ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014J1リーグ第24節川崎フロンターレvsFC東京@等々力20140920

2014-09-21 17:41:42 | サッカー

蜜柑が色づく季節です。実りの10月はもうすぐそこ。

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この夏はとくに西日本で毎週のように大きな被害をもたらす異常気象が続きましたけど、今週はようやく、不順ではあったけど普通の気候になったような気がします。

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自分と、加賀さんが不足している全国の加賀さんファンの皆さんのために、加賀さんにお会いしてきました( ´ ▽ ` )。いくつかお裾分け。

加賀さんの練習の様子

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大西、渉、蓮川が二種登録です。今日はさっそく、渉がマッチスコッドに名を連ねました。

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第24回多摩川クラシコでございます。春のホームクラシコでは、守備が崩壊し大量4失点をくらいました。珍しく東京守備陣が混乱していたのを覚えています。今日はリベンジの日。

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お馴染み子ラシコ。

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等々力の新しいメインスタンドは、来春完成予定なのだそうです。紹介VTRを見ましたけど、スカイBOXシートが良さそうです。スペース的に幅がとれず上に行くほど急傾斜になるようで、見やすいと思います。逆に下方は傾斜がフラット過ぎて、シッティングだとちょっと見づらいかもと思いました。

本日のYou'll Never Walk Alone♪

仮面ライダーバロンの始球式

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川崎の良さを消し東京がオーガナイズしましたけど、エドゥーがチャンスで決めきれず、悔しいドローです。

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東京はベストメンバー。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下に河野。2トップはエドゥーとよっち。

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川崎は嘉人とジェシがサスペンション。僚太がU-21のアジア大会に参加していて、主力3人が不在です。GKは西部。CBは井川の相棒は今日は實藤。SBは右に裕介左に今日はひさびさスターターの山越。ボランチは彰悟と今日はパウリーニョ。WGは右に悠左にレナト。トップ下に憲剛。1トップは安柄俊。

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試合開始は、互いに同じ意図で臨みます。フォアチェックを最終ラインからボランチを狙って仕掛けます。もちろんオープニングカウンターブローを狙ってのアグレッシブでしょうけど、主導権争いが主だと思います。東京はもとよりフォアチェックを基調とするチームですけど、本来の川崎はリトリートスタイルですから。ただ、ここぞという時の川崎はフォアチェックで寧猛になりますので、毎試合熱戦、てかエル・シクロンになるクラシコで、先制してイニシアチブを握ろうという意図でしょう。

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オープニングのハイテンションは、互いの守備陣がうまく捌き空振りに終わります。そして川崎がオリジナルモードに遷移します。10分頃に、川崎がリトリートします。リトリートというと誤解があるかもしれません。フォアチェックをやめます。4+4の守備組織を作り、網をかけます。これは合理的な作戦です。いまの東京には有効な攻撃パターンはひとつしかなく、網をはられた時の攻め手が足りません。東京がショートパスをミスするのを待ち、狙います。そして川崎の攻撃が始まります。

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序盤の注目点は川崎の攻撃でした。言うまでもなく川崎の攻撃は前線4人の連携が最大のストロングポイントです。強みと成し得るには非常に繊細な意思疎通が必要なんじゃないかと傍目には思います。ですので、嘉人たった一人の不在の影響は、川崎の攻撃の有効性を削ぐほど大きいと予想していました。ところが、けしてそうではありませんでした。たしかに前線4人がぬめぬめとスペースメイクする、お馴染みの連動性は見られませんでしたけど、忘れてはならない、川崎にはショートカウンターがあります。

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川崎のビルドアップパターンは4つ。川崎がロングボールを使うことはまずないので、いずれもショートパスをつなぐビルドアップです。ひとつはスモールスペースのムーブ&パスを連携するパターン。これは嘉人がいないので封印しました。つぎはバイタルエリアに憲剛を固定するパターン。それからボランチからサイドへの展開。これが左右両サイドあります。まず川崎は、憲剛を試みます。裕介と山越を高く位置取らせ悠とレナトもライン際に流します。これで東京の守備の集中をサイドに片寄せします。羽生とヨネがサイドに寄せられ、中央は秀人のみ。その上で一度サイドに出して秀人までも片寄せさせた上で、憲剛がバイタルエリアにすっと入ってきます。どフリー。憲剛はターンして扇の要となる、憲剛モードです。

