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中国けん制で対日接近 ミャンマーの思惑  (時事通信)

2013年05月26日 | ASEAN諸国ニュース
中国けん制で対日接近 ミャンマーの思惑
時事通信 2013/05/26-14:20)


 【ネピドー時事】ミャンマーのテイン・セイン政権が日本をはじめ米国や欧州連合(EU)との関係強化を目指している背景には、経済発展に向けてインフラ整備などで支援を得るとともに、ミャンマーに対して強力な経済的影響力を持つ中国をけん制する思惑もあるとみられている。

 中国は、1988年のクーデター以降、国際社会の中で孤立したミャンマー軍事政権を一貫して擁護するとともに、経済的にもミャンマーに進出して存在感を高めた。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国はミャンマーにとって輸出額で第2位、輸入額で第1位の貿易相手国となっている。
 一方で、こうした中国の経済進出はミャンマー国民の目には「中国がのさばっている」と映っており、反中感情の広がりがテイン・セイン政権にとって懸念材料の一つになっているとされる。

 また、中国はミャンマーと軍事関係の強化を望んでおり、インド洋に最短距離で進出する陸上ルートを確保するため、中国軍がミャンマーに駐留したりミャンマー国内を通過したりできる特権を得たい野心を抱いているとの指摘がある。
 ミャンマー情勢に詳しい上智大の根本敬教授は「テイン・セイン政権は、中国のオーバープレゼンス(過度の経済進出)をほっておくと、いずれそういう軍事的な要求をおおっぴらに言ってくるのではないかという恐れを抱いている」と分析。「中国のオーバープレゼンスを中和するため、経済的に中国に対抗できる日本や米国、EUに接近している」とみている。



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