フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

気持ちの良い講義 UNE CONFERENCE AGREABLE ?

2007-04-11 22:53:15 | Weblog

今日の午後、K大学へ講義に行く。若者に話し掛ける久しぶりの機会である。本題が終わったところで少し時間があったので、ここで止めてもよいかと係の先生に聞いてみると首を横に振っている。それでは、ということで最近よく話すことになっている科学を外から見る視点や人生と科学について10分ほど展開してみた (以前の経験 12)。この話題は話す度に前の話では物足りなくなり、少しずつ膨らんできているようである。そして講義を終えた時に今まで経験したことのない拍手をいただくことになった。そのことにまず驚いた。何に対しての拍手か分からない。最近の学生さんの気質とも思えない。このクラスの特徴なのだろうか。それから研究室に戻り、コーヒーを飲みながら雑談をしている時、学生が2人入ってきて、講義の資料が欲しいと言う。ここでは今まで資料なしでやってきたが、試験には関係ないと踏んでいたのだろうか、そういう要求が出たことはなかった。そして講義の感想を女子学生の方に聞いてみた。男子学生ははっきりものを言ってくれないからである。すると予想もしない反応が返ってきた。「お話を聞いていて、気持ちが良かったです」。これを聞いて三度目の驚きを味わった。どういう意味なのかわからないが、こういう感想は今までに一度も聞いたことがない。自分の中身が少し変わってきて、それがどこかに表れているということなのだろうか。今日は私の内の変化は感じることができた。なぜかわからないが、最初から自分の体が熱く、大げさに言うとはちきれそうになっていて、体の内側から外に出ようとする圧力を抑えながら話していることには気付いていた。その圧力の源が何なのかはよくわからない。

コメント (8)
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