中国にらみ「準同盟」 首脳関係も再構築 日豪
(時事通信 2015/12/18-22:27)
18日の日豪首脳会談は、安全保障分野での協力強化を再確認する場となった。安倍晋三首相は、南シナ海などで強引な海洋進出を図る中国を念頭に、同じ米国の同盟国である豪州との連携をさらに進めたい考えだ。
「日豪の特別な関係はアジア太平洋地域の要だ」。会談後の共同記者発表で、安倍首相はこう強調した。ターンブル首相は「緊張を高める行動は、どのような行動でも全ての国への損害となる」と指摘した。中国を想定した発言とみられる。
アボット前首相とは親密な関係を築いていた安倍首相だが、メディアから「親中派」と目されるターンブル首相との関係構築には懸念もあった。しかし、初の東アジア外遊先に日本を選択するなど懸念は杞憂(きゆう)だったようで、政府関係者は「ターンブル氏は経済と安全保障を分けて考えている人物」と評価した。
日豪両政府は先月の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、中国による南シナ海での人工島造成を念頭に「一方的な行動に強く反対する」との共同声明を発表。豪メディアによると、ペイン国防相は17日、南シナ海で行っている監視活動について、中国の中止要請にかかわらず、継続する方針を示した。
安倍首相は、先のインド訪問で「日印新時代」を掲げて協力強化を確認するなど、価値観を共有する国々との連携を推進する方針だ。外務省幹部は18日、豪州について「強固な2国間関係を確認できた意義は大きい」と強調した。
(時事通信 2015/12/18-22:27)
18日の日豪首脳会談は、安全保障分野での協力強化を再確認する場となった。安倍晋三首相は、南シナ海などで強引な海洋進出を図る中国を念頭に、同じ米国の同盟国である豪州との連携をさらに進めたい考えだ。
「日豪の特別な関係はアジア太平洋地域の要だ」。会談後の共同記者発表で、安倍首相はこう強調した。ターンブル首相は「緊張を高める行動は、どのような行動でも全ての国への損害となる」と指摘した。中国を想定した発言とみられる。
アボット前首相とは親密な関係を築いていた安倍首相だが、メディアから「親中派」と目されるターンブル首相との関係構築には懸念もあった。しかし、初の東アジア外遊先に日本を選択するなど懸念は杞憂(きゆう)だったようで、政府関係者は「ターンブル氏は経済と安全保障を分けて考えている人物」と評価した。
日豪両政府は先月の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、中国による南シナ海での人工島造成を念頭に「一方的な行動に強く反対する」との共同声明を発表。豪メディアによると、ペイン国防相は17日、南シナ海で行っている監視活動について、中国の中止要請にかかわらず、継続する方針を示した。
安倍首相は、先のインド訪問で「日印新時代」を掲げて協力強化を確認するなど、価値観を共有する国々との連携を推進する方針だ。外務省幹部は18日、豪州について「強固な2国間関係を確認できた意義は大きい」と強調した。