ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第26節FC東京vs川崎フロンターレ@味スタ20120922

2012-09-23 13:40:29 | サッカー

二百十日の候、天候の不順が続きますけど、いかがお過ごしでしょうか?

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夏から秋への季節の変わり目は、雨模様です。雨の合間に、にわかに秋の空気を感じられる季節がやってきましたね。野川公園のジュウガツザクラが咲きました。

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ハナトラノオと桔梗です。

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第20回を数える、多摩川クラシコです。

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クラシコ恒例のコラシコ、東京アドバンスvs川崎U-10がありました。翼くんのハットトリックでアドバンスの勝ち♪。

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エース梶山がJリーグ200試合出場だそうです。おめでとう。

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さて、トップチームのクラシコです。

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とっても悔しい結果でした。エジミウソンの移籍後初ゴールが生まれましたけど遅きに失して、カウンターとセットプレーの2失点で負けました。

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今日も東京は4バック。怪我の加賀に代わり秀人がCBに入ります。ボランチにアーリアが戻り、羽生がウィングで先発復帰です。今日は、試合の入り方が素晴らしかったです。清水戦は見なかったのですけど、試合の入りが良くなかったようですね。その反省を踏まえてなのでしょうか。東京のポゼッションスタイルは、先制して主導権を握ってこそ威力を発揮します。だから、なにしろ先制すること。広島戦もマリノス戦も先制でした。東京の得点パターンを調べたわけではないのですけど、カウンターが有効なような印象をもってます。最先端のサッカーを見ても、ビジャやメッシのような特別な存在を除くと、つまりバルサおよびバルサ的なサッカーをするチームを除くと、基本的にはショートカウンターが最も効率的な攻撃メソッドのようです。3バックでも4バックでもどっちでもいいんですけど、試合の序盤はショートカウンターを効果的に使いやすいやり方にしてほしいと思います。東京の基本的に攻撃パターンは、左で作って右で仕掛けるイメージです。ショートカウンターの際は、左で作る時間を省略して、ボトムラインから縦→バイタルエリアのリンクマンを経由して右→サイドを押し込んでクロスという流れになります。その時のポイントは次の4つだと思います。

・ルーカスからのフォアチェック

・一気に守備から攻撃にモードチェンジする、アーリアの長くて速い縦パス

・リンクマンとしての梶山がフリーとなるスペースメイク

・ナオのクロスの精度

左を省略しますから、羽生がカットインして伊藤を引きつけ、丸山がオーバーラップするスペースを作ることもできます。アーリアの選択は、梶山を経由した右サイド攻撃と、直接左奥に丸山を走らせるという2つのオプションができます。これを時間をかけずにやることで、相手DFを後手にすることができ、得点チャンスに導くことができます。序盤、ルーカスや梶山の惜しいシュートがありました。これが一つでも入っていたら、今日の結果もまったく違ったものになっていたと思います。今日の東京は、レギュラーDF二人を欠く川崎の両サイドを狙ってました。若く経験の浅い山越には人数をかけ、ベテラン伊藤には広大なスペースを守らせるという合理的な作戦です。攻撃のプロセスという意味では、今日の入り方は及第点でした。でも、合格ではないのは、ゲットゴールできなかったから。序盤をアグレッシブに入るということは、逆に言うと前線のエネルギーを消耗するリスクテイクです。先制を約束されるからこそ、採り得るプランです。先制したかったですね。

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風間さんのサッカーを楽しみにしていました。去年いっぱい行った等々力に、今年はあんまり行けてなく、風間さん就任以降の川崎を全然知りません。今日も、風間兄弟、大島、山越と初めて見る選手が多く、戸惑うとともに楽しみでした。

