卯月、四月ともなれば、日一にちと温かさが増して桜前線も北上、放射能に汚染された村や町も、大雪が降った野や山も、ひとしく彩ってくれる。
その桜の下、週末あたりからお花見がたけなわ。
最近は、騒音やら臭いやら宴の後のゴミの山やら、なんやかやの制限付きになって呑兵衛さんにはもうひとつ燥(はしゃ)げないだろうけれど、花の名所では、たけなわの語源ともされる「宴半ば = うたげなかば」に盛り上がり、まさに、文字通りといった塩梅だろう。
♪ 同じ構図でピントを奥(左)と手前(右)にかえてみたのよ・・ と言うけど、ほんまかなあ?
宴もたけなわと言えば、アベノミクスとやらで、リフレ派、デフレで停滞している経済を適正なインフレに戻す金融政策らしい。と、称される日銀首脳、花見酒ならぬ己が理論に酔い痴れて、時の政権と口を揃えて緩和、緩和と大合唱、聊か耳に障る。
金融のことなどチンプンカンプンのペトロ、よく解ってないが、暮らしのまわりで値上げがたけなわ、雇用も賃金もいっかなよくならず、庶民だけが置いてきぼりを食らうようなことにならなければいいけど。
ちなみに、たけなわ、辞書では、“ 季節や行事などが最も盛んになった時、盛りが極まってそれ以後は衰えに向かう時 ” の意とあり、“ 真っ只中、真っ最中 ” とも。
盛りの時は「酣」、終わりに近づいた時は「闌」の字が当てられるそうだが、たの(しむ)とも読むらしい酣でも、おそ(い)とも読むらしい闌でも構わないが、弱者が困るようなことだけはせんといてと願うばかり。
♪ サクラの下でお弁当、美味いやろなあ・・ お酒があればなおよしでしょ!
花曇りの金曜日、所用で夙川に出かけたカタリナ、帰り道、堤の花の下でお弁当を広げる群れ?を縫ってカメラに収めてきたと言う。
なかなか巧く撮れていると言えば褒めすぎかな? そんなこんなで、卯月、四月、別れと出会いがたけなわでもある。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.594