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川崎の攻撃はサイドアタックが基調です。とは言え、単純なクロスはほとんどありません。シュートパターンは5つ。シュート気味の低空クロスの折り返し。WGがカットインしてシュート。SBに戻してシュート。ペナルティエリアでのスペースへのパスからのシュート。それとこぼれ球。嘉人はいずれのパターンもこなせるので、何をするかわからない脅威があります。嘉人不在の影響は、最終局面ではやはり大きかったと思います。

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東京が次第に川崎の攻撃リズムに慣れます。川崎の攻撃パターンがショートカウンターに限定されていたため、東京は守りかたを整理できました。まず中央のエリアを閉じます。憲剛は秀人がしっかりマークして自由を奪います。秀人の両脇のトライアングルエリアも、WHがケアします。

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これで川崎の攻撃パターンはさらに絞られ、ボランチからサイドに流すパターンだけになります。川崎は最終ラインとボランチで左右にボールを回しながら東京の守備陣形を動かします。機を見て、縦の柄俊か憲剛に一度当て、ワンプッシュして東京を下がらせておいてSBを上げます。ボランチとくに彰悟からサイドに展開します。基本的にこのパターンでは、SBとWGの二人でチャンスメークします。川崎が繰り出す多彩な攻撃パターンに一見すると川崎がイニシアチブを握っていたように見えたと思います。でもこれは東京の計算内だったと思います。いわば、攻めさせていた。川崎のシュートパターンが東京が御し得る範囲内だったことも幸いし、試合が膠着します。

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そして、守備を安定させておいて、いよいよ東京が反転攻勢に出ます。前半35分を過ぎる頃、東京がふたたびフォアチェックを仕掛けはじめます。狙いは中盤。とくに谷口とパウリーニョ。将棋のように、もといミステルはヨーロッパのかたですからチェスのようにロジカルに川崎の攻撃を2、30分ほどかけて1パターンに絞らせることに成功しました。ボランチを経由させ、かつそのタイミングも見切ると、そこからはハンター羽生とヨネの仕事です。これが見事にはまります。高い位置でターンオーバーできるので、いま東京が唯一持つ有効な攻撃パターンである高速カウンターを狙えるようになりました。この時間から、よっちが活き活きと機能し始めます。

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前半は、地味ながらも東京の川崎攻略作戦がほぼシナリオ通りに進み、スコアレスのまま終了。ミステルも選手も、かなり手応えを掴んだと思います。

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後半も流れは変わりません。東京が攻勢を強めます。後半開始早々、川崎ゴール前で河野、よっち、エドゥーが絡んだアタックをエドゥーが決めていれば、東京サポが気持ちよく等々力をあとにできた結果になったと思います。今日のエドゥーは、ビッグチャンスが3度巡ってきて、あとは決めるだけというシーンで3度ともミスショットしました。お祓いをしたほうがいいと思います。ただ、いずれもエドゥー得意のシュートパターンではなかったことはたしかです。エドゥーはそれほどシュートが上手くありません。語弊がありますけど、ゴールエリアでの繊細なタッチが求められるシュートが巧みではありません。ペナルティエリア内、ちょっとゴールから離れたところからシュートモーションの時間を取れるときのエドゥーがスーペルなのですけど。そんなところもエドゥーの魅力、可愛さだと思います。でも今日は決めて欲しかった(^ω^)。

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さらに東京がジワジワと川崎の攻撃パターンを絞り込みます。右を封じます。羽生と宏介が悠と裕介の攻撃コースを消します。今日の悠はシュートゼロ。東京の左の守備の巧みさを表す数値だと思います。さらに前線から彰悟へのプレスを仕掛け続けます。必然的に川崎の攻撃は左に偏ります。川崎が東京の仕掛けに乗ってしまうのも無理なく、嘉人不在のアタッカー陣のなかではレナトがエースですから。東京が、川崎の志向、あるいはチームとしての癖と言ってもいいと思うのですけど、それを上手に利用した、賢い守備を展開します。ただ、今日の勝ち点1を得た最大の功労者は、ここからだと思います。チーム全体で川崎を左に片寄せします。そこから先は、レナトvs徳永の1on1です。レナトには何本かシュートを打たれましたけど、オンゴールショットは一本もなく、エドゥーが残念ならレナトも残念でした。その残念を成さしめたのは、徳永のがんばりです。今日の徳永はMOMの貢献でした。

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これを見て風間さんが動きます。山越に代えて登里を投入します。左サイドの攻撃に厚みを加えます。登里にはシュートがあります。レナトがダメなら登里でという期待が持てるようになります。これで多摩川の流れが川崎の方に向きます。いぜん攻撃は左に偏重しますけど、厚みが増してシュートアテンプトが増えます。川崎にとってはこの時間帯だったと思います。