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川崎は、堅固なブロックをベースにした、フレキシブルな攻撃を特長とするチームのようです。まず目を引くのが、3ラインの4-4-2のブロックです。最終ラインを高めにしたうえで全体をコンパクトにします。ゴール前を空ける変わりにバイタルエリアを閉める考え方ですね。それでいて、フォアチェックはしません。鳥籠の中に相手をギュッと閉じ込め、網に掛かったら籠を解放してフレキシブルに動き、相手を混乱させゴールに迫るという考え方でしょう。フォアチェックは相手守備陣形が整う前に、一気に前線にボールを運ぶことができますけど、一方で間延びをするリスクもある。川崎は基本的に、守備も攻撃も選手間の距離をコンパクトにしたままにしたいのでしょう。

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今日の布陣を見る限り、川崎のサッカーに不足するのはSBです。田中祐介が不在というハンデがあったので、そのまま評価はできませんけど。ポジションレスなサッカーを実現するのは、SBの人選とポジショニングです。WBを兼任できるような、東京でいえば徳永、むっくん、丸山、北斗、代表で言えば駒野のような選手が必要です。それから実質2バックとし、両SBがボランチより高く位置取る必要があります。つまりSBのタスクは二つ。ポゼッションのリンクマンと、最終局面の仕事です。今日の川崎は、SBの位置が低かったです。ですから、守備は安定していましたけど、有効に攻撃に絡むシーンがほとんどなかった。得点シーンも、ショートカウンターとセットプレーですから、本来風間さんが志向するサッカーではなかったのかなと思います。攻撃の鍵は、やっぱり憲剛が握っていました。ほぼ全ての攻撃は憲剛から始まります。アンカーの憲剛を軸にして、前線がフレキシブルに動くイメージです。ポジションレスなサッカーも、結局軸となる選手がいないと有効にはならないということですね。加えてゴールゲッターがいないと結果が伴わない。まあ、ハンデがあるうえにアウェイ、さらにクラシコですから、コンサバティブな考えで試合に臨んだのかもしれません。その意味では、勝ち点1もあるいは視野にあったのではないかと思います。川崎にとっては、最高の結果になりましたね。

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さすがに序盤の東京の勢いは止まります。アーリアの縦へのチャレンジが消えるとともに、攻撃の起点に対する川崎の静かなプレッシングが効き始めました。結果、東京はポゼッションスタイルになります。つまり、有効な攻撃の回数が減ります。以降、東京がイニシアチブを握りますけど実は相手のプラン通りという、東京にとってお馴染みの、ネガティブな状態になります。前半をそんな感じで折り返しますけど、ジリジリするなか、後半開始早々に川崎に先制されます。

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後半1分。東京の攻撃をカットしたDFからのパスをセンターライン付近で受けた山瀬がドリブルで進撃します。これで綺麗なカウンターの流れができ、東京守備陣が戻りながらの守備を強いられます。バイタルが空いたところに風間宏矢が入り、山瀬と縦のタベーラ。山瀬はワンタッチで、東京最終ラインの裏に抜ける楠神にスルーします。楠神がモリゲと丸山をかわし、ゴール。手数をかけない、美しいゴールでした。東京0-1川崎。

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反撃に出たい東京ですけど、立て続けに川崎に追加点が生まれます。後半9分。憲剛のFKをファアサイドで秀人と競ったジェシの頭に納まります。ジェシのヘッドがロブになり、権田の逆をついてゴールイン。権田にとっては、セオリーと反対の方向に飛んできたんでしょうか。東京0-2川崎。

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ジェシはバイシクルクリアも見せてくれました。

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とにかく1点を返したい東京ですけど、ヨネが足をつり交代です。ネマニャんがトップ下に入り、梶山が1列下がります。結果的には、ヨネのスイープ力が失われたことも大きな痛手でした。名実ともにレギュラーとなったヨネですけど、プロになって初めてレギュラーとして試合を重ねた疲れが出てきているんでしょう。正念場です。

