フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

すべては病気から ? TOUT COMMENCE PAR LA MALADIE ?

2007-04-02 23:13:00 | 哲学

週末、風の中を歩いたせいか花粉が再燃しピークを迎えている。こういう体調の時には、人間の進歩に向けて汲々としている姿やその結果もたらされるものに全く感じなくなる。美しく見えなくなるのだ。人には必要不可欠なものだけあればよい、それにしても必要のないものが溢れすぎていないか、しかし必要のないものが人間を豊かにしているのではないのか、など想いが過ぎる。それにしても人間のやることの幅の何と広いことか。ほとんど限りがないと思えるくらいだ。体調の悪い時は、進歩 (今ここにないものを求める) に対して否定的になる。今ここにあるものだけでよいのではないか、というところに落ち着く。しかし大部分の人はそうは考えない。組織体になると生存が至上命題になる。それで競争がそこに組み込まれてしまう。人は生まれながらそのフィルターを通してものを見ている。そのフィルターがあることに気付くには相当の時間を要する。あるいは見る側の内的状態が変化するとそれに気付くことがあるのかもしれない。私のフランス語は花粉から始った。このところのすべては病気から始ったことになる。病気がなぜなくならないのか。ある病気は撲滅されることはある、しかし病気という状態そのものはなくならない。それは私の大きな疑問のひとつなのだが、そこには何らかの存在理由があるということなのだろうか。

コメント
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