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ダボス会議で明暗、日本は評判アップ (ロイター)

2013年02月02日 | 国連・国際社会
コラム ダボス会議で明暗、日本は評判アップ (抜粋記事)
ロイター 2013年 02月 1日 17:09 JST

 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の出席者は数々の会合や会議、内輪話やスキーを終え、新たに築いた人脈とともに帰路についた。過去4年間の同会議が悲観的な見通しや金融危機後の懸念に支配されていたのに比べ、今年はかなり前向きなムードが漂っていた。

 センチメントは振り子のように大きく揺れ動くものだが、慎重ながらも楽観的になれる理由はある。ダボス会議の出席者の意見などを基に、評価を上げた国と下げた国、そして視界から消えた国を挙げてみた。



評価を上げた国
米国
今年のダボス会議で、米国政治はほとんど忘れ去られていたかのようだった。いわゆる「財政の崖」問題もひとまず解決し、予算をめぐる争いも当面はなく(少なくとも向こう数週間は)、ダボス会議で議題となるような差し迫った危機を提供せずに済んだ。その代わり、製造業の米国回帰やシェールガス革命、前向きな成長見通しといった(恐らく誇張された)活気ある明るい話題を振りまいた。


ユーロ圏

実績のあるユーロ圏指導者たちのほぼ全員が会議に出席したため、おのずと話題も明るかった(ダボス会議では、努力さえしていれば好意的に迎えられる)。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁もメルケル独首相も人気だったが、中でも話題をさらっていったのは、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事だった。ラガルド氏が基調演説で最も強く訴えたメッセージの1つは、男女格差の縮小。権利の平等という観点だけでなく、「女性の置かれた状況の改善には経済的意味がある」訴えた。
欧州経済が底を打ったのは明らかだ。今はそこからはい上がる準備が整っている。まだ完全ではないにしろ、昨年より回復に向かっているのは確かだ。


日本
自分が記憶している限りでは初めて、日本政府の代表団は確固たる自信にあふれ、見事なコーディネートを見せた。安倍晋三首相が中継で会合に参加したほか、代表団も理路整然と日本の主張を行った。そして、「ジャパンナイト」と呼ばれるパーティーには約1000人が参加するなど、大成功を収めた。しかし何よりも重要なのは、金融緩和策などを柱とする「アベノミクス」が差し当たり好意的に受け止められているように見えたことだ。


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視界から消えた国
中国
世界第2位の経済大国としては、中国の存在感は明らかに薄かった。昨年のダボス会議では、中国は欠席の理由として旧正月と日程が重なったことを挙げていた。今年はそのような言い訳は通用しないが、ハイレベルの代表者が出席することはなかった。中国の十八番とまでは言わないが、ダボス会議が透明性や民主化、自由市場、法の支配といった問題の解決に向け話し合う場であることを考えれば、さして驚くことでもあるまい。


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