンバの左サイドが沈黙します。

状況を打開すべく、クルピさんが動きます。秋に代えて敬斗を同じくトップ下に投入します。中央の高めに敬斗を置き、シュートアテンプトを増やす意図だと思います。さらにウィジョにスペースメイクの自由を与えようとしたのだと思います。

ガンバのアジャストにも安定が揺らがないことをみた健太さんが〆にかかります。洋次郎に代えてクローザーヨネを投入します。もちろん中盤の守備の強化です。

健太さんがさらに〆ます。ディエゴに代えて敬真を同じくトップに投入します。前線のチェイシングを安定させる意図だと思います。これが、本来の意図に反して奏功します。

クルピさんのアジャストも奏功して、ガンバはアタッキングサードに入ったときに中央に人数をかけられるようになります。さらにウィジョがスペースを意識するようになり、シュートを打ちやすい状況を自ら作れるようになります。そして今日最大のドラマは、後半アディショナルタイムに起こります。ガンバが左サイドから仕掛けたゴール前の混戦のなか、ウィジョがファアでフリーになり、ボールが渡ります。ウィジョの放ったシュートは彰洋を抜け、逆サイドにオンゴールのコースをたどります。そこにいたのは、なんと敬真でした。敬真は渾身のヘッドで跳ね返します。1ゴールにも値する大ファインプレーでした。このまま試合終了。東京3-2ガンバ。

様々な要素が盛り込まれたドラマチックな極上エンターテイメントでした。中断期間に取り組んだことがすぐに明確な結果に結びついたことは、シーズンのはじめとしてとても良かったと思います。ベースとなる健太さんのサッカーがとてもシンプルなことが良いのだと思います。選手の理解がはやく、なので戸惑いがなく、選手間の話し合いも円滑になっているのでしょう。眠らない街♪ディエゴのシュワッチ。健太さんトリビュートの新チャント、おどるポンポコリン♪

とはいえ、ガンバを覚醒しそうになった守備の流れは課題です。ピッチ上でのアジャストがデフレスパイラルになりそうだったところをベンチワークで修正できたことは良かったのですけど、できるならピンチを未然に防ぐことができたほうが失点リスクを最小化できます。健太東京がはやくもその域まできてることに期待感が増しつつも、課題には真摯に向き合い、チームでひとつずつクリアしていってほしいと思います。

さあ、ワールドカップ本戦開催前の二ヶ月間、怒涛の15連戦がスタートしました。その内訳も難敵揃いです。コンディションを上手に整えて乗り切ってほしいです。さらに代表候補選手は、代表選出に向け、調子を上げていってほしいと思います。ヒョンスは好調ですし、モリゲも一年以上ぶりにゴールできました。チームの調子が上向けば代表候補リストに名を連ねる選手がほかにも出てくるかもしれません。いよいよ熱い時期がきます。