パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

おかえりなさい

2011年04月11日 | 衣・食・住
4月11日(月)曇り

金曜日辺りだったか、アメリカに避難している張さんからメール。
日曜日に帰ってくるとの事。
「その後、買いだめ騒動はどうなってる?
水が危ないと聞くけど、スーパーも早く閉まったりすると聞くので、帰国して帰宅する頃には間に合わないかもしれない。
水を買っておいて下さい」
甘いっ!そんな簡単に水は手に入らないのだ!と思いつつ、
「残念ながら、福島原発の復旧作業は思ったようには進んでおりません。
買いだめ騒動は落ち着き、流通状態もだいぶ良くなってきましたが、
一部の商品は未だに購入制限があったりします。
水道水の放射線量は、今のところ検出されなくなったとはいいますが、
不安に思う人は多く、ペットボトルの水の入手はむつかしいです。
運がいいと○エツでお一人様1本限定で買えたりしますが、
めったに2リットルボトルには遭遇しません。
500ミリリットルボトルをこつこつ買い集めたり、
放射線にほとんど効果はないとされる浄水をスーパーに汲みに行ったり、
九州の実家や親戚から送ってもらったりしてます。
東京の人達も人それぞれいろんな考え方があり、水も野菜も、政府が言う通り大丈夫と
信じて水道水を飲む人もいるし、ほんとさまざまです。
もし、水が気になるのでしたら、空港とか帰る途中とかで水を見かけたら、
なるべく買っておいたほうがいいと思います。」ってな返信をする。
選挙に行った後、ダメ元で水探しにいくが、あえなく撃沈。1本も無い・・・
やっぱりね・・・
夜、張さんが高級チョコのお土産を持ってくる。
水と熊本産の野菜や果物のおすそ分けをし、しばしおしゃべり。
ワタクシもかなり神経質な対応のほうだと思うが、
さすが海外避難する張さんはさらに神経質・・・
「洗濯機を、乾燥機付きのものに買い替えようと思う」と言う。
彼女のうちは、先の大地震でテレビが壊れた。
高級ワイングラスも軒並み全壊。
今回のアメリカ避難の際、一週間遅れでご主人も合流されたのだが、
彼は、観葉植物が枯れるかもしれないと思い、浴槽に鉢を並べてから出国。
帰国して・・・浴槽に鉢の跡形が見事に付き、洗ってもこすっても落ちない。
張さん「アホですよ、うちの人ったら!
テレビだって、床に落ちて壊れたから、床にぼっこり傷ができちゃってて、
これも修理しなきゃいけないのに、
浴槽まで弁償しなきゃいけない。(彼女んちは賃貸)
おまけに、アメリカで借りてた車の中に、免許証忘れてきてるんですよっ(怒)
もう捨てられちゃったかもしれない。今、夜中だから問い合わせもできないし」
いやぁ~災難だねぇ~と同情するやらちょっとおかしいやら。
さらには、その後電話がかかってきて
「さっき聞き忘れたんですけど、高校って明日からですよね」
n「え?いいえっ!うちの娘の高校は6日から始まってるよ。」(『とっくに』と言う言葉は飲み込む)
張さん「あらぁ~そうですか・・・
小学校は明日からですよねえ~」
いや、違うと思うよ、とっくに始まってると思うよと思うがうやむやに返事をしておく。
っつーか、ずーっと無断欠席してたってことか?
学校側も「外国の方だから、海外避難でもされてるのだろう」ってことで問い合わせすらしなかったってことか?
携帯って、今、海外でもつながるでしょ。
電話の1本くらいかけてくれればいいのに・・・
と思うワタクシも、彼女達は『学校』なんていう小さな枠にはとらわれず
事態が修復するまで帰ってこないと思ってたけど。

5時過ぎにぐらりと揺れる。
結構長い。
テレビを押さえながら、治まるのを待つ。
張さんからメールが来る。「家にロビンが一人でいるので迎えに行って、お宅で待機させてもらえませんか。」
当然エレベーターは止まってる。
非常階段をぜーぜー言いながら6階上まで上り「ピンポ~ン」
「はい」あれ?この声は・・・お兄ちゃんがいた・・・
息も絶え絶えに「あ、お兄ちゃんいたんだ。今、ママから『ロビン君が一人だから迎えに行って』ってメールが来たんだけど
お兄ちゃんも一緒にいるなら大丈夫だね。」
「はい」
また階段を下りながら、お兄ちゃんがいた事を返信しておく。
それと同時くらいに張さんから「今、電話したらお兄ちゃんが帰ってました。
さっきのメールはご放念ください」
・・・もう、行ってきたよっ!順番が逆だよ!まずおうちに電話してからワタクシにメールしてくれ!
とはいえ、離れてるとやはり慌てるよねえ。
高校生の娘にだって、慌ててメールした母だもの。あせる気持ちはわかる。
小学生の子、一人お留守番させておくと慌てるよねえ。
こうしてまた張さん一家とのおもしろいおつきあいが再開されたのであった。
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2 コメント

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貧乏人なので(笑) (pot@mom)
2011-04-12 12:29:56
今回の地震で 高級ワイングラスがどれだけ被害にあったのかなぁと
話題になるたび 失笑しています。
我が家のぐちゃぐちゃの食器棚は 無傷だったので余計に。
うちのボスも、教室で地震にあったにもかかわらず
生徒の心配より 心は自宅のワイングラス他にあったらしい(一緒にいた相棒談)

張さんの話題を読む度、国民性の違いとか文化の違い(もちろん張さんのキャラクターもあるのでしょうが)を感じていましたが、
今回は さらにお国の一大事に直面した私たちとの微妙な違いを 
学ばせていただいたような気がします。
(この時期に乾燥機能付き洗濯機?とかね)
でも、もし異国の地にいる自分だったら?と考えてみたりもしてます。

そしてグローバルなお付き合いのできるnさんが ちょっとうらやましかったりします。
返信する
pot@momさんへ (n)
2011-04-12 13:04:58
張さんの海外避難の話を愚痴った時、pさんが「でも、もし自分が異国にいたら・・」という言葉で
それまでの胸のざわつきがすーーーっと消えました。
帰国した張さんとおしゃべりするなかで
「ホントは被災地のことを真っ先に考えなきゃいけないんだけど、
ついつい自分かわいさで、放射能が!とか水が!とか思っちゃうのよねえ~」と言うと、
彼女が「私たちも被害者ですよっ!」と憤慨して言いました。
それを聞きながら、少しばかり違和感を感じてました。
そりゃ原発事故のことは心配で心配で、対応のまずさとかに腹を立てたり、汚染水放出を聞くと頭抱えたくなったりするけど、
被害者づらはできない。
『これが愛国心だ!』とは思わないけど、原子力発電所がどんどん増えていく事に危機感も持たず、
原発とは危険なものという意識は持ちつつも
それとは別物のように電気の恩恵を受け続けていたことを深く反省しているのです。
『加害者』になってしまったとまで自虐的ではないけど、かといって大声で被害者を装うほど厚顔無恥なことはできないなと思うのです。
返信する

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