日経夕刊に「あすへの課題」というコラムがあり、月替わりで
曜日ごとに執筆者が変る。
桂三枝が大学を出た学のある男とは聞いてはいたが、
彼の文章が実に巧い。
今日の夕刊に、三枝が来年7月に文枝を襲名する一件を
書いているが、六代目となるらしい。
三枝として45年間やってきたから、その名に愛着はあるし、
悩みに悩んだ末の決心だという。
誰かが名跡を継がねばならぬから、自分が継ぐのだと
述べている。
初代文枝は面白い人で、明治になって庶民も姓を付け
なければならぬことになり、芸名をそのままに、
桂を姓としたとある。
芸名も実名も桂文枝を名乗ったことになる。
関西の落語界の重鎮は、人間国宝も得た桂米朝だが、
三枝によれば桂派の主流は文枝の方だと言う。
面識がある文珍師匠は、文の一字を付けているから、
やはり文枝の系列なのだろう。落語の巧さでは三枝より
文珍だと思うのだが。内部ではそれなりの暗闘があった
のかも知れない。
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