旅に出て帰ってくると、どこか変わっていることに気付く。それを観察するのが旅の楽しみのひとつになって久しい。画家がものをじっくり見るように、旅の前後の自分を目の前に取り出して、眺め比較する。どこからその楽しみが来るのだろうか。おそらく、自らの存在が変わりうるものであることを確認する喜びなのかもしれない。変わら(れ)なくなったら、それは生きていないのと同義とでも思っているかのようだ。
旅に出て帰ってくると、どこか変わっていることに気付く。それを観察するのが旅の楽しみのひとつになって久しい。画家がものをじっくり見るように、旅の前後の自分を目の前に取り出して、眺め比較する。どこからその楽しみが来るのだろうか。おそらく、自らの存在が変わりうるものであることを確認する喜びなのかもしれない。変わら(れ)なくなったら、それは生きていないのと同義とでも思っているかのようだ。