パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

男の子の親

2019年04月19日 | 本・マンガ・テレビ・映画
4月19日(金)晴れ

昨日久しぶりに実家の老母から電話。
元気そうで何より。
滅多に実家に寄り付かない兄がふらりと来た話を嬉しそうにする。

ワタクシ、ずっと昔から、『男は全員マザコン説』を唱えている。
そして、そのマザコンを作り出すのは男の子を持つママだと思っている。
帰省した時に実家のカレンダーに、兄が来る予定の日には丸がついて「嬉しい」とまで書いてあったのに、ワタクシが遠路はるばる東京から帰省して来た日には嬉しいどころか○印さえ付いていなかった。
あとで母に言わせると・・・
「この丸印に嬉しいの母の文字を見て息子はもっと頻繁に来てあげようと思うわよ!」というお友達の入れ知恵だったとか。
ま、どうでもいいけどさ〜ついでに、あ、この三日後にはnが帰って来るわと、丸くらいつけてもバチは当たらないでしょ。

この話を「ネタ」として友人達に話すと、反応がそれぞれで面白い。
ルビー会で新潟旅行に行った夜・・・
数年前にお母様を亡くされたTさん(70歳)が「わかるわぁ〜〜〜」
彼女は三人兄弟の紅一点。独身でずっとお母様と二人で暮らして来た。
普段何ということのない食事が並ぶ中、お兄ちゃんが来るとわかると途端にものすごいご馳走が並び出す。
Tさん「それで私がそのことをぼやいたら、母がなんて言ったと思う?『卑しいことを言わないの!』ですって!!」
40年ほど前のことを昨日のことのように腹立たしげに言うTさん。
わかりますっっっ!その気持ちっ!
と盛り上がっていたら、申し訳なさそうにSさん(72歳)が「あたし、娘と息子がいるじゃない?
なんというか息子はもう無条件で可愛いのよね〜
娘のことも可愛いし大好きだし一緒に旅行したり遊んだりするのは娘の方が楽しいのよ。
でも・・・息子の可愛さというのはね〜・・・もう、これって遺伝子レベルでしょうがない現象らしいわよ。」
と、遺伝子を持ち出してくる。

高校友と飲んだ時にも、同じく兄ちゃん持ちのYは「わかるっ!まぢ腹たつよね〜」
Yのお母様は、お父様の介護で鬱になり、ずっとYが一緒に住んで面倒をみていたのだが、失踪していたお兄ちゃんが見つかり、離婚して関西にいるとわかったら、ずっと住み慣れた九州を離れて息子の面倒を見るため関西へ引っ越した。
母の愛は深く強い。
が、Yとしては複雑な気持ちではなかろうか。
くーーーっ!と、ここでも息子に対する母の深すぎる愛情に腹を立てていたら
娘と息子を持つMが申し訳なさげに「なんていうかさあ〜男の子って、っていうかうちの息子とかバカなんだよね〜
そこが可愛いっていうか」

いやいや、いいのですよ、皆様申し訳なさげにおっしゃらずとも。
遺伝子レベルでのことらしいですからね〜
ただ、ワタクシ、思うんですよ。せめてマザコンは隠せ!
彼女や、妻には「誰よりも君が大事!」と言え。
滲み出る母親への愛を語る時には、「両親」と言うのだ。
忘れているかもしれないが、君には父もいる。

と、こんなこと言うワタクシですが、ぢつは、息子を持つ母達の言動が気になるし、溢れ出る息子愛を見聞きするのも大好きである。

ずいぶん前置きが長くなったが(・・・え?これって序章だったのか)
先日、予約本が届いたとのことで近所の小さい図書館へ取りに行く。
この図書館は狭い一部屋にぎゅっと詰め込まれてて好きだ。
ふらっと一周して7冊借りた。
*志麻さんの何度でも食べたい極上レシピ←これを予約してた
*夫婦ふたりのシニアごはん ↑これと相反する気もするが・・・
*蜘蛛の糸・杜子春(芥川龍之介著)←朗読用
*美女は天下の回りもの(林真理子著)
*ふるさと銀河線(高田郁著)
*毎日かあさん かしまし婆母娘編(西原理恵子著)
*ヨーコさんの言葉 わけがわからん(佐野洋子著)

まずは毎日かあさんを読む。
わっ!初っ端から泣かされる。
子供達が小さい時からパパが亡くなって〜とずっと読んでいるので、他人のような気がしない。
男の子って!!!と想像を絶するような行動に驚かされ、笑わされてきた。
西原氏の、「バカでしょ〜うちの子」というノリに一緒になって笑ってると、突然不意打ちで泣かされたりもしてきた。
この13巻では、お嬢が反抗期真っ只中で、「おかしゃんおかしゃん」ってまとわりついてたあの子が反抗期ね〜としみじみしたり、反抗してても美味しい食事とお婆ちゃんには弱かったりというのも微笑ましい。

佐野洋子著「ヨーコさんの言葉 わけわからん」を読んでみる。
以前、「私の息子はサルだった」を読んで、彼女と息子の関係にしみじみしたことを思い出しながら読む。
眠れない夜の楽しみとして、自分の葬式を想像する、とあって
  息子は私の死体にかじりつき、泣いてくれるだろうか。
  妹の亭主などに肩を抱かれて、死体から引きはがされてもらいたい。
2010年に72歳で亡くなられているが、亡くなる時、息子さんは彼女の手を握ってたかなあとか、
お葬式の時、彼女の死体にかじりついたかなあとか思いながら読む。
ちらりちらりと見える息子さんの影を味わいながら読む。

ワタクシに、もし、息子がいたら、サイバラさんやヨーコさんのように育てたい。
突き放しているようで、でも、人が、息子が、見ていないところでしっかり抱きしめて、息子のアホな話をみんなにして回って、息子から怒られて。
ほどよい距離感を持って接して、息子からもほどよい距離感を持たれて。
ってことが、誰よりもできないと神様が判断されたので、ワタクシには娘をお授けになったのでしょう。
娘のことをそれはもう恐ろしいほど溺愛しているワタクシである。
遺伝子レベルだと、それ以上に息子は溺愛するらしいから、そりゃ神さんもやめとこうとなるわなあ。

今、ちょっと佐野洋子さんの事を調べたら彼女にもお兄さんがいて、お母さんが溺愛してて、その事で彼女とお母さんは確執があったらしいと。
4歳の頃、お母さんと手を繋ごうとしたら舌打ちされて振り払われたってエピソード、すごいな。
女の子はね〜こういう事ちゃんと覚えてるからね。
ママ達よ、息子を溺愛するのはみんなが寝静まってからこっそりにしたほうがいいよ〜〜
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする