またまたプーチン来日で思い込み重視の報道姿勢の疑問

●プーチン大統領が帰国した。率直に言って、大山鳴動して…というのが正直な感想。だからと言って、今回の会談に意味がないとは思わない。戦後70年も経っているし、その間の交渉過程も「四島返還」に固執して、現実的な対応だったのか疑問が残る。「日本固有の領土」という理念と戦後の現実という間でうろちょろしていたのではないか。
　今回もトランプ大統領誕生と同じくらいのオカシナ報道が見られた。なんだか、1回の訪日で問題解決みたいな姿勢だ。ウソつけとpochiは感じていたが、そんなに簡単に決まるわけがない。わけても来日直前のインタビューが少し騒がれたが、pochiにとってみればプーチン大統領は伝統的なロシア・ソ連の考え方を述べたのであり、大騒ぎしすぎだと思った。
　蓋を開いてみれば、これからが本格的な交渉に入るというわけだ。そういう意味では戦後の呪縛に閉じられた時代から、新しい時代が始まるということではないか。トランプ大統領の誕生もそうだし、ヨーロッパがeuというソ連的な抑圧から抜け出そうともがいているようにも感じるのだ。euが抑圧というと、中には理想郷と思っている人がいるのかもしけないが、選挙の洗礼を受けていないeu大統領の制度などは新しいソ連ともいえるのではないか?