作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 薩長の志士たち (歴史エッセイ 73) 】

2008-07-13 17:41:13 | 05 歴史エッセイ

幕末の倒幕運動の核となった勤皇の志士たち、
彼らのイデオロギーの源泉であった松下村塾の吉田松陰が
天保元年の生まれである。
長州閥の中心、桂小五郎が天保4年、高杉晋作は天保10年、
久坂玄瑞が天保11年となる。
奇兵隊の山県有朋が天保9年、赤根武人も同年の生まれ。
倒幕がなった後のフルーツを大いに食らった井上聞多と、
伊藤博文はそれぞれ天保6年と12年。二人の間は意外に
開いている。その間に明治の元勲にはい登った山県の9年が
いるわけで、この三人は汚職をむさぼった点でも長州閥の名を
高めたとも言える。
禁門の変の敗戦の責を負った、国司信濃は天保13年と若い。

薩摩に入る。家老の小松帯刀が天保6年。西郷隆盛は文政10年
だから、元年生まれの大久保利通よりも三歳年長者。
黒田清隆が天保11年、西郷の弟従道が天保14年で、二人の間は
なんと16歳もの差がある。これじゃ西南の役で敵味方に別れても
仕方がなかったか。
西南の役といえば、実質上の旗振り役、桐野利秋が天保9年。
日露戦争の陸軍総帥、大山巌が天保13年。
井伊大老を桜田門外で討ち取った水戸浪士に、薩摩藩から一人
加わった、有村次左江衛門は天保9年で、桐野と同年であった。
薩摩出身者では珍しく財界人となった五代友厚が天保6年で、この
人は初代大阪商工会議所会頭である。

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