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ポポさんは、丸山に代えて草民をSBに入れました。ポゼッションのリンクマンとしての起用でしょう。徳永サイドでバランスをとるのでしょうけど、実質2バックとなるリスクテイクです。結果から見れば川崎の攻撃は、登里が入るまで山瀬ひとりが脅威でしたから、それほどのハイリスクではなかったと思います。つづいて疲れの見える羽生に代え、怪我あけのエジミウソンを投入。前線の得点力は上がりますので、後はゴールだけ。川崎の2点目以降、東京が圧倒的に攻め、時々山瀬のカウンターという展開でした。ルーカスの惜しいヘッドなどで川崎ゴールに迫ります。でも、ゴールを奪えず。刻々と時間がなくなります。

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後半43分。ようやく1点を返します。自陣でジェシからパスを受けた憲剛がターンしようとするところにネマニャんが詰め、ターンオーバー。ネマニャんと梶山が前線に侵出する動きにつられた川崎DFが下がる一方で、同じく前線にいたエジミウソンはステイ。動かないことでフリーになりました。それを見ていたネマニャんがエジミウソンにパス。ワントラップして左足でゴール。地味ですけど、スキルフルなゴールでした。東京1-0川崎。

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残り時間がないなか、追いつきたい東京ですけど、杉山の遅延行為に妨害されたりして川崎にうまく時間を使われ、このまま試合終了。東京1-0川崎。

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結果的には、楠神がゴールしましたから川崎のゼロトップは成功と言えますけど、試合のなかで優位性を示せたとは言えないと思います。トップの楠神はフリーマンで、実はトップ下の風間宏矢がポストプレイヤーというスタイルです。カウンターを志向するか否かはともかくとして、1点目のシーンは、チャンスメイカーの山瀬も含めた川崎の理想的なコラボレーションだったと思います。ただ、山越にしろ伊藤にしろ、攻撃に効果的に絡むシーンが少なかったですし、大島のミスが目立ちました。前線も、楠神の得点シーン以外は、東京DFに脅威を与えている印象はなかったです。

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この試合のテーマは、多摩川の権益をかけたクラシコですけどw、志を第一義とする、ロマンチックなチーム同士の対決でもあります。ほかには、志のあるチームは広島と浦和ですけど、東京と川崎に比べ、もっとリアリストです。極端な言い方をすると、勝負は二の次というアプローチは、東京時代の城福さんと、大木さんくらいですかね。志の具現という意味では、東京に軍配です。皮肉なことに、杉山の遅延行為を含めてリアリスティックだった川崎が結果を手に入れました。

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言うまでもないですけど、どんなに志の高いサッカーをしても、結果が残らないと意味がないです。これから秋が深まるとともに、結果を求められるようになります。今日は結果が伴わなかったけど、意欲的に先制を狙っていたのは評価してよいと思います。ゴールに向けての課題は、クロスの精度です。ナオにしろ丸山にしろ、クロスがフィニッシャーと合ってませんでした。タイミングを合わせる努力をしてほしいです。

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非常に悲しく、残念な事件がありました。アップの時に、東京ゴール裏から川崎側観客席に向けてレーザーポインターが照射されたそうです。オフィシャルの迅速な対応で、初観戦の未成年者の行為とわかったそうです。当事者をどう処分するかはクラブにお任せすることなので、コメントを控えます。なにしろ、未成年者であろうがサポーターでなかろうが、破廉恥ではた迷惑な行為です。ダメなことはダメですなのです。不快な思いをされた川崎サポさんに、本当に申し訳ないですし、Jリーグファン全員に向けても申し訳ないです。東京主催試合でこのような事件が起こった汚名は、もう二度とぬぐい去れません。迷惑を被った東京サポにとっても悲しいことです。どうか、どうか、二度とこのようなことがあらゆるJの試合で起こらないことを願うばかりです。

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レッズが負けたことで、ACL圏内との勝ち点差はそのままです。とにかく目標は3位以内。いかに先制するかを最優先の課題として、残り試合にしっかり取り組んでほしいです。