プーチン大統領の国連総会演説、オンラインルポ
sputniknews 2015年09月29日 01:13
プーチン大統領、第70回国連総会で演説。
前文省略
「こんにち、国連憲章を迂回して一方的な決議を取ることはほぼ普通のこととなってしまった。これは政治的目的に追従するのみならず、市場のライバルを取り除く手段となっている。」
「拡大する経済エゴイズムのさらにもう一つの兆候を指摘すると、一連の国々は閉鎖的、排他的経済統合の道を選んだ。しかもこれを創設する交渉は水面下で行なわれており、自国民にも、自国の実業界にも世論にも、また他の諸外国にも秘密にされている。」
「おそらく我々全員に事実を突きつけたいのだろう。プレーのルールは書き直されており、また選ばれた者の狭い範囲に都合のよいように書き直されており、しかもここにはWTOの参加はないということを。これは貿易体系の完全なる不均衡、グローバル経済圏の再分化を孕んでいる。」
01:37
プーチン大統領:ウクライナの国家転覆は国外から煽動
「最初はNATO拡大路線が続行された…。何のためか?それから旧ソ連諸国には選択を突きつけられた。西側と共にあるか、東側と共にするか? 遅かれ早かれ、こうした対立的論理は深刻な地政学的危機を迎えるはずだ。そしてこれがウクライナで起きた。ウクライナでは圧倒的多数の住民の現行政権に対する不満が利用され、国外から武力クーデターが煽動された。その結果、燃え上がったのは内戦だ。」
01:37
プーチン大統領は欧州に押し寄せている難民について言及。「難民は苦しみを共にすることを必要としているが、グローバルには問題を解決するのは、破壊されてしまった国家性の復興である。」
01:35
プーチン大統領は、アラブ諸国が積極的に参加するテロ対策連合軍の創設の必要性を明言。
01:35
プーチン大統領:「本質はロシアの野心にあるのでない。世界に形成されつつある状況を耐えることは不可能。」
01:34
プーチン大統領、「ISは無から発生せず、不要体制への対抗武器として養育された」
「『イスラム国(IS)』は何もないところから発生したのではない。これは不要な体制に抗する武器として大切に育てられたのだ。」プーチン大統領はこう語った。
「シリアとイラクに対抗する前進基地として作られたISは積極的に他の地域へと勢力を拡大しており、イスラム世界の覇権を目指しているが、明らかにこれらの諸国だけには限定していない。状況は危険というレベルを超えている。」
「こうした状況で国際テロリズムの脅威を声高に語るのは偽善的であり、無責任だ。しかも麻薬売買、石油、武器の違法取引などのテロの資金供与チャンネルには目をつぶり、また急進主義的集団を操ろうとし、彼らを自分の政治的目的を達成するために働かせようとしている。」
01:34
プーチン大統領:「民主主義的革命の輸出」の結末について語る
「我々みんなが過去の教訓を忘れてはならない。我々はソ連の歴史の例を記憶している。社会的実験の輸出、自分のイデオロギー的状況から考え、他の諸国の変化を後押しする試みはしばしば悲劇的結果を招き、成長ではなく、退廃を招いた。
だが、他人の誤りに学ぼうという者はどうやら誰もおらず、間違い、革命の輸出を繰り返すだけで、それが今や、いわゆる『民主主義』(革命)という名で続けられている。」
「攻撃的な外からの介入の結果、国家制度の改革が起きる代わりに、暮らしのしきたりは不躾に破壊された。民主主義と成長が謳歌する代わりに暴力、貧困、社会のカタストロフィーが横行し、人権は、生きる権利も含め、一切掲げられていない。」
01:34
1つの発展モデルに従う義務は誰にもない。
01:34
ロシアは広範なコンセンサスを土台に国連をあらゆるパートナーと共に拡大する構え。
01:33
プーチン大統領:国連の合法性を揺るがす試みは極めて危険。
01:33
プーチン大統領は国連を迂回するあらゆる行為は国際法に矛盾と強調。
01:17
プーチン大統領、国連での意見の相違はいつの時代もあった
国連は合法性、代表性そして普遍性において比類するもののないストラクチャーだ。
たしかにここ最近は国連を指した批判は少なくない。あたかも国連は効果が不十分なところを見せ付けており、原則的な解決の採択が何よりもまず、国連安保理メンバー間の克服不可能な矛盾に立脚しているというものだ。
だが指摘しておきたいが、国連での意見の相違は、組織が存在しつづけているこの70年の間、常にあったし、拒否権の発動もいつも行なわれていた。これを使ってきたのは米国であり、英国であり、フランスであり、中国であり、ソ連、後のロシアだった。これは、これだけ様々な顔を代表する組織にとってはしごく当然のことだ。」