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そして、この試合のハイライトが訪れます。ミステルが動きます。羽生に代えて梶山を投入します。興奮しました。ドキドキしました。東京の布陣に関するいま最大の関心事は、3CHと3トップ。まあシーズン最初から変わらないのですけども。3トップに関しては相太とよっちの軸が見えたので、相太が離脱しても方向性にブレはないと思います。あとは選手選択とクオリティの問題。3CHはまだ可能性を大いに秘めていると思います。その主因が梶山です。梶山の個としてのクオリティはチーム内でも桁違いです。その梶山がオプションでいる期待感は半端ないです。テーマは秀人と梶山は両立するのか?です。言い換えると、両立させて欲しい。ついに、待ちに待ったそのシーンが今日、クラシコで来ました。ミステルのテストは、梶山をアンカー、秀人を左、ヨネが右です。自分の想像でもアンカーは梶山だと思いました。梶山は真ん中でこそ活きる選手ですから。なので秀人とヨネの配置が一番の注目でした。今日のテストは、登里対策ではないかと思います。でも、秀人はどちらかというと左からオーバーラップすることが多いですから、この布陣が良いと思います。ヨネは右でも合いますから。願わくば、スタートからこの布陣を見てみたいです。梶山がアンカーに入ると東京のサッカーはさらに進化すると思います。進化の期待は、また別の機会に。

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梶山の投入とともに、東京が攻撃パターンをアジャストします。高速カウンターは変わらない、てか変えようがないのですけど、狙いをよっち一本に絞ります。パターンは二つ。エドゥーが下がってポストを受け、落とさずに前方にダイレクトでフリックします。そこによっちが走り込みます。神戸戦の序盤に見せたパターンです。もう一つが、中盤でターンオーバーすると、迷いなく最終ラインの裏をめがけてロブフィードを送り、よっちを走らせます。なので梶山投入は、梶山本人というより秀人とヨネのプレッシング力に期待したものです。一枚省略する攻撃が奏功し、東京がリズムを取り戻します。

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風間さんが対応します。柄俊に代えて金久保を投入。同時に布陣を変更します。悠をトップに置き、金久保は右WGです。ただ、この対応は流れを変える効果はありませんでした。

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東京がいっきに試合を決めに、川崎ゴールに襲いかかります。この時間帯でもエドゥーの惜しいシュートが2本ありました。くぅぅ。後半35分頃、ミステルが動きます。まずシフトを4-4-2に変更します。結果的に梶山と秀人を両立した4-3-1-2は5分程度でした。中盤の並びは、右からヨネ、梶山、秀人、よっち。おそらく川崎のサイドアタックをケアする主旨だと思います。ただこれで、よっちが走る距離が長くなり、攻撃面では逆効果になります。そこでさらにミステルが動きます。河野に代えてたまを投入。同時に布陣を変更します。よっちをトップに上げ、たまを右メイヤに据えます。これで最終突撃モードが仕上がりました。

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川崎が短調に左サイドアタックに偏重するのに対し、東京の攻撃が活性化します。ラスト5分で、ようやくクラシコらしい熱気が来ました。最後の最後に、パウリーニョとのコンタクトでたまが負傷。

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これで得たFKは、サヨナラFKの予感を漂わせ、きょう一番の盛り上がりになりました。でも宏介のFKは、残念ながら壁にあたってしまいました。このまま試合終了。川崎0-0東京。

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リベンジは成りませんでした。無念です。川崎撃破はまた来年。

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でも、身内贔屓ではなく内容は圧倒したと思います。風間さんにしてみれば、手負いの状態で打ち手が限られていたというエクスキューズはあると思います。それでもロジックでは完全にミステルが上回りました。昨年までと比べて、頭脳戦、心理戦で川崎を上回るなんて、ちょっと隔世の感があります。

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これでリーグ戦12試合連続負け無し。同時に4試合連続ドロー。勝ちからは1ヶ月以上遠のきました。首位浦和との差が14に開きました。ACL圏内までも8に広がりました。残り10試合。正直優勝は厳しいです。でもACLはなんとしても勝ち取りたい。このチームで何かを成してほしいと思います。それほど魅力的なチームに今年はなりました。

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今月終盤は連戦です。しかもホーム。ひさびさの勝利を連勝で見せてほしいと期待します